2019年5月30日、HTCが人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」（以下GOT）を題材としたVRコンテンツ「Beyond the Wall」の配信決定を発表しました。本作はHTCのVRコンテンツの定額配信サービスVIVEPORT Infinityで独占配信されています。対応するVRヘッドセットはHTC VIVEとOculus Riftです。
2019年5月31日に「Beyond the Wall」が配信されるのは、アメリカ、イギリス、ブラジルなど計6ヵ国に限定されます。日本は先行配信国には含まれていません。配信日が国ごとによって違う理由は不明ですが、ライセンスやIP（知的財産権）の処理が関係していると推測されます。
元はプロモーション用のコンテンツ
「GOT」は、ジョージ・R・R・マーティン原作の小説「氷と炎の歌」をベースとしたテレビドラマです。アメリカのHBOが制作と放送を手掛けており、今年、2011年の第1シーズン放送から約8年を経て、2019年5月についに完結を迎えました。
「Beyond the Wall」は、同作に登場するウェスタロス大陸の北部に位置する「壁」と呼ばれる巨大な氷壁以北を舞台としています。プレイヤーは「壁」とその周辺地帯で、ホワイトウォーカーと呼ばれる敵が率いるアンデット軍団と死闘を繰り広げます。
本作は元々、「GOT」最終シーズンのプロモーション用に作られたコンテンツで、AT&T;（※）の一部の店舗でのみ体験可能となっていました。今回のVIVEPORT Infinityでの配信によって、家庭での「Beyond the Wall」体験が可能となります。
（※AT&T;：アメリカの大手通信会社）
オスカー受賞のスタジオが制作
「Beyond the Wall」は、HBOとイギリスの映像スタジオFramestoreが制作を担当しました。Framestoreはオスカー賞の受賞経験を有する著名なスタジオで、映画やドラマ作品のほかにも、「GOT」関連のVR作品「Ascend the Wall」や、同じく「GOT」を題材としたMagic Leap One用コンテンツ「The Dead Must Die」などを手がけています。
（参考）Road to VR
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