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VTuber 2020.02.08

【にじさんじを追う!】新春枠からダジャレ決定戦まで 1月のまとめ

にじさんじの動向を月ごとに振り返る連載「にじさんじを追う!」。2020年に入ってもライバーたちの勢いは変わらず、様々な話題が飛び出した。2020年の最初の1ヶ月、ライバーたちの様子を振り返っていこう。

【1月のトピック】新春から繰り出される配信芸

にじさんじライバーの配信といえば、実況や企画配信に限らず、「ネタ配信」と呼ばれるフリースタイルな配信芸だ。1月には多くネタ枠が披露され話題になっていた。

1月4日(土)御曹司の貴重な歌枠

まずは御曹司・卯月コウの年明け1発目の枠。たった1曲だが”あの名曲”を見事に歌いきった。「今まで保守的だったと思う」から入る4分33秒間の彼の歌にニヤリとする人は少なくなかったのではないだろうか。

1月5日(日)黛灰、増える

10万年記念凸待ち配信でネタ系ライバーとしての地位を確立(?)した黛灰。今年初のネタ枠はまさかの”増える”配信だった。配信開始から約1分30秒で”自分”を再生しはじめると、その黛灰も1分30秒後に黛灰を再生しはじめ……と続いていく。終盤、自身でも笑いを堪えきれなかったようだった。黛灰は他にも「すべてに杞憂するマインクラフト」を配信し、杞憂ばかりする視聴者の行く末を見せてくれた。

1月20日(月)六法全書とムチ

魔王えま★おうがすとの配信。日本国憲法や弁護士法を読み上げ、間違えると森中花咲の声をした女王様からムチで叩かれるという企画。途中「お姉さんっぽく」などの指示が入り、終盤には女王様に変わって自称ドS教師・郡道美玲が登場。罵倒を残していった。前日に行われた禊ぎのために滝行を行ったえま★おうがすとも注目だ。

そのほか、早口言葉チャレンジに予想外の失敗をしたグウェル・オス・ガール、マスコットが配信を始めた来栖夏芽や、歴史用語ASMRフミ、画質が良くなる時代に逆行する出雲霞など、一発芸配信にも是非目を通していただきたい。

1月3日(金)委員長、名作ホラゲーにチャレンジ

年明けからさっそく新しいゲーム実況を始めた月ノ美兎。プレイするゲームは「SIREN」だ。操作性と難度に苦しみながらも、射撃エイムが異常に良いことが明らかに。第3回からはSIRENが好きライバーのレヴィ・エリファがサポートに入っている。レヴィ・エリファがサポートに入った理由は「良いゲームなので委員長に楽しんで欲しいため」とのこと。

また、後に月ノ美兎が天開司のラジオに出演した際には「(ポケモン配信を通じて)長時間配信も良いと思った」など、心境の変化を語っている。そのためか、SIRENプレイ配信も1枠4時間程度の長さとなっている。プレイ告知に対して主人公を演じた俳優・篠田光亮氏からコメントが贈られている。

こういったライバーの行動に対して公式側からコメントが寄せられることも多くなっており、魔界ノりりむの歌動画「Os-宇宙人」についてアーティスト本人からRTされたり、御伽原江良が3D配信でのネタに対するネタ元からコメントされたりと、にじさんじライバーの話題の大きさも目立つようになってきた。

1月4日(土)にじさんじライバーの渾身のダジャレ決定戦

司会は桜凛月と夢追翔。審査員に舞元啓介、夕陽リリ、花畑チャイカを迎えた新年のD-1グランプリ。にじさんじライバーが思い思いの渾身のダジャレを披露するイベントだ。今回参加したライバーは第1回王者・町田ちまを始め、三枝明那マスクドいちからなど強豪揃い。特に、トップバッターをつとめた挑戦者のインパクトは大きかった。

1月7日(火)樋口楓×Lantis座談会

12月に開催された両国国技館でレーベル・Lantisからのデビューが発表された樋口楓。この日の雑談はLantisのプロデューサーとディレクターをゲストに迎えての配信となった。配信中ではLantisに所属することによる変化などが話されたが、配信スタンスは今までと大きく変わることはないそうだ。そのほか、Lantisの樋口楓への期待なども聴くことができた。さらにLantis新年会へも参加したようだ。

この後、1月23日から25日にかけて開催された「にじさんじMusicWeek」ではVirgin Musicからデビューするユニット「RainDrops」のメンバーが発表され、そのMCでも樋口楓が登場。24日の大物ゲスト(影山ヒロノブ氏)との対談では氏とロックについて語るなど、彼女の今後の活躍にも目が離せない。

1月13日(月)舞元啓介からの新成人に贈るメッセージ

この日は「成人の日」ということもあって、新成人に自身とリスナーの○○失敗談を教訓としてもらいたいとの思いから企画された舞元啓介の配信。なお、年齢制限のあるアーカイブとなっている。配信では、お便りのセレクト基準についても触れられ「ありきたりでは読まれない。具体的にどうだったのか」といったアドバイスも見られた。

