Steamで配信中のVRアクションゲーム「Apex Construct」にハプニングが起こっています。似た名前を持つPCゲームが発売されたことをきっかけに、混同したユーザーからの購入が激増。制作会社の経理状況にまで影響を及ぼしています。
ApexはApexでも…
引き金となったのはPC向けゲーム「Apex Legend」です。2019年2月4日にリリースされたFree to Play（基本無料で課金型のモデル）のバトルロワイヤルゲームです。人気ゲーム「タイタンフォール」シリーズを開発したスタジオRespawn Entertainmentが制作しました。
一方の「Apex Construct」は、荒廃した未来の都市で、弓と盾を手に戦うアクションアドベンチャーです。PlayStation VR（プレイステーションVR・PSVR）向けには2018年2月、Oculus StoreやSteamでは翌3月に配信開始され、弓と盾を使った自由度の高いアクション、高い没入感などから人気を集めています。VRゲームスタジオ、Fast Travel Gamesが製作を手がけています。
もちろんこの2作品はシリーズでもなく、全く関係がありません。しかし混同したユーザーが続出。Fast Travelによれば、2月4日以降Steamで「Apex Construct」のページビューが激増し、サイト訪問者はなんと4000％増を記録しました。
なお、「Apex Legend」はEAの配信プラットフォームOriginでのみ配信されており、Steamでは名前を見つけることすらできません。
1週間で年間売上超え達成
影響は売上にまで及んでいます。中国市場では2月2週目の僅か1週間の売上が、2018年の年間販売を超えてしまいました。今後は間違いに気づいたユーザーからの返品が相次ぎそうですが、Fast Travelは「現時点、経理上はとても良い状態」ということです。
Steamでは「Apex Construct」に対し、騙されたと感じたプレイヤーからのネガティブな評価もつけられています。確かにこのコンテンツはVRヘッドセットなしにはプレイできず、Free to Playでもありません。
「Apex Construct」の購入はこちらから。
Steam
Oculus Store
（参考）UploadVR
