宮崎県の「旧都城市民会館」を3次元データで保存する「3Dデジタルアーカイブプロジェクト」が、第23回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門で審査委員会推薦作品に選出されました。これに合わせて、VR体験ができるワークショップが9月27日(日)に開催されます。
当日は活動メンバーと参加者がオンライン上で集まり、3Dで制作した旧都城市民会館の建物内をめぐりながら、ディスカッション。3Dデータを残す意義や建築の新陳代謝と活用の未来を考える内容になるとのこと。
さらに市民から集められた市民会館で撮影した写真も、バーチャル旧市民会館内で見ることができるそう。文化ホールとしてコンサートや成人式、結婚披露宴などが行われた思い出を、場所の記憶と合わせて視聴可能です。オンライン参加も受け付けているので、全国各地からアバターとしてバーチャル旧市民会館内を見ることもできます。
「3Dデジタルアーカイブプロジェクト」は、建築や都市のデジタル化を推進する「gluon(グルーオン)」を中心に行われた、旧都城市民会館を3次元データで保存するプロジェクト。宮崎県都城市の協力のもと、複数の測量技術をかけあわせて建物を3次元で計測。複雑な形状や構造を立体的に記録し、デジタルアーカイブとして構成や継承し、ARやVRなどの3Dデータ活用を目的にしています。
旧都城市民会館は1966年に菊竹清訓氏の設計で制作されたホール。イベントや結婚式の会場として市民に活用されていました。メタボリズム理論に基づき設計された独特な形状が知られています。
ワークショップ概要
名前 |
第23回文化庁メディア芸術祭ワークショップ「メタボリズム・クオンタイズド~旧都城市民会館3D Digital Archive~」 |
日程 |
9月27日(日)15:00~16:00 |
会場 |
オンライン(VRChat)、受賞作品展開場(日本科学未来館) |
定員 |
オンライン10名 会場5名 |
出演 |
豊田 啓介 (gluonパートナー/noizパートナー) |
参加費 |
無料 |
申し込みページ |
会場は終了 オンライン参加 |
(参考)プレスリリース