横浜の常設ライブホログラフィック劇場「DMM VR THEATER」にて、2018年4月3日から4月8日まで、朗読劇「メイクヒーロー DMM VR THEATER Version」が開催されます。朗読劇といえども、「DMM VR THEATER」でやるということは何かしら仕掛けがあるに違いない! ということで、4月3日に開催されたゲネプロ(最終リハーサル)の様子をレポートします。
出演するのは、安達勇人さん、井深克彦さん、柏木佑介さん、北川尚弥さん、輝山立さん、中村優一さんの6人のうち日替わりで3人。さらに登場キャラクターの声を浪川大輔さん、田辺留依さん、前田玲奈さん、村井雄治さんが担当。主題歌は“聴けるボーイズユニット”CUBERSが担当しています。
そろそろ開演かな、と思った頃に聞こえてきたのは、浪川大輔さんによる開演前の諸注意についての案内。なにかにつけて「ほんとすいません」と謝りながら、場の空気を作りながら気が付けば物語の導入に入り、そして舞台に登場する出演者。本日のゲネプロでの出演は、中村優一さん、安達勇人さん、北川尚弥さんの3人でした。
物語は、喫茶店に呼び出されたシナリオライター・禄森欣也が超大物声優の波風大輔(≠浪川大輔)に呼び出されるところから始まります。波風は禄森に、自分を主人公にしたアニメのシナリオを書いてほしいと依頼。高額な報酬に惹かれた禄森は波風の無理難題に応えようと……というもの。
と、ここまでは生身の3人が演じる朗読劇。ですが……
喫茶店のウェイター・山田宮里も巻き込んで3人でシナリオを考えているところで、3DCGのキャラクターが舞台に登場!
3人がシナリオを考えるのにあわせて、CGキャラクターたちが動き、そして役者とキャラクターが掛け合いすら始めてしまいます。
役者が舞台背面にあるスクリーンにいるCGキャラクターとやりとりをするのは今では普通に見られますが、ここはホログラフィック劇場! 役者とキャラクターは同じように舞台上にいるように見えます。役者がCGキャラクターに対して攻撃をしかけたり、はたまたあんなことこんなことしちゃったり……もできちゃいますし、生の芝居では難しいCGエフェクトだって付けられちゃいます!
禄森が劇中で伏線が大事だと主張するように、劇のほうも各所に振りまいた伏線をきっちり回収。朗読劇の終了後はCUBERSによる主題歌の生ライブがあります。こちらでもホログラフィックを用いた演出があり、舞台照明とあわさって幻想的なステージになっていました。
公演後は各回とも出演陣によるアフタートークがあります。ここでもホログラフィックによる演出効果があり、生で演出効果のあるTVのバラエティー番組をみているようです。
公演を見終わって。XRの可能性を感じるステージ
TVやWeb動画だけでなく、舞台でもモニターを使って3DCGキャラクターとの共演ができるようになった昨今ですが、生で役者と同じ目線の3DCGキャラクターとが同じ次元で共演しているのはやはり迫力があり、さすがのホログラフィック劇場ならではの公演でした。
なお、客席側からは役者とCGキャラクターが並んで見えますが、舞台の上にいる役者からは残念ながら舞台前のスクリーンに映る映像は見えないそうです。
(参考:https://vr-theater.dmm.com/about)
そのため、舞台上の役者はスクリーンに映るCGキャラクターとの距離感を取るのが難しく、キャラクターと「チューする」のも苦労した模様。ARグラスを付けたら役者もCGキャラクターと自然に演技ができる日も来るのだろうか……と、様々な可能性を感じられるステージでした。
なお、終演後はVR CGキャラクターと一緒に写真撮影もできるお見送り会も実施されます。さらに、4月16日から7月1日(予定)までDMM.com動画にて配信も決定し、公演のDVD販売もあるそうです。
公演情報
公演期間 |
2018年4月3日(火)〜 2018年4月8日(日) |
会場 |
DMM VR THEATER |
アクセス |
JR横浜駅(南改札)みなみ西口徒歩5分 |
公式ページ |
公演ページ 公式Twitterアカウント |
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