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Meta Quest 2021.05.29

あまりに快適!AnkerのOculus Quest 2専用チャージングドックをレビュー

フェイスブックが2020年10月に発売した一体型VRヘッドセットOculus Quest 2(以下、Quest 2)は、その価格と性能からユーザーを増やしています。

ハードウェアが広がっていくと増えていくのがアクセサリー。Quest 2もご多分に漏れず、フェイスブック公式はもちろん、サードパーティ製でも、色々なアクセサリー・周辺機器が登場しています。

今回取り上げるのは、モバイルバッテリーなどでおなじみのAnkerが2020年末に欧米で発売したチャージングドック「Charging Dock for Oculus Quest 2」です。今回は先に発売されてた米国版を試してみました!

意外とめんどくさいQuest 2の置き場所

Quest 2を購入したあとで悩むのが、ちょうど良い置き方です。

フックがあれば吊り下げられますが、地震や衝撃などで落ちないか少し心配に。またストラップを換装していると、ぶら下げられないこともあります。

平起きは安定しますが、長い充電ケーブルがだらりと絡まって見た目が悪くなりがちなのが難点。また、棚や机などの場所を占有してしまいます。コントローラーも、かたちが独特なので、今ひとつ置き場がしっくりきません。できればインテリアのひとつとして見栄えのする置き方ができればいいのですが……。

もうひとつの問題はコントローラの充電です。Quest 2に同梱の電池は充電式ではなく入れ替え式。電気の持ちはかなり良いですが、それでもいざVRをやろうとしたときに電池がなくてカバーをはずして乾電池を入れ替えるのは少し手間です。

かゆいところに手が届く設計

そこで登場したのが「Charging Dock for Oculus Quest 2」です。Oculusから公式のOculus Readyの認証を取得しています。

きれいにQuest 2とコントローラーを置けるだけでなく、充電まで自動でやってくれます。

しかし、Quest 2を持っている方は「USB-C端子で充電できるヘッドセット本体はまだしもコントローラーの乾電池はどうするのか?」と思うかもしれません。

実はただQuest 2を置くだけではなく、少しパーツをいじることで置くだけ充電を可能にする粋な設計となっているのです。その構造を紹介していきます。

ヘッドセット本体には端子を装着

ヘッドセット本体には、すっきり充電するためのパーツを装着します。USB Type Cの端子に小さなパーツを差し込むだけ。軽く押し込むと固定されるので激しい動きでVRを遊んでいてもポロッとはずれてしまう心配はありません。

これで、チャージングドックに置くと、端子同士が磁性を帯びているため、カチッと気持ちよくハマります。

なお、ヘッドストラップを換装している場合、パーツがあたってしまって設置ができない場合もあるようです。筆者は公式のエリートストラップを使っていますが、問題なく置けました。

コントローラーは充電式に変身

コントローラーはまず、電池カバーをはずし、乾電池を抜き取ります。そして専用のリチウム電池(充電池)を装着。

側面にある銀色の箇所を見えるようにしておきます。

そして、専用のカバーをつけます。このカバーに導電板が入っており充電池(内側)とチャージングドック(外側)を繋いでくれるという設計。

これでもう、少し硬くて滑るカバーをはずす手間から開放されます。

グリップボタンの位置を合わせれば、こちらもすんなり置けます。

日本発売が待ち遠しいマストアイテム

ステーション自体はUSB-Cでコンセント等に接続します。

設置完了! おさまりが良い&置くだけで勝手に充電最高!

テレビ台の上にいい感じにおさまりました。

インジケーターは充電中はオレンジ色に、充電が完了すると緑色に光ります。

Quest 2など一体型のVRヘッドセットのウリは「やりたくなったときに手に取ってすぐできる」ことです。「ヘッドセットの充電ができていなかった」、「コントローラーの電池切れだった」など、手間が増えてしまうポイントを抑えているといえるでしょう。

ただ、完璧ではなく気になる点もあります。

先ほど記載したようにエリートストラップがついていても問題なく使えますが、後頭部に付属のバッテリーをつけるエリートストラップはUSB-Cポートを経由して繋ぐため一緒には使えません

また、コントローラーに抗菌用のカバーなどをつけている場合、チャージングドックに収まりません。

そして一番気になったのが、USB-Cのポートが埋まってしまうこと。データの転送をしたり、Oculus Linkを体験したり、といったPCと繋ぐことをする際に、充電用の小さなパーツを毎回外す必要があります。小型かつ端子がしっかり刺さっているので取るために苦労することに。外した後も、転がって無くさないように気をつけなければいけません。頻繁にPCに繋ぐ人は注意が必要です。

気になる点もあるにはありますが、総じて快適なチャージングドック「Charging Dock for Oculus Quest 2」。日本では6月15日に発売予定です。価格は9,900円(税込)です。

公式サイト
https://lp.ankerjapan.com/y1010


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