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話題 2019.08.02

人間をVRで動物化した時、何が起こるのか? ドイツの研究チームが実験

ドイツのデュースブルク=エッセン大学の研究チームは、VRを使用して人を“動物化”させる実験を行いました。この実験は人間の認識力を試すもので、人間ではない身体にVRで没入した際の違いや、動物の身体でVRをプレイするメリットを調査するのが目的となっています。

実験には、研究チームに選考された37人が参加しました。実験の参加者はサイ、鳥、サソリのいずれかの動物となってVR体験を行い、その感想を研究チームに伝えるという形式。VR体験は各動物用にデザインされており、被験者はそれぞれの動物が本来備えていない行動や動きはできないようになっています。

より没入感を感じた人が多数

研究チームの一員のAndrey Krekhov氏によれば、多くの参加者が人間としてVRゲームをプレイするよりも、より没入感を感じかつ楽しめたという感想を提出したとのこと。

今回の実験結果について、Krekhov氏は以下のようにコメントしています。

我々の見解としては、動物をVR(ゲーム)のアバターにすることは、ノベルゲームのような作品の手法になるほか、より“獣らしい(“beastly”)”VRゲームジャンルの開拓に繋がるものと考えられます。

VR(ゲーム)内で鳥の飛行能力といった動物の能力を活用することは、非VRのゲーム作品内での同様の体験と比較して、実在感の面からより魅力的になるでしょう。

研究チームは、今回の実験結果をVRゲーム関連以外にも使用できると見ています。同チームによれば、「動物の生態や振る舞いを、より深く理解するための一助となる」可能性があるとのこと。

(参考)VRScout

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