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VRゲーム・アプリ 2022.10.31

新型VRヘッドセット「PICO 4」で遊べる代表的なVRゲーム8選 購入に必要な事前準備も紹介

「軽量・高画質・スタンドアロン」の3つを売りとした新型VRヘッドセット「PICO 4」。本ヘッドセットではPCVRのほか、Meta Quest(Quest 2)などでも好評を博した多数のVRゲームが提供されます。

10月7日(金)の発売以降も一部、VRゲームのPICO 4版の販売が始まったり、今後もユービーアイソフト開発の人気ダンスゲーム「Just Dance(※邦題:ジャストダンス)」のVR向け完全新作が2023年に発売予定であるなど、話題に事欠かさない状況です。

しかし、VRゲームの購入に関しては、他のPC(Steam)、Meta Quest(Quest 2)などよりもクセがあったり、不便を感じやすい一面も。本記事ではそんな「PICO 4」におけるゲーム購入の方法を交えつつ、どんなVRゲームが販売されているのかを紹介します。

目次

ゲームを買う前に知っておきたい注意すべきポイント
代表的なVRゲームを8本ピックアップ
・「オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~」
・「ALTDEUS: Beyond Chronos」
・「RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~」
・「Puzzling Places(パズリングプレイス)」
・「SUPERHOT VR」
・「Blade & Sorcery: Nomad」
・「Real VR Fishing」
・「Tentacular」

ゲームを買う前に知っておきたい注意すべきポイント

VRゲームは、基本的にダウンロード配信専用ソフトウェアとして販売される傾向にあります。PlayStation VR(PSVR)のようにパッケージのディスク版も販売されるケースもなくはないですが、基本的にPC、Meta Quest(Quest 2)の場合はほぼ全てがダウンロード配信です。

よって、購入の際にはそれぞれのプラットフォームに準じたオンラインストアにアクセスする必要があります。PCであれば「Steam」、Meta Quest(Quest 2)であれば「Meta Quest Store」といった感じです。(※ちなみにPSVRもダウンロード配信専用のタイトルを購入する際には「PlayStation Store」へとアクセスします)

これらのストアはPC、スマートフォンのWEBブラウザからも直接アクセスでき、販売価格から対応している言語などの情報をチェックできるようになっています。ブラウザ経由で各々のアカウントへとログインすれば、そのまま購入することも可能です。

「PICO 4」はこの点が大きく異なり、WEBブラウザからアクセスできるオンラインストアがありません。本稿執筆時点であるのは、「PICO 4」のオンラインストアを紹介するための公式サイトのみ。どんなタイトルが販売されているのかは、リストで紹介されているだけで、タイトル別のページへとアクセスして直接購入ができません。

購入するに当たっては、スマートフォンアプリ「VRアシスタント for PICO」をダウンロード・インストールする必要があります。「VRアシスタント」はiOS、Android共に無料アプリとして提供されていて、以下のリンク先よりダウンロードできます。

◇iOS
https://apps.apple.com/jp/app/id1621284230

◇Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.picovr.assistantphone.global&hl=ja&gl=US

それぞれのスマートフォン(もしくはタブレット)へのインストールが完了し、起動すればストアが表示されます。タイトルごとのページも用意されていて、PICOアカウントにログインした上で、金額が表示された部分をタップすれば購入へと移れます。

この辺りの手順はMeta Quest(Quest 2)の「Meta Questアプリ」(旧:Oculusアプリ)と同じですので、既にその使用経験があれば、同じ感覚で使えます。

また、「VRアシスタント」のアプリで表示されるストアページの右上には、ヘッドセットの種類を選択できる項目もあります。「PICO 4」のタイトルを探したい場合は、そのまま「PICO 4」と設定すれば大丈夫です。

このように執筆時点ではWEBブラウザからもアクセス可能ではないため、一定の手間が必要とされます。また、販売価格もアプリを経由しなければ確認できない状況です。

もしかすると今後はSteam、Meta Quest StoreのようなWEBブラウザでもアクセスできるオンラインストアが出てくるかもしれません。ただ、現段階ではこれ以外の方法がないので、どんなVRゲームが販売されているのか、価格はどれぐらいなのか、日本語には対応しているのかといった細かい情報を確かめたい場合は直接アプリをダウンロードしてください。

なお、PICOアカウントにログインせずとも各タイトルの情報は確認可能です(購入する際にはログイン必須)。

代表的なVRゲームを8本ピックアップ

「PICO 4」ではどのようなゲームが販売されているのか。代表的なタイトルを販売価格の情報も含め、以下8本ピックアップします。

「オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~」:2,990円(税込)