1月25日(土) petit fluers、月ノ美兎・本間ひまわり レーベルイベント

「にじさんじMusicWeek」の最終日はそれぞれレーベルからデビューするライバーのオフラインイベント、petit fleurs「☆ぷちふる株主総会☆〜ちょっとツラ貸せよ〜」、月ノ美兎「月ノ美兎アーティスト生活向上委員会」が開催された。両イベントとも会場(恵比寿ザ・ガーデンホール)満員御礼の盛況となった。

petit fleurs(森中花咲、御伽原江良)は「お互いの推しポイント」や「箱の中身はなんだろな」などの企画。そしてデビュー曲を披露した。デビューアルバム「première fleurs」は2020年4月22日発売予定だ。(universal内通販ページ)。

月ノ美兎のイベントは「Virtual to Live」の月ノ美兎ソロから始まり、「JK組の2人からのライン返事は?」や「大喜利教室行ってきたレポ」などをトーク。ゲストには本間ひまわりが呼ばれ、同じくソニー・ミュージックからデビューが発表された。

月ノ美兎と本間ひまわりは、にじさんじとソニー・ミュージックとの共同プロジェクト「しのごの」に所属するという。イベントでの月ノ美兎と本間ひまわりのやりとりや、本間ひまわりの月ノ美兎への思い、そして彼女らの裏側などが本間ひまわりの雑談枠で語られている。

1月27日(月)ゲーマー・鈴原るるの晩酌配信

https://www.youtube.com/watch?v=oUX3L2sTdPA

ゲーマー美大生・鈴原るるの久しぶりの飲酒雑談だ。この日彼女が飲み比べたのは果実カクテル梅しそサワー、そして鬼ごろしの3種類。話し方は普段どおりの鈴原るるだが、テンションはやや高め。果実カクテルを飲んだ感想が「すっごい栃木!」だったり、以前の配信で「解熱」を「かいねつ」と読んでしまったことを父親に指摘されたエピソードを話したりと、かわいさ満点の飲酒雑談だった。

リスナーからの100の質問に答え終わったあとには大喜利を開催するも、開始直後に「大喜利って何……?」と困惑。さらに、配信終盤には「ゲームしたい……」と禁断症状が現れ始め、結局超魔界村チャレンジに移行した。ちなみに鬼ごろし(清酒)の感想は「これは、鬼を殺せるかもしれない。でも鈴原は殺せない。」とのこと。

1月30日(木)クリエイター、女騎士、元石油王がデビュー

今月デビューしたにじさんじ新人ライバーはフレン・E・ルスタリオ、メリッサ・キンレンカ、イブラヒムの3人。今回は動画でのデビュー告知が投稿された。初配信は2月1日(土)の20時から、それぞれ40分の枠として始まった。

https://www.youtube.com/watch?v=32-LvptsjsI

メリッサ・キンレンカは中性的な声と、失敗するとところどころかわいらしい声が出るクリエイター。配信ではゲームや歌枠をしていきたいそう。

フレン・E・ルスタリオはデビュー早々に「趣味は首絞め」と発言して周囲を呆然とさせた女騎士。この首締めは他人のではなく自分の首とのこと。初配信ではこたつに入っていたり、辛辣なコメントへのツッコミなど、賑やかな配信となった。


https://www.youtube.com/watch?v=dEB-XpbBBmo

サムネイルの「わこつw」から早速インターネット老人会が始まったイブラヒム。初配信ではマシュマロに対する真摯だがばっさりと切るツッコミがみどころ。初配信直後の23時からスプラトゥーン配信を始めるなど意欲的だ。

ちなみに新人の初配信前にはグウェル・オス・ガールによる「ハツ配信」が開催された。この配信で新人たちの緊張もほぐれたようだ。

1月のまとめ

1月でのVtuber界でもっとも大きかったイベントはホロライブの初全体ライブイベントhololive 1st fes.「ノンストップ・ストーリー」だっただろう。にじさんじライバーの中にはホロライブメンバーとコラボしている者もおり、特にホロライブとにじさんじの架け橋となった舞元啓介は、そのきっかけとなった大空スバルの舞台に興奮を隠せなかった。

夏色まつりと親交の深い郡道美玲や、「でろぼっこらぼ」で知られるロボ子さんと交友のある樋口楓らもコメントを寄せている姿が見られた。

また1月20日にSteamでリリースされたゲーム「DEEEER Simulator」がVTuberに旋風を巻き起こしている。シカになって街中を走り回るゲームで、その独特なゲーム性が話題だ。ゲーマー・叶をはじめとして、「Goat Simulator」で伝説的な配信をした樋口楓、シカの耳が生えた花の妖精エリー・コニファーアルス・アルマルらがプレイししている。

2期生出身で長らく更新の無かった野良猫(文野環)復活し、相変わらず繋がりにくい回線と携えて独特の世界観を繰り出している。また、PCの関係で配信が難しかった海宇志いちごも配信を再開。お絵かき配信やAPEXプレイ配信を始めている。

そして御伽原江良リゼ・ヘルエスタの3Dが公開された。どちらの配信も同時接続数5万を大きく超える数を記録した。

また歌の投稿も多く、レヴィ・エリファ×鈴代ここね(ココツキ)の「イントゥ・ジ・アンノウン」、出雲霞×星街すいせい(ホロライブ)×堰代ミコ(HoneyStrap)の「エイリアンエイリアン」などのコラボも投稿されている。

今月は鈴鹿詩子の替え歌で締めたいと思う。

執筆:Aikawa Hasma (Twitter:@arg_Aikawa_)


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