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ゲーム・アプリ 2015.11.06

【レビュー】カジュアルに楽しめるグリーのスマホ向けVRゲーム『シドニーとあやつり王の墓』

11月6日、グリーはVRコンテンツの専門スタジオ「GREE VR Studio」の設立を明らかにするとともに、スマホを動かして360度を見渡しながら遊ぶアクションアドベンチャーゲーム『シドニーとあやつり王の墓』を無料で公開しました。Android、iOSのスマホであればプレイ可能。各App Store、Google Play Storeからダウンロードできます。
Google CardboardなどのVRデバイスで遊ぶことを想定して制作されていますが、スマートフォンのみでも遊ぶことができます。

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グリーは9月に開催された東京ゲームショウでOculus Riftを使った2人協力のパズルアドベンチャー『サラと毒蛇の王冠』を展示していましたが、一般に向けたVRコンテンツの配信は初となります。

今回公開された『シドニーとあやつり王の墓』は、スマホを動かして360度を見渡しながら遊ぶアクションアドベンチャーゲームです。

主人公の女の子シドニーは、お宝の「王の杖」を探して遺跡に着ましたが杖を取ると出口が塞がって…。

プレイ前に、一眼(ハコスコ一眼タイプやスマートフォン単体で体験可能)と二眼(Cardboardやハコスコ二眼などで体験可能)を選択できます。

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image201511060335476一眼モード

image201511060337571二眼モード

二眼モードでVRデバイスに差し込んでプレイすると、頭を動かすと視点が動くようになり、より実際にその場にいるような感覚で遊べます。

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ストーリーは見下ろすような視点で進みますが、プレイが始まるとシドニーの視点。手に持った杖を使い、視線で360度全方位から襲ってくる敵をロックオンして攻撃していきます。アクションゲームというより、主人公視点のシューティングゲーム(FPS)と同じようなゲームデザインです。

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最後にはボスも・・・。

今回のゲームで体験できるのは3ステージ。いずれも360度ぐるっと見回さないと敵を倒せないようなデザインになっています。短くも、各ステージの敵はそれぞれ撃退方法が異なっているため、新鮮なバトルを楽しめます。途中、敵の動きに視線がついていけなくて難しい場面もあるかもしれません。敵と戦う感覚はVRデバイスを使うと非常に臨場感のある”体験”になります。

クリアまで15分程度の非常に短いゲームですが、ストーリーもしっかり作られており、特にスマホを動かして遊ぶVRゲームに始めて触れる人には丁寧な作りで楽しめるものになっています。一眼モードであれば子供でも遊ぶことができます。

グリーからは、今回このような形でVR向けに一つの完成されたコンテンツが一般配信されました。グラフィックも全て今回のゲームのために一から作ったとのこと。その意気込みが感じられる美しい出来に仕上がっています。今後のコンテンツ展開にも注目したいところです。

関連記事:グリー、VR市場へ本格参入。VRコンテンツ用の新スタジオ「GREE VR Studio」を設立。第一弾スマホ向けVRゲームを配信

関連記事:【インタビュー】TGSで話題のVRコンテンツを出展したグリーはなぜVRへ積極的に取り組んでいるのか

<ソフトウェア情報>
「シドニーとあやつり王の墓」
【メーカー】 グリー
【対応OS】 Android / iOS (iOS版は旧バージョンにつき、今後アップデート)
【価格】 完全無料
【操作】目線のみ
【リリース日】 2015年11月6日
【入手方法】 iOS版

Android版

<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★★☆(VRらしさを活かしており楽しい、初心者向け)
  【快適さ】★★★★★
  【操作性】★★★★★


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