VRのヘッドセットを装着しながら一定のサイズの空間を自由に動き回ることのできる「ルームスケール」。HTC Viveの発表とデモンストレーション以来、VR業界で普及しています。
Oculusは初期のコンシューマー向けVR体験のターゲットとして、座った状態でのVR体験という方針を採用していました。 しかし、HTC Viveの発表以降、ハイエンドVR体験に関する期待が高まっており、Oculusのハンドトラッキングとルームスケール対応が待たれていました。
同社はその対応として、Oculus Rift向けのハンドコントローラであるOculus Touchを12月6日に出荷しました。 Oculus Touchでは、はValveのLighthouseとは異なる「Constellation」と呼ばれるトラッキングシステムで、空間を認識する1つ以上のセンサーが、Oculus Touchに搭載されたIR LEDをトラッキングします。
米VRメディアのRoad to VRは、実際にOculus Touchを使用する時のトラッキング性能を突き止めるため、様々な検証を行いました。 Oculusにより推奨されているスペースサイズを使用して、プレイエリアを探索しました。
詳細な結果は下記にあるビデオやフルレビューに掲載されています。
なお、主要な結果のサマリーは次のとおりです。
・正面向き(180度)のルームスケール体験は、2つのカメラセンサー(Oculusの推奨よりも1つ少ない数)で処理されうる。
・動きが高速であってもセンサーの精度は低下しない
・Oculus Touchのトラッキングリングの表面積を増やすと、トラッキング範囲と精度が向上する。
・余分なカメラを追加することは、センサーの遮蔽などに対する精度を高めますが、プレイスペースの潜在的なサイズを増加には貢献しない。
(参考)
Watch Us Test Oculus Touch Front Facing Tracking to its Limits
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※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。