蒸気機関と気の力によって繁栄を遂げた、大正時代の日本を思わせる異世界の聖地「オノゴロ島」を舞台にしたVRアクションアドベンチャーゲームです。VRヘッドセットを通して「オノゴロ島」へと召喚されたプレイヤーが主人公。足を鎖で繋がれた巫女「ハル」と協力しながら島の大厄災を阻止すべく、冒険を繰り広げます。

神具「陰陽銃」でフィールド上の道祖神から「気の力」を吸収し、それを活用して仕掛けを解除していく謎解き要素が大きな特徴です。謎解きにはハルと一緒に解くものもあり、彼女の足が鎖で拘束されている設定が活かされています。

謎解き以外に巨大生物「カミ」と戦うボス戦もあり、身体のどこかにある「髄核(ずいかく)」を攻撃するため、ハルと連携してその隙を探り出すというスリリングな展開が楽しめます。

他にも島の各地に隠された「小結節点」の発見、タイムアタックなどのやり込み要素も満載です。

「ALTDEUS: Beyond Chronos」:5,480円(税込)

“VRインタラクティブストーリーアクション”と銘打った長編アドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公「クロエ」の視点に立ち、超巨大生物「メテオラ」との戦闘も交えた壮大なストーリーを追っていきます。

世界観は前作にあたるVRサスペンス「東京クロノス」の300年後の未来という設定ですが、ストーリーは本作単体で独立した内容であるため、未プレイでも問題なし。登場キャラクターたちとの会話を繰り広げながら、メテオラとの戦闘イベントに挑戦でき、終始、退屈させない内容にまとめられています。

アドベンチャーゲームらしく、選択肢に応じてストーリーが変化する分岐要素も搭載。またメテオラとの戦闘では、ロボットアニメお約束のネタが満載で、起動シークエンスを始め、往年のアニメファンなら思わず胸が熱くなってしまうかもしれません。

なお、前作に当たる『東京クロノス』もPICO Storeにて販売中。価格は税込2,990円です。

「RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~」:3,490円(税込)

巨大な遺跡を中心に構える遺跡都市を舞台にしたVRアクションRPG。プレイヤーは新人魔法使いの主人公になり、研究機関「エニグマ」の新人研究員「アイリス」と一緒に危険と謎に満ちた遺跡の探検に挑みます。

コントローラー本体を直接動かすだけで攻撃に防御、回復などのあらゆるアクションを繰り出せます。直感的な操作による”なりきり感”の高さが大きな魅力です。

遺跡の探索も足を踏み入れれば目的を達成するまでは後戻りが不可能になるなど、一歩も引けない緊張感があります。

メインストーリーは「クエスト」を攻略していく形で進行できます。その数も25以上とやり応え抜群。イベントもフルボイスで展開され、アイリスを始めとするキャラクターにも実力派の声優陣が多数起用されています。

戦闘で用いる魔法(ガントレット)と盾の種類も豊富で、それぞれを付け替えたり、強化したりと言ったカスタマイズ&アップグレード要素も備わっています。

なお、PICO 4版はSteamのPC版相当のグラフィックを実現しているほか、多言語に対応しているという独自の特徴があります。

「Puzzling Places(パズリングプレイス)」:1,490円(税込)

世界各地に実在する観光名所、歴史的建造物を忠実に再現したミニチュアを組み立てていく立体ジグソーパズルゲーム。フランス大西洋岸のビアリッツの町、アルメニアの文化遺産(修道院、要塞、神殿)といったものから、浴衣、大阪の串カツ店「焼とん屋 やまゆう」まで、実に20種類以上のパズルが収録されています。

有料のダウンロードコンテンツもあり、そちらを適用すればさらにその数を増やせます。

遊び方はシンプル。VR空間上に散らばったパズルのピースをひとつずつ手に取り、他のピースのつなぎ目と組み合わせます。パズルの難易度は自由に選択可能で、難しくするほど必要なピースが増加。最も難しい400ピースでは、完成に数日かかるほどの難しさ。プレイするときには座った状態から立った状態、さらには部屋いっぱいに広げても大丈夫です。

思考を妨げない落ち着いた音楽、パズルピースを組み合わせた時の「カチッ」と鳴り響く心地よい効果音も素晴らしい仕上がりで、心をリラックスさせたい時に遊ぶゲームとしても打ってつけです。

