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イベント情報 2016.01.21

イギリスの遊園地に、宇宙を疾走する最高時速75kmのVRジェットコースターが登場予定

イギリスのテーマパーク「Alton Towers」は、2016年4月にバーチャル・リアリティ技術を用いたジェットコースター「Galactica」を稼働させることを発表しました。

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Galacticaは、VRヘッドマウントディスプレイを装着したまま搭乗するジェットコースターです。
名前の通りテーマは宇宙です。体ではジェットコースターが実際に引き起こす重力や風を感じながら、一方で目の前に広がるのは壮麗な宇宙空間。広大な宇宙を駆け抜ける体験は極上のものとなるでしょう。

Alton Towers ResortのGalactica公式ホームページによると搭乗者たちは、独自技術で開発されたポータルを通ってテーマパークから宇宙空間へと飛び出します。そこからワームホールを利用して、現在の人類には不可能とされる超速・長距離の宇宙旅行をするようです。

旅の全行程は約3分。太陽系を飛び出し、オリオン大星雲を通って二つの惑星も訪れるとのこと。
そんなGalacticaの性能は以下の通りです。

・全長840メートル、高低落差20メートル
・搭乗時間189秒
・最高速度 時速75キロメートル
・28人乗り(1時間当たり1500人)
・最大重力 3.5G (スペースシャトル発射時に宇宙飛行士が感じる重力は3G程)

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機材としては専用のカバー・ストラップを施されたGear VRを用いるとのことです。
このデザインを手掛けたのはイギリスのFigment Productions社。

同社はVR向けに、現実のジェットコースターの動きをVR上にシンクロさせ、コントロールする「Vector VR」というシステムを開発していますが、その「Vector VR」はこの宇宙コースターにも使われています。Galacticaは「Vector VR」の最初の公式プロジェクトです。

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ジェットコースターという乗り物の特性上、Galacticaの搭乗者は安全バーなどによって体を固定されます。このため眼前に現れるVR空間を、あたり一面思いのままに見回すことは叶わないかもしれません。
しかし、体が固定されているということが逆に、Gear VRの「ポジショントラッキング機能が無い」という欠点を補い、体験の質を向上させるのに一役買っています。体を大きく動かすことができないため、自身の体の位置がVR空間と対応していないことに気付きにくくなっています。

使用機材やアトラクションについてのより詳細な発表は、今後も順次されていきます。

なお日本はUSJにて、きゃりーぱみゅぱみゅの世界観をモチーフにしたVRコースター『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』が既に公開されています。

『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』や『Galactica』は、未来におけるテーマパークの、新しい在り方の片鱗を見せてくれるでしょう。コンシューマー向け以外でのVRの利用にも、期待が高まります。

関連記事:USJできゃりーぱみゅぱみゅのかわいい世界を激しく疾走。世界初のリアルライド×VRが公開

(参考)
・UK Theme Park Announce Their First VR Roller Coaster ‘Galactica’ – Road to VR (英語)
http://www.roadtovr.com/uk-theme-park-announce-first-vr-roller-coaster-gallactica/


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