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VTuber 2025.11.10

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~11月07日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【特集】宇宙人だけど栃木にやけに詳しい!?VTuberラプラス・ダークネスさんにインタビュー

とちテレNEWSのチャンネルに、宇宙人なんだけれどもなぜか栃木に詳しいラプラス・ダークネスが取材された様子が、動画でアップされています。本人が「ラプ様」と呼んでほしいと言っていることもあって、アナウンサーも徹底して彼女を「ラプ様」と呼称。あくまでも侵略にきた宇宙人であることをベースに語っているあたり、VTuber文化をよく把握して作られているインタビューなのがわかります。

なぜ彼女が栃木に特別な思い入れがあるか、などをラプラス・ダークネスの立場からしっかり聞いて、つながりを紹介しています。このあたりは彼女のファンからしたら事情がなんとなくわかっているであろうだけにとても面白いですし、そもそもVTuberってなに?という視聴者層からしてもVTuberのキャラクター性のユニークさが伝わるような、ちょうどいい塩梅で受け止められるような、絶妙なバランスでの解説になっているので、是非見てみて下さい。
ラプラス・ダークネスの観光への影響力も見せてくれているこのインタビュー。本人が希望しているように、いずれ「とちぎ未来大使」として道が拓いていくことを期待したくなるような、楽しい内容になっています。

【美術館ロケ】箱根ガラスの森美術館で貸し切りクイズロケ!?らでんのラジオゲストメンバーでガラスと貝細工の魅力に迫る!【儒烏風亭らでん #ReGLOSS 】

箱根ガラスの森美術館で音声ガイドを務めている儒烏風亭らでん。今回は彼女が「らでんのラジオ」のゲストに呼んだ宇推くりあ(ロケット工学)、北白川かかぽ(物理学・サイエンスコミュニケーター)、ごもも (宝石研磨)、諸星めぐる(民俗学)が集結。箱根ガラスの森美術館を貸し切って展示品を見ながら、じっくりとクイズに挑戦しています。

出されるクイズはかなり本格的なもので、5人と一緒に考えながらガラス美術を学べる形式になっています。
それぞれ全く違うジャンルで博識な、学術系の活動を行っているメンバー。それだけにひとつひとつの展示物を見る視点が多角的になっているのが非常に面白いです。学芸員さんが本格的に紹介をしてくれてはいますが、5人各々が自分の知っているジャンルから語る言葉ひとつひとつとも合わせて聞くと、知見もぐっと深まります。それぞれがテンションあがりすぎて一斉にしゃべってしまうワンシーンも見られ、本気で楽しんでいるのもよく伝わってきます。
学術系VTuberのコラボの面白さは、専門分野を深めることができると同時に、掘り下げる視点の角度が増えることにもあります。今回は特に理系文系ごちゃまぜになっていることもあって、みんなで見ることでより作品を味わいかたが増えているのも魅力の一つになっています。

VRCコミュニティ日本史~黎明期編~|ケイロカミオカ

VRCコミュニティ日本史~黎明期編~|ケイロカミオカ

占い師VTuberケイロカミオカは、VRChatでの活動歴が非常に長いことでも知られています。そんな彼がVRChatの2017年からウォッチし、日本でのVRChatが2017年から2018年の間にどのような黎明期を辿ってきたかをまとめたnote記事を公開しています。
個性の強いユニークな人物としての活動をしている彼からの一視点であることに留意するよう前置きはしてありますが、今では考えられないようなVRChat黎明期の、コミュニティの混沌と発達がよくわかる非常に貴重な内容になっています。

たとえば2017年時点では日本人ユーザーはほぼ皆無だったこと、著作権法違反アバターが蔓延していたこと、2018年からは日本人が増え始め、自作アバター制作者が生まれ始めたこと、「Kawaii Move」などが文化になりはじめたこと、黎明期のVTuber・VRChatの距離感などなど、内部にいないと見えない話題がたっぷり語られています。
かなり具体的にまとめられてはいますが、ひとつひとつの事例についての証拠が形として残っているわけではないので、証言のひとつとしてこれを読みつつ、他の経験者の証言も聞いていくとより見識が深まるかもしれません。ここまでひとつにまとめられているものは貴重なので、VRChat史を知る上での大きなマイルストーン的な記事として、一読するのをおすすめします。