「SUPERHOT VR」:2,893円(税込)

プレイヤーが動くと同時に時が進むFPS「SUPERHOT」のVR版。周囲から襲い来る敵を手にした銃火器、格闘攻撃などを駆使して撃退していきます。原作では革新的なゲームシステムと戦術性を特徴にしていますが、VR版はプレイヤー本人が動くことも要求されます。これにより、主人公と一心同体になった感覚を強く味わえます。

荒唐無稽なアクションシーンの数々も実際に自分が動かなくてはなりません。時が進むのは動いた時に限られるので、スローペースで問題ありませんが、素早くとなると大変です。アクション映画の主人公の超人ぶりを痛感させられます。

また、ゲーム自体は詰め将棋的な手ごわさもあり、どのように動けば生き残れるかをじっくり考えなければなりません。一通りクリアしても、より難易度の上がったハードコアモードへの挑戦という課題が。白と赤の古式ゆかしいポリゴンで表現されたグラフィック、演出もクールで、それらを眺めるだけでも楽しめる一本です。

「Blade & Sorcery: Nomad」:2,208円(税込)

剣に斧、メイスといった多彩な武器と魔法を駆使して、襲い来る悪党たちを情け無用で成敗していくVRアクションゲーム。最大の特徴は本物さながらの武器の挙動。高度な物理演算処理により、それぞれの武器が命中した際に非常に生々しい重みが感じられます。

衝突判定も緻密で、本当に目の前の人間を攻撃したかのような手応えが表現されています。相応に暴力表現も苛烈。ただ、オプションでOFFに設定も可能です。

干渉可能なオブジェクトの豊富さも特徴のひとつ。周囲に置かれた物はどれでも掴んで投げられるようになっています。しかも、投げられるのは敵も同様。そのやり方次第では人間の盾にすることもできてしまいます。もちろん、そのまま投げ飛ばしたり、地面にたたきつけるもよし。まさに縦横無尽という言葉がこれ以上なく表現されたアクションゲームです。

なお、一連の操作ではプレイヤー自身の体力も使います。そのため、フィットネスゲームとしても効果アリ……? できるか否かは各々の闘争本能次第です。

「Real VR Fishing」:2,208円(税込)

魅惑的な景色をバックに、リラックスした気持ちで魚釣りを楽しむVRフィッシングゲーム。様々な釣り場(ステージ)を舞台に魚釣りを楽しむシンプルな内容です。釣れる魚は場所によって異なっていて、渓流ではラージマウス・バスにニジマス、海ではカジキマグロにマダイといった大型魚を釣り上げられるようになっています。

釣った魚はキープすることで、ロッジ内にあるアクアリウム(水槽)へと入れることも可能。リリースした場合は経験値が手に入り、それが一定量に達してレベルが上昇すると、新しい釣り場が解禁されていくようになっています。Spotifyで音楽を聴いたり、YouTubeの動画を見ながら釣りを楽しむ”ながらプレイ”にも完全対応しており、プレイヤー好みの遊び方が気軽に試せるようになっています。

本作はOculus Go、Oculus Rift(Rift S)、Meta Quest(Quest 2)版が既に発売済みで、Quest版に限り、最大4人参加可能なマルチプレイに対応。PICO 4版もQuest版同様、マルチプレイが楽しめるほか、最新のアップデートやダウンロードコンテンツにも対応した最新バージョンとなっています。

「Tentacular」:2,490円(税込)

「ラ・カルマ」という名の島に住む人間たちと、イカのようでタコのような巨大生物の心の交流を描いたVR”自分探し”パズルアクションゲーム。プレイヤーは島の人間たちではなく、巨大生物になって、そのワンダフルでアメイジングな吸盤を備えた触手を駆使してパズル満載のミッションに挑んでいきます。

その内容が物語る通りの設定のハチャメチャさ、触手を駆使するプレイスタイルがポイントです。また、触手の挙動には高度な物理演算処理が施されており、ジットリしていてネットリもしている先鋭的な”グニョグニョ感”を実現。思わずゾッとしつつも、次第にクセになっちゃうイヤになっちゃう前代未聞の絶頂(?)体験が味わえます。

グラフィックも設定とは裏腹にコミカルで可愛らしい作風。本作の販売元Devolver Digitalの十八番(?)、血と肉片が飛び散るような演出はありませんので、苦手な人も安心して楽しめます。ただし、ネットリしたものが苦手という人は注意が必要かもしれません。なぜなら、本作のグニョグニョ感は手袋を貫通してくるからです。

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