2026年9月1日、東京・初台のイベントスペースKAIWAI 初台で開催された、VTuber・詩音ガトさんのイベントにて、メディア転送プロトコルMoQ(Media over QUIC)を用いた双方向のライブ接続が本番運用されました。
MoQは、インターネット技術の標準化団体IETFで仕様の策定が進むメディア転送プロトコルです。今回はタレントの自宅から会場へ、4K解像度の映像と音声を低遅延で送りました。会場からタレントの自宅へは、来場者の声と会場の様子が返ってきます。この双方向の接続により、来場者が話しかけると間を置かずに返事が返ってくる状況が生まれました。
これまで、解像度の高い映像を会場へ届ける手段は限られており、一般的だったのは、タレントの3Dモデルデータを会場側のPCにあらかじめ用意しておく方式で、当日は制御データだけを送り、現地でレンダリングする形をとります。MoQでは映像をそのまま送れるため、こうした回避策が必要なく、タレントはOBS StudioやVTube Studioなど、普段の配信で使うツールをそのまま持ち込めます。日頃YouTubeで配信しているタレントであれば、特別な準備なしにリアルイベントへ出演できると説明しています。
会場へ送られるのは、レンダリングを終えた後の映像だけで、モデルデータがタレントの手元から出ることはありません。3Dモデルは制作者との契約のもとで利用範囲が定められた資産でもあり、この点は管理と権利保護でも利点があると紹介しています。同社は今後、対応会場の拡大とイベント主催者向けの提供メニュー整備を進める方針です。そのほか、MoQ配信基盤のSaaS化による一般提供や、実運用で得た知見の技術コミュニティへの還元も予定しています。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000170807.html



