触覚フィードバックを搭載したVR向けコントローラー「Drag:on」が発表されました。「Drag:on」は扇子を2つ取り付けたような構造をしており、VR内で手に取った物体の重さや材質に合わせて扇子が展開、重さや動かした際の抵抗などを再現します。
考案は2年前
「Drag:on」は、ドイツの人工知能研究センター(以下DFKI)に所属する研究者André Zenner氏とAntonio Krüger氏による共同開発。両氏によれば、同コントローラーのコンセプトが考案されたのは約2年前。当時は「Shifty」という名称のスティック型コントローラーだったとのこと。
この「Shifty」は、内蔵ウェイトを搭載し、ウェイトの動きによって疑似的な重量を発生させる仕組みとなっていました。VR内で物を持つと内蔵ウェイトが移動して重量感が発生、物体を手放すとウェイトが後退し、重量感が消失するというコンセプトでした。
その後「Shifty」の成果は「Drag:on」に引き継がれました。「Drag:on」は、3Dプリンターで制作された各種パーツに加えて、起動用のボタンと扇子を動作させるためのサーボモーター、HTC VIVE Trackerで構成されています。扇子は最大で展開前の650%(6.5倍)に広がります。
公開された「Drag:on」の映像からは、同コントローラーの様々な特徴が確認できます。VR内の物体に合わせて扇子がリアルタイムで稼働して重量感を調節する仕組みや、VR内でガス漏れをコントローラーで抑えた際に、扇子が収納される様子などが見ることができます。
(参考)VRScout
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