NHKが、手話放送サービスの拡充を目指し、CGによる手話のアニメーションを自動生成する技術の開発に取り組んでいると発表しました。実際の手話の動きをモーションキャプチャー技術で取り込み、およそ7,000語の手話単語をCG化しています。
これにより、現在開催中の東京オリンピック2020のスポーツ実況を手話で伝えていく予定です。
手話でのコミュニケーションには顔の微妙な表情もニュアンスに影響するため、より人間らしい手話表現を目指し、NHKパラリンピック放送リポーターの後藤佑季さんを360度撮影して「フォトグラメトリ※」としてデータ化。より人間らしい表情で手話を伝えられるようになったそうです。
※フォトグラメトリ……現実の建物や物体を様々な方向から撮影し、写真データをもとに3Dモデルに変換する技術。
7月30日(金)午後1時30分から行われる「バスケットボール女子予選リーグ-アメリカ対日本」では、試合の進行に合わせリアルタイムで、得点やペナルティーなどを手話で伝えていく予定です(毎日1試合程度実施予定。詳細は公式サイトのスケジュールを確認ください)。また公式サイトでも、他競技のルールなどについて、動画で紹介されています。
今後はより親しみやすく、表現豊かな手話CGの技術向上を目指していくとのこと。日本語の文章から手話CGへの変換は技術的に難しいため、定型表現から手話CGを自動生成する技術の開発を進めていくと説明しています。
公式サイトはこちら。
https://sports.nhk.or.jp/tokyo2020/universal/olympic/signlanguage/about/movie.html
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(参考)NHK公式サイト