新作VRゲーム「Final Fury」が発表されました。2023年発売予定で、Meta Quest(Quest 2)、Oculus Rift(Rift S)を始めとする主要なVRプラットフォーム全てに展開される模様です。
「Final Fury」はネオン輝くビジュアルで彩られたVR対戦格闘ゲーム。プレイヤーは個性豊かなキャラクターを操作し、打撃や必殺技を組み合わせながら対戦相手と1対1で勝負します。
VRゲームとしては(本稿執筆時点でも)前例の少ない対戦格闘のジャンルに挑戦したタイトルで、コマンド入力による必殺技発動を始め、お馴染みの要素を独自の工夫を凝らして実現させたゲームデザインを特徴としています。
厳密には特定のジェスチャーを取ると必殺技が発動するシステムで、VR特有の直感的な操作を活かした、文字通り手に汗握る戦いとなるようです。通常の打撃も現実同様、拳を突き出して発動させる仕組みになっているようで、プレイに当たってはそれなりに広いスペースの確保が必須となりそうです。
また、視点は1人称以外にも3人称が用意されており、伝統的な対戦格闘の様式でのプレイも可能。選べるファイターも多彩で、それぞれに固有のバックストーリーとテーマ曲が設定されているなど、このジャンルの象徴的作品であるカプコンの「ストリートファイター」シリーズに影響を受けた要素も押さえられています。
開発はVRリズムアクション「Synth Riders(シンセライダーズ)」のKluge Interactiveが担当しており、クリエイティブディレクターがAbraham Aguero氏は「VRで対戦格闘というジャンルを最初に確立させるという意気込みで制作している」と、英メディアGMW3にコメントを寄せています。
VR特有の制限から、剣術主体になりがちだった対戦格闘というジャンルに本作は風穴を空ける存在となるのか、今後の続報が注目されます。