Epic Gamesの創業者兼CEOであるティム・スウィーニー氏は、人気バトルロイヤルTPS「フォートナイト」のVR展開について、「現段階では検討していない」という方針を示しました。
スウィーニー氏のコメントは、X(旧Twitter)上で行われた質問に回答する形で行われました。7月1日、XユーザーのTheoryDecryptさんが、スウィーニー氏に対して「(Meta)Quest版のリリースに関するコメントは可能ですか?」と質問。その問い掛けに対して、スウィーニー氏は以下のように回答しました。
現在の段階では(フォートナイトのVR化は)検討していません。(VR化を)成功させるためには、すべてのプラットフォームとプレイヤーに対して、VRユーザーが酔わないシステムを実装する必要がありますが、そのような開発には非常にリソースが必要となり、(VR領域の)発展は、まだそこまで達していないと考えています。
No plans currently. For it to be successful we’d need a lot of players across all platforms spending a lot of their time on islands whose locomotion mechanics wouldn’t have VR players barfing. We’ve gone from 0 to 1 such popular mechanics but it’s not a critical mass yet.
— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) June 30, 2024
スウィーニー氏が「フォートナイト」のVR化を否定する方針を示したのは今回が初めてではありません。2022年にも「(フォートナイトのような)激しいアクションがあるゲームはVR化に適さない」と見解を述べていました。
なお、Meta Quest公式ストアではフォートナイトと同系統のマルチプレイゲームが複数あります。例えば、VR向けのバトルロイヤルFPS「ポピュレーション: ワン」では、ひとつのフィールドを舞台に、ビルを自由に上り下りしながら、縦横無尽のシューティングを楽しめます。今年発表予定の対戦VRアクション「Brazen Blaze」では、壁を壊したり、相手を殴ったりといった多彩なアクションが用意され、開放感のあるバトルを楽しめます。
また、現在のフォートナイトでは、マルチのシューター要素のほかにも、プレイヤーの作成した様々なマップを体験できるクリエイティブモードが人気となっており、多くのユーザーが集まってメタバース的に利用されています。そういった意味でも、今後のVR化の有無については、注目されるポイントとなっています。
(参考)UploadVR
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