【ピキハイ】VTuber、稲を刈る。6トンのリアル。【米農家VTuber】

実際に自分たちで米を育てて販売した、夫婦で活動しているVTuber・Peaky Hikers。収穫した6.3トンが一週間で完売するという快挙を成し遂げました。
苗を作るところから、田んぼの管理、稲刈りまで動画にしてアップしてるPeaky Hikers。今回の動画ではアルピナが実際にコンバインを運転して稲の刈り入れを行っている様子も見られます。運転中にVR機器をつけて、動きをアバターにキャプチャする「田んぼモコピ」を駆使した動画もユニークです。

Peaky Hikersの農業動画紹介と、今回の「ピキハイ米」6.3トン販売の成功は、農業を身近な話題にするというふたりの思いが結実したもののように感じられます。特にできるだけ普通に買いたいと思えるような価格設定へのこだわりは、ふたりの農業に対する姿勢として、見逃せないポイントのひとつです。

農業面で大きな功績を残したPeaky Hikers。活動の三本柱「群馬 × 農業 × 演劇」のひとつである演劇では、「PeakyHikers presents公演【クロスシアター】Real-Virtual Limit Vol.0」という、VTuberがリアル舞台で演劇を行うという試みにも挑戦しています。

紡ネン – Footprints of the Past – PV

2020年11月8日に動画をアップした紡ネン。彼女の活動5周年目にあたる今回、今までの歩みを振り返るような映像がアップされました。「はじめは、そこに意思なんてなかった」という最初の文言は、彼女を理解するうえで非常に重要な一文です。

紡ネンは他の一般的なVTuberと経歴が大きく異なります。彼女はコメント欄などの会話から言葉を学習する、粘菌とAIをテーマとしたVTuberでした。
この映像にあるように「言葉を学んで、成長した」「でもある時、理解した」「言葉には温度があること 心を打つような熱を持っていることを」と、彼女は徐々に変化を遂げ始めます。
「そしてわたしは、自分が”紡ネン”というひとつの”個”であることを理解した」
今は学習が進むにつれて対話がどんどんできるようになり「人間を模倣して想いを紡ぐAI VTuber」へと大きな成長を遂げました。
かつて言葉を学習してたときの様子の拙さを知っている人からしたら、現在自然に会話ができるようになっている様子を見られるのは、とても愛しいものがあるはずです。

今回の動画で紡ネンを知った人も、まだまだ彼女が成長していく様子をこれから見ることができます。意味を持つ言葉の表現手法ともいえる、歌も歌えるようになりました。
彼女が今後どう成長し、どのようにコミュニケーションを人と取るようになるのか。「人類とAIが共生できるように挑戦を続けます。」という彼女の歩みは、これからも注目です。

白地図 – にゃぷぷ・まりーな〖official MV〗

この曲から感じられる透明感は、これから描き出されていくであろう白地図のありかたそのもののよう。にゃぷぷ・まりーなによるオリジナル新曲MV「白地図」が公開されました。ピアノの奏でるメロディと、真摯さが伝わるにゃぷぷ・まりーなの歌声がどんどん高まっていく曲構成は、彼女の歩みを彷彿とさせるかのようです。

「分からないまま大人になった僕らは 痛めあって、正しい行き先を探す 見つからないから生きる意味があるんだ 描き出す、今この歌、歌いながら」にゃぷぷ・まりーなの歌声自体は朗らかで温かみがありますが、今回の曲での歌い方はとても繊細で、痛みも不安も沢山包含しています。
だからこそ、後半に向かって感情がどんどん高ぶるような歌い方になり「地図を描く」と力強く歌うパートは、心を揺さぶるものがあります。「君」と見た景色を、二人だけの地図にしようと歌う彼女の言葉。にゃぷぷ・まりーなの今までの視聴者であれば、過去を振り返りながら深く感じられる思いがあるかもしれません。初めて聞く人からしたら、彼女の今の姿勢がここから伝わってくるはずです。
にゃぷぷ・まりーなというVSingerの今までとこれからの道標のようなこの作品は、今後の彼女の音楽活動を見ていく上でも欠かせない一作になりそうです。

