小島秀夫監督が制作に携わったホラーゲーム「P.T.」。すでにプレイ不可能な“幻の作品”となった本作を、VRで再現したMODが公開されました。Valveの大作VRゲーム「Half-Life: Alyx」内のアセットをフル活用し、「P.T.」を再現しています。
ストアからも消えた“幻の作品”
「P.T.」は、2014年にPlayStation 4向けに配信された作品。当時、コナミが開発していたホラーゲーム「サイレントヒル」シリーズの、“遊べるティーザー広告（Playable Teaser）”としてリリースされました。ただ、新作の制作は2015年にキャンセル。「P.T.」自体も、しばらく後にPlayStation Storeから削除されてしまいました。
「P.T.」では、プレイヤーはある建物の廊下を周回し続けます。最初は平穏だった建物内も、周回を続けるうちに不穏な空気に。体験版ということもあり、プレイボリュームはごく小さいものでしたが、多くのフォロワーを生み出しました。
今回の「Half-Life：Alyx」版「P.T.」MODは、AmbientDruthさん（※Steam名）が制作しました。Valveは2020年5月、「Half-Life：Alyx」内のアセットをユーザー側が自由に利用できるエディタツールを公開しており、本MODはこのツールを使用して制作されています。
AmbientDruthさんによれば、自身が制作した「P.T.」には今後も様々な要素を追加していく予定とのこと。Steamのワークショップページでは、ラジオ音のランダムなオン/オフや、フラッシュライトの追加などが検討案の一例として例示されています。
AmbientDruthさんが制作した、「Half-Life：Alyx」版「P.T.」は、こちらから無料でダウンロード可能です。
（参考）VRScout
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