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iPhoneのAR機能アップデートへ 壁も使って活用の幅広がる

2017年のiOS 11からiPhoneにはAR(拡張現実)機能が搭載されており、今後アップデートされるiOS 11.3において機能がアップデートされることが分かりました。壁の認識や画像検出により、現実空間の認識が進むとさらに活用の幅が広がり、ARを使ったアプリが増えることが予想されます。

iPhoneのAR機能はARKitと呼ばれています。iOS 11にアップデートしたiPhone6以降で利用可能で本格的なARを体験できます。背面のカメラを使い、現実空間を認識し、バーチャルな物体を空間に即した形で置くことができます。スマートフォンをずらしても物体は空間に固定されており、「まるでそこにある」かのように感じられます。

iOS 11.3で搭載されるARKit 1.5では、壁の認識や2D画像の認識などが新機能として加わることが明らかとなっています。

明らかとなっている主な新機能は以下の通りです。

・壁などの垂直面の認識
・2D画像検出
・円形のテーブルなど水平面の認識の強化
・解像感の向上

ARKit 1.5の新機能①:壁などの垂直面の認識

ARKitの初期バージョンでは、テーブルなどの「水平面」しか認識できず、現実空間全体を使ったAR機能は実現不可能でした。壁などの「垂直面」は、白塗りの壁など特徴点のないものも多く認識が難しいという問題がありましたが、アップルは壁の認識を実現したようです。ゲームをしているときにボールが壁で跳ね返るようになったり、ウィンドウなどの情報を壁やドアに“貼り付ける”ことができるようになります。

ARKit 1.5の新機能②:二次元画像の検出

ARKit 1.5では、二次元画像の検出ができるようになります。たとえば、壁に貼ってある月面探査機のポスターにスマートフォンをかざすと、その画像を認識して月面探査機の3Dモデルが空間に出現するといったことが可能になります。

これまではVuforiaなどの別のARエンジンを使うことで可能でしたが、ARKitにもその機能が加わったことになります。水平面、垂直面と組み合わせた、より強力なAR体験の実現に期待したいところです。

ARKit 1.5は開発者向けには配布開始、アップデートは春

ARKit 1.5では他にも水平面の認識の強化や、画面に表示される現実のカメラの解像感が720pから1080pへ向上されるなどのアップデートが含まれています。

ARKit 1.5を含むiOS 11.3へのアップデートは2018年春を予定しています。iOS 11.3のプレビュー版は1月24日より開発者向けの配布が始まっています。

2017年のiPhoneのARKitの発表はスマートフォンで本格的なARを体験するモバイルARの分野を切り拓きました。ストアに並ぶARKit対応アプリは2,000を超えています。さらなる機能強化で活用の幅が広がることが期待されます。グーグルもAndroid向けのAR機能ARCoreの展開を徐々に始めています。2018年もモバイルARは注目が集まりそうです。

(参考)
Apple’s AR apps will finally be able to stick things on walls / Cnet
https://www.cnet.com/news/apples-arkit-ar-augmented-reality-ios-11-apps-vertical-walls-resolution/


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