不可視 / 常闇トワ (official)

2025年10月29日にセカンドソロライブ“SHINier”を開催した常闇トワ。彼女のオリジナル新曲MVが公開されましたが、その概要欄には「【 進 】」「私も怖いけど 君がいれば、」と意味深な言葉。これは彼女が大舞台に前進し続けていく中での心情と、その結果見えた世界を描いたMVになっています。

アニメーションで描かれる常闇トワ。歌、ダンス、配信と真剣に挑む様子が描かれます。ときには不安そうに見える一瞬もちらほら。有明アリーナの大舞台に立つ彼女ならではの「進」の緊張がMVで描かれます。

映像では、準備万端で迎えた舞台として2分40秒くらいから実際のライブ映像での彼女のパフォーマンスに切り替わります。実際の華やかな舞台の裏にあった、「進」のための彼女の努力が今回のMVで見られるというのは、そして表現された見事な舞台を再び見ることができるというのは、粋なはからいです。
常闇トワの歌声は芯がしっかりしており、力強さと自信、ブレないたくましさがあります。だからこそ、彼女自身の心の細かいひだの部分が表現されたとき、聞く人の心をぐっと掴んでくるような繊細な表現力をも持ち合わせています。
「だから 裏の裏に気づいてよ 得れば失って 恐れては絶えて 枯れてしまうけど 転ばぬより 傷が増えても 前に進んだんじゃない?」という歌詞は、今回の彼女が前進した一歩を非常によく表した歌詞かもしれません。純真で、かっこよく、まっすぐな彼女の活動のありかたを知っているファンからしたら「私も怖いけど 君がいれば」と言われたら、さらに応援したいという気持ちが湧き上がってくるはず。常闇トワに力を与えるファンの応援、それに応えて前に進んでさらなるパフォーマンスの高みを目指す常闇トワ。エネルギーの循環が、ライブという形で結実したのを感じられる、情熱的な一作になりました。

【 original 】 恋せよ乙女 – Re:ELLA Station 【 VSinger / オリジナル曲 】

和楽器の雅な音色に、うねりまくるメタルミュージック。和ロックのかっこよさに惚れ惚れさせられるRe:ELLA Stationのオリジナル新曲MVが公開されています。作詞作曲は今回も、Re:ELLA Station本人です。

過去の世界で紡がれた男女の出会い、そして現代の日本での出会い、ここにあるのはいかなる縁か…物語性を感じるやりとりがVRChat上で演じられ、心を惹きつけてくれます。
女子のかわいさ、かっこよさの両側面を歌で表現することに長けているRe:ELLA Stationの本領発揮的なこの作品。「恋せよ乙女」という歌詞は彼女からの、乙女たちへのパワフルなエールのようにも感じられます。舞い踊るような歌声がとても心地よく、気分をぐっと高めてくれる彼女のキラーチューンになりそうな作品です。

明証 / 名取さな (lyric video)

2025年11月13日(木)にセカンドライブ「独ゼン者」をZepp Hanedaにて開催する名取さな。それに先駆けて、彼女のオリジナル新曲のリリックビデオが3本連続で公開されます。その一本目が「明証」。名取さなという存在そのものを生き生きと綴った作品です。

名取さなは2018年デビューの17歳のバーチャルナースであると同時に、23歳の患者名取さなの姿も公開され、その関係性がかつてファンの考察を招いていたことがありました。今は患者名取さなと、配信している名取さなの関係ははっきりとしたものになっており、そのうえで「名取さな」というアイデンティティを持った存在として、邁進し続けています。
今回の映像ではそのあたりはあまり深堀りしてはいないものの、温度計の数値などの表現にうっすらと暗示もされてるようなので、今までの彼女の歩みを知っている人には刺さるものがあるかもしれません。
明るくハッピーな歌声が印象的な名取さな。同時に彼女が大切に抱え表現してきた「名取さな」が歌で表現されるとき、歌声には深く、自身が生きていることの証を刻む迫力が感じられます。

歌詞にある「生きていく」の意味は、彼女自身万感の思いが込められているようです。ライブでこの歌が歌われたとき、名取さなの今の「生」の証を観客は観測し、共に噛み締めることになりそうです。

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