2026年6月25日、配カバー株式会社は信ソフトOBSに3D演出を組み込むプラグインを開発したことを、技術ブログCOVERedgeで公開しました。
同社技術開発部は、モーションキャプチャーやVFXをリアルタイムにレンダリングする自社製の配信・収録アプリ「スタジオアプリ」を運用しています。収録時にポスト編集向けのマスク・深度・法線といった付加情報の出力を求める声が社内で高まっていましたが、既存アプリのリリース計画との調整が課題となっていました。こうした状況を受け、スタジオアプリ側の改修とは切り離した形での解決策が検討されました。
採用されたのが、映像共有技術SpoutとOBSを組み合わせた構成です。Spoutはアプリケーション間でGPUメモリを直接共有し、高速に映像を送受信できる技術です。スタジオアプリ側はSpoutへの出力のみを担い、加工・書き出しはすべてOBSに委ねる形にしました。この分業により、リリース計画に依存しない独立した開発体制が実現。UnityとUnreal Engineのどちらにも対応した共通実装となっています。
このプラグインを導入すると、OBS上でさまざまな3D演出が行えます。照明を追加する「リライト」、空間内の陰影を再現して立体感を出す「AO(アンビエントオクルージョン)」、ロゴや映像を壁・床に投影する「デカール」のほか、3次元空間上に板状のオブジェクトを描画する機能も含まれます。通常のOBSフィルターだけでは実現できない演出を、配信ソフト上で直接行えます。
ポスト編集向けの素材出力機能も搭載しており、法線・深度・カラーなど複数の映像素材をフレーム同期した状態で同時に書き出せます。書き出した素材は映像編集ソフトでのリライトやモーショントラッキング、マスキングに活用できます。
現在このプラグインは社内のみで使用されており、タレントを含む外部への配布は行っていません。今後はタレントへの配布に向けた整備を進めるとしています。
参考
https://coveredge.cover-corp.com/list/5433
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