NVIDIAがAIを搭載したデジタルヒューマンの構築と導入を容易にする、NVIDIA ACE用Unreal Engine 5プラグインをリリースしました。
NVIDIA ACEとは、正式名称「Avatar Cloud Engine for Games」のことで、生成AIによってデジタルヒューマンに音声、知能、アニメーションを与えるテクノロジーです。開発者は、3Dアニメーションソフト「Autodesk Maya」で、AIを使用した表情アニメーション用の新しいAudio2Face-3Dプラグインにアクセスできるようになりました。シンプルで効率的なインターフェースにより、アバター開発のスピードがアップします。
また、NVIDIA ACE Unreal Engine 5のサンプルプロジェクトを公開。リップシンクと表情、応答などを生成するプラグインにより、デジタルヒューマンをUnreal Engine 5でシームレスに動かすことができます。
NVIDIAは、2021年頃からリアルな人物の姿をAIを活用して3Dのデジタルヒューマンとして再現する技術に注力しており、過去には、NVIDIAのCEO・Jensen Huang氏が講演中にさりげなくAIの3Dモデルにすり替えられるといったエピソードがありました。
2023年6月には、上記のアバター用AIモデル開発キット「Avatar Cloud Engine for Games」を発表。すでに、「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」「Fort Solis」などのゲームに、「Audio2Face」(会話に合わせて、ゲームキャラクターの表情豊かなフェイシャルアニメーションを瞬時に作成可能なソリューション)が採用されていることも発表されています。今回のプラグインの登場により、ゲームやメタバースサービス開発者のデジタルヒューマン活用の幅はより広がったと言えます。
(参考)公式提供資料