新型VR/MRヘッドセットMeta Quest 3Sの発売が話題ですが、その裏側で前機のMeta Quest 3にも新規の公式アクセサリーが発表されました。その名は「Meta Quest 3オープン接顔部」。一体どんなアイテムなのか気になったので、MoguLive編集部で検証してみることに……。
届いたのがこちらです。
デバイスに装着してみました。被ってみましょう。
……いくらなんでもオープンにしすぎでは??
昔流行ったミニ四駆のボディ部分の肉抜きを思い出しました。遮光性など全く考えていない男前すぎるデザインにはたしかに痺れますが、これは一体何が良いのでしょうか? ちょっとコンテンツを体験して、色々試してみました。
なぜかMRモードの体験が良くなった!?
試しに、いつも通りパススルー状態(MRモード)でYouTubeの動画を見てみました。
(YouTubeの複合現実モードを使えば、壁面に大画面を設置できます)
あれ? なぜだかいつもより視界全体が見やすく感じる? 「オープン接顔部」の影響で、遮光性がないため、外側の光の影響で映像の見やすさは下がるのだろうと予想していたのですが、一体どうしてでしょう?
ふと、オープンになったフレームごしに現実の景色を覗き見ていて、ハッと気づきました。
視野が広がっているような気がする!!
接顔部のクッションがあるため、そんなに極端な変化ではありませんが、視界の端には、現実の光景がしっかり入ってくるので、全体的に見える範囲が広がっているように感じられるのです。わずかな差ではあっても、体感的にはMRモードの映像を見やすくなっています。
懸念していた遮光性については、たしかに無くなってはいるのですが、それによって映像が極端に見えづらいといったことはありませんでした。そもそも屋内での使用を想定したデバイスなので、日光が直接降り注ぐ場所でない限りは大丈夫と言えそうです。逆に室内のライトが入り込むことによって、現実より少し暗めに感じていたMRモードの明るさも若干良くなっているような気がしました。
また、当たり前ですが通気性は抜群です! Quest 3Sのメッシュ型の接顔部も通気性は良かったのですが、こちらの方が段違いに良いです。また、下の隙間から、スマホをチラッと覗いたり、書類に目を通したりといったこともできます。VR体験中やMRモードでは現実の文字が読みづらいという人は、その目的でこのアクセサリーを買うのもアリでしょう。
とはいえ、VRの魅力は没入感の高さ。このアクセサリーでは、その没入感がどうしても薄まってしまうことは、お伝えしておかなければなりません。何本かVRゲームを試してみましたが、やはり現実のモノが見えてしまうと、集中力がちょっと欠けてしまうように感じました。しかし、MRモード対応のコンテンツや作業アプリであれば、この公式アクセサリーとの相性の良さは抜群です。なので、VRフィットネスサービスやMR対応アプリでは、このアクセサリーを利用して、メタバースやVRゲームでは、デフォルトの接顔部パーツを使うのがおすすめです。