ポケモンことポケットモンスターの非公式ファンメイドVR作品「PokémonVR」が、一体型VRヘッドセットOculus Questのサイドローディングアプリ(公式ストアではない方法で配布する方法)として無料公開され、注目を集めています。
その名が現す通りに「PokémonVR」は世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」をVR化したもので、草むらに現れる野生のポケモンをモンスターボールを投げてゲットしたり、他のライバルトレーナーたちとのポケモンバトルが楽しめます。プレイにあたっては本作独自の無料アカウントを作成した後、出発点となる町を選択する形となります。
現時点で公開されているものは制作初期段階のα版とのことですが、マサラタウン、トキワシティ、グレンタウンと言った初代「ポケットモンスター」で舞台になったカントー地方の町、ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3匹を始めとする多くのポケモンがオリジナルと変わりない姿で登場しているなど、高い再現度合が見て取れます。公開されている動画によれば、750匹が登場するとのこと。
プレイヤーの容姿を変更するアバター機能も備わっており、その中には「ポケットモンスター サン・ムーン(ウルトラサン・ウルトラムーン)」、「ポケットモンスター Let’GO ピカチュウ / Let’s Go イーブイ」のキャラクターもいるなど、最新の「ポケットモンスター ソード・シールド」を除く、過去シリーズ全てを網羅しているようです。
公開中止は時間の問題か
制作側は専用のDiscordチャンネルを開設するなど、完成に向けて取り組む姿勢を見せていますが、言うまでもなく、本作は非公式の作品です。
任天堂は自社の知的財産を保護する観点から、このようなファンメイドによる非公式の新作に対しては極めて厳格な措置を取ってきており、ポケットモンスター関連では過去、「Pokémon Uranium(ポケモン ウラニウム)」なるPC向けのファンメイド作品が制作・お披露目されましたが、任天堂からの警告を受け、最終的に公開中止に至っています。
「PokémonVR」も同様の経緯を辿るのは確実視されており、制作プロジェクト中止と現時点のα版の公開中止は時間の問題かもしれません。
(参考)VRScout