Metaは、米ロサンゼルスで開催された「SIGGRAPH 2025」にて、VR研究プロトタイプ「Boba 3」と「Tiramisu」を公開しました。米メディアUploadVRのライターが現地で体験した内容が報告されています。
「Boba 3」は、水平180度・垂直120度という非常に広い視野角を実現したプロトタイプです。見た目はMetaの市販VRヘッドセット「Meta Quest 3」に似ており、解像感や映像のシャープさも同程度とされています。視野の広さにより没入感が大きく向上し、これまでの広視野角ヘッドセットで課題だった映像の歪みも少ないと評価されました。
このヘッドセットは、Metaのディスプレイシステム研究(DSR)チームによって開発されたものです。「Boba 1」「Boba 2」に続くシリーズで、今回は研究用として開発されており、製品化の予定はありません。動作には高い処理能力が必要で、デモではNvidiaのRTX 5090グラフィックカードが使用されました。
「Boba 3」の重量は840グラムで、市販のQuest 3にElite Strapを装着した状態よりも142グラム重くなっています。光学スタックのサイズは75×75×42mmで、視野カバー率は人間の視野の約90%に達します(Quest 3は約46%)。ただし、アイボックスが狭いため、使用時には目の位置を正確に合わせる必要があり、瞳孔間距離やアイレリーフ、バイザーの傾きは手動で細かく調整できます。
一方、「Tiramisu」は90PPD(Pixels Per Degree)の高解像度と1400nitsの高輝度を実現したプロトタイプです。Quest 3比で約3倍のコントラストを持ち、視野角は33度と狭いながらも、極めてリアルな映像体験が可能とされています。ライターは「これまでで最もリアルな映像」と評価しました。
このプロトタイプは、パンケーキレンズではなく、カスタム設計の屈折レンズとマイクロOLEDディスプレイを採用しており、高輝度の実現に貢献しています。また、次世代モデル「Tiramisu 2」の構想も明らかに。視野角を約90度、解像度60PPD、輝度700nitsとすることを目指し、光学スタックの厚さも26mmに抑える計画です。こちらも現時点では製品化は予定されていません。

初代Tiramisuはサイズと重量が大きいため、デモ体験時にはユーザーがヘッドセットを手で支える必要があったと報告されています。
UploadVRのライターは、今回のプロトタイプを通じて、Metaが「Boba 3」では視野角の拡大、「Tiramisu」では映像品質の向上に重点を置いて開発を進めていることを総括しています。
参考
https://www.uploadvr.com/meta-boba-3-prototype-hands-on-ultra-wide-field-of-view-without-compromise/
https://www.uploadvr.com/meta-tiramisu-hyperrealistic-vr-hands-on/
Mogura VRはUploadVRのパートナーメディアです。
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