VRChatでお気に入りのアバターを使って自撮りをしたことのある人もSNSでよく見られるようになりました。Twitter上にも日々多くの「バーチャル自撮り」がアップロードされています。
そんななか、個人の自撮りで注目を集めているのがコバぽこさん。Twitterの「#コバ写真」には、表情豊かなアバターの姿が映し出されており、背景とあいまって引き込まれてしまうような魅力ある写真となっています。
今回は、ご本人にバーチャル自撮りの秘訣を聞いてみました。
――「#コバ写真」というハッシュタグで、バーチャル自撮りを投稿されていますが、最初に写真を上げたのはいつごろでしょうか?
コバぽこ:
約2年前、VRChatの世界に飛び込んだ時にカメラ機能に感動しそこから撮り始めました。
その頃は自分以外ばかり撮っていたので、撮らせて頂いた方々が見つけやすいように「#コバ写真」と目印代わりにタグを付けていました。
――「街狐さん」をベースとしたアバターを使っての自撮りを始めた経緯をお聞かせください。
コバぽこ:
最初はQuQuさんの二足歩行ネコちゃんアバターで、自分以外のポートレートを撮っていました。他人の改変を見て「この方は何が好きなんだろう、どんな色が好みなんだろう」と考えるのが好きで、あまり自分を撮る考えはありませんでした。
ある時、「お写真撮っても良いですか?」とジェスチャーで伝えようとしましたが、自分はネコちゃんアバター。自分の手は指ではなく、肉球でうまくカメラを指さすことができず、なかなか意思を伝えることが出来ませんでした。そこから人型になりたい…と思うようになり、約1年前、フレンドに「似合う!」と言われた街狐さんをお迎えしました。
これで「もっと撮影が捗るぞ!」と意気込んでいたら、インカメラに映し出された人型の自分の姿をみて、「自分が被写体になれば今まで撮りたかった構図が撮れるのでは…?」と気付いてしまい、次第にレンズが自分へと向くようになりアバターも自分好みに変わっていき、現在に至ります。
――現在のアバターのデザインはどのように決まったのでしょうか? こだわったポイントなどがございましたら、お聞かせください。
コバぽこ:
とりあえず気だるい雰囲気で目立たず、アングラな感じ。そして特に意識したのはギャップです。黙っていれば目つきが鋭く無表情、けれど笑顔はしっかり歯を見せてニカっとしたり、ショックを受けたときはコミカルにガーンとしたり。ぶかぶかしたジャケットを着て着ぶくれしているけれど実は腹筋がバキバキだったりなど、色んな箇所にギャップを感じられるように意識しました。
とは言いますが、願望は「クールでいたい」ですが、中身が中身なので表情豊かになってしまったというのが一番大きいです。
意外と表情豊か2
照れ顔時の目線をEye Lookではなく表情優先できないかなーってgesture弄ってたらできた。かわいい。#コバ写真 #VRChat #街狐 pic.twitter.com/XmSQv4wESK— コバぽこ (@Koba_Poko3) June 9, 2022
おらおら pic.twitter.com/FHDJlOTsoj
— コバぽこ (@Koba_Poko3) July 21, 2022
――最もお気に入りの「コバ写真」はどれでしょうか?
おはぽこ#コバ写真 #VRChat #街狐 pic.twitter.com/37T69wxlby
— コバぽこ (@Koba_Poko3) July 19, 2022
コバぽこ:
最近だとこの写真ですね。フレンドを待っているときに撮った写真です。ApathyさんのRecuerdos Del Olvidoというワールドで撮影しました。仕事を頑張って、一日の終わりにVRChatでちょっと夜更かしした時間を思い出します。こんな感じでフレンドをゆるく出迎えてあげたいです。
――写真を撮影する上で、ワールドの選び方、構図の設定など、どういったところにこだわっていますか?
コバぽこ:
目線の方向にスペースを持たせたり、三分割法を意識したり、撮影の基本的なところもそうですが、一番はワールドとアバターの親和性です。
ポップなアバターなら明るめでカラフルなワールド、メカやミリタリーなアバターなら市街地や砂漠、ダークなアバターなら暗くてアングラなワールドとか、アバターのイメージに沿ったワールド選びが大事だと思います。
なので素敵なワールドの情報も残せるように、背景がボケ過ぎないようにしています。私はバーチャルなのに現実的なワールドが大好きなので、そのイメージに沿ってアバターも非現実的になりすぎないよう意識しました。
それと、見てくれた人に「こんな夜更かしは楽しそうだな」と思えるように、なるべく主観的に見れるよう意識しています。
――バーチャル自撮りの魅力や面白さはどういったところにあるとお考えでしょうか?
コバぽこ:
自分としてはバーチャル世界のアバターは自分自身ではなく体を借りているイメージです。なので、していることは自撮りですが、自分ではなく他人を撮っている気持ちで撮っています。自分好みに改変したアバターと、色んなワールドで写真を撮って回れるのは最高の体験だと思っています。表情やギミックは改変によって無限大なので、私自身もこれからのコバ街狐さんの変化を楽しみにしています。
――ありがとうございました。
コバぽこさんの撮影写真はTwitterをチェック!
https://twitter.com/Koba_Poko3
(参考)Twitter