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ホロライブ 2024.12.03

ホロライブ運営のカバー社「卒業」と「配信活動終了」の違いについて説明 相次ぐVTuber2名の動向を受けて

11月29日、沙花叉クロヱさんが「配信活動」の終了を発表。続く12月1日には英語圏向けグループ所属のセレス・ファウナさんが「卒業」を発表しました。この「配信活動」「卒業」の違いについて、カバー社はNoteにて「『配信活動終了』について」という記事を投稿し、自社のスタンスを表明しました(記事投稿は11月29日)。

それによれば、VTuberの卒業は「タレントがプロダクションを離れ、一部進行中のプロジェクトを除きすべての活動を終了すること」を指し、「配信活動終了」は原則として「卒業」の一つの形であることには変わらないものの「今後も限定的な形での活動をお届けする機会を願う取り組み」になるとのこと。具体例として「偶然タイミングの合った卒業生が母校に顔を出すかのよう」な取り組みであると説明しています。この区別をすることについては、卒業によって全活動が終了することに対して運営側も「非常に強い寂しさ」があったことから、新たな門出の形を模索できないかと検討した結果であるそうです。

ただし、配信活動終了後のVTuberがどの程度活動に関わるかについては、個々人のさまざまな事情や外的要素によって異なっていくとも説明されており、明確な今後の活動スケジュールなどについては明かされていません。

詳細はこちら:https://note.cover-corp.com/n/ne3a8b7a553c0

VTuberの「卒業」とは何を指すのか?

今回のカバー社の「卒業」と「配信活動終了」についての言及は、VTuber文化全体で明確に認知されているものではなく、各VTuberや企業で言葉の捉え方が違う点には注意が必要です。例えば、とあるVTuberが特定の企業やグループからの「卒業」を発表した後に、アバターも活動形態も変わらないまま個人VTuberグループとして活動する例も複数あります。つまり「卒業=その姿での活動そのものの終了」を指すとは限りません。また「配信活動終了」を発表した後に、動画投稿やコンテンツ制作などに活動スタイルを移行するといったタイプのVTuberの例もあり、言葉の捉え方は企業・VTuberそれぞれのスタンスが大きく影響しています。

加えて「卒業」や「配信活動終了」とは別種の扱いとして、VTuber本人やその周囲がトラブルを起こした際に引退告知として発表される「契約解除」や、アバターと活動形態を引き継いだまま別事務所で活動する「移籍」、VTuber当人がアバターや活動形態を変えて、別人として活動を継続する「転生(※ネットでの俗称)」などの事例もあります。

ただし、今後、カバー社の言及を受けて「卒業」や「配信活動終了」という言葉の捉え方にも、何かしらの影響があるかもしれません。


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