2020年10月13日に発売された「Oculus Quest 2」(オキュラス クエスト 2)。軽量化やディスプレイ解像度の向上など、様々な性能アップを果たした本ヘッドセットですが、現時点では、制限されている機能が存在します。
それは、リフレッシュレートを90Hzに上昇させるモードです。リフレッシュレートはディスプレイの描画頻度を示し、数字が高いほどより滑らかで違和感のないVR体験になります。PC向けのVRヘッドセットでは概ね90Hzが標準となっています。
Quest 2のリフレッシュレートは、現段階では初代Questと同じ72Hzに固定されています。設定画面のテスト機能から、ブラウザやホームシーンなど一部解放は可能です。フェイスブックは、後日アップデートで90Hzのモードを解放する予定としています。
本記事では、2020年10月16日時点で確認されている、90Hzモードを(非公式ながら)使用する方法を解説します。
現在、「Oculus Quest 2」の90Hzモードを一番簡単に解放できるのは、サイドローディングアプリ「SideQuest」を使用する方法です。手順は以下の通り。
1:「SideQuest」をPCで起動する。
2:「Oculus Quest 2」をPCにUSBケーブルで接続して「SideQuest」に認識させる。
3:“Device Settings & Tools(画面右上に存在するスパナマーク)”を選択。
4:“Refresh Rate”から90Hzを選ぶ。
5:「Oculus Quest 2」の電源ボタンを押して画面を消し、その後、もう一度オンにする。
米メディアUplaodVRによれば、上記の方法を使用することで「Echo VR」や「Beat Saber(ビートセイバー)」が、90Hzで動作するのを確認したとのこと。なお、同メディアは、一部タイトル(「Solaris: Offworld Combat」など)では、90Hzで動作しなかったとも報告。これはタイトル側の90Hz対応の有無が関係している模様です。
「SideQuest」を使用した90Hzモードの起動は、ヘッドセットの電源をオフにするとリセットされます。再びリフレッシュレートを向上させたい場合、同アプリでの設定を再度行わなくてはなりません。
(参考)UploadVR