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話題 2018.03.24

映画『レディ・プレイヤー1』VR世界のシーンは実際にVRで撮影

スティーブン・スピルバーグ監督の最新作映画『レディ・プレイヤー1』は、2018年4月20日に日本で公開予定です。VRを題材にした本作品は、バーチャル世界「オアシス」を舞台とするSF映画です。2044年の荒廃した町で暮らす主人公「ウェイド・ウォッツ」は、人々が現実から逃れて生活を送る「オアシス」を救うため、仲間たちとともに戦います。

VR世界を撮影する技術

公開前の公式取材でスピルバーグ監督は、映画の中で登場人物たちが見ている世界にキャストも没入させるために、HTC ViveとOculus Riftをどのように使ったのか詳細を語りました。

同監督がイベントで語ったのは以下のような内容です。

「この映画は抽象的なセットで製作しました。キャストは自分たちがどこにいるかを把握するため、Oculusのゴーグル(VRヘッドセット)を着ける必要がありました。ゴーグルの中には、映画セットが建てられていて、ゴーグルを外すと目の前には真っ白の空間が現れます。

「この空間は、370平方メートルほどの広さで「volume」と呼ばれました。ゴーグルを装着するとそこが「Aech」の地下室や作業場、クラブ「Distracted Globe」に変わります。キャストたちは「そこまで歩いたらドアがあります。DJがいます」と伝えることになりました。表現するのは難しいのですが、この映画の撮影はかつてない経験でした」

本映画で「Art3min」を演じたオリビア・クック氏は「5ヶ月間ものあいだ、私たちは創造の中だけで生きるという素晴らしい経験をしました。子どものころからそういった経験をする機会がありませんでした。自分たちの直感に完全に従って、スティーブンと相互作用を起こすことで、今まで誰も経験したことがない特別なものができたと感じています」とコメントしました。



様々なVR/AR/MRデバイスを撮影に使用

HTC Viveがワーナー・ブラザース・エンターテインメントと提携し、本映画の公式パートナーであることが発表されていますが、製作にはHTC ViveとOculus Riftの両VRヘッドセットが使用されいています。『レディ・プレイヤー1』でバーチャルプロダクションのリードデベロッパーを務めるDigital Domain(デジタル・ドメイン)のGirish Balakrishna氏は、マイクロソフトのMRデバイス『Hololens』も製作に使用されていたことを自身のTwitterでコメントしています。

『レディ・プレイヤー1』に関する情報はこちらの記事でも紹介しています。

(参考)
VRScoutReady Player One Movie(Facebook)Girish Balakrishnan(Twitter)

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