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メタバース 2025.11.06

「原神」に実装されたユーザー生成コンテンツ「星々の幻境」とは? プレイして感じた可能性と課題

オープンワールドゲーム「原神」にUGC(ユーザー生成コンテンツ)「星々の幻境」が実装されました。これまでの原神はmiHoYoが提供してきたコンテンツを楽しむゲームでしたが、本機能の追加で、新たに他のユーザーが作ったゲームを遊んだり、自分が作ったゲームを遊んでもらえるようになりました。

ただし原神本編とは大きく異なった内容であるため、どう手を付けていいのか分かりづらいかもしれません。そこで今回は、原神初心者プレイヤーの視点から見て、本作は十分楽しめそうか解説していきます。

原神が新たに提供するユーザー生成コンテンツとは?

そもそもUGCとは、企業の提供しているサービス内において、プレイヤーが制作・投稿したコンテンツのことです。代表的なサービスのひとつ「Roblox」では、クリエイターが投稿したゲームワールドを多くのプレイヤーが楽しんでおり、数億回以上遊ばれているケースもあります。また、クリエイターが作ったコンテンツの収益化も行われています。

原神は基本無料で遊べるオープンワールドゲームとして世界中で親しまれてきたタイトルです。基本的にシングルプレイを中心としたゲーム体験がメインコンテンツですが、一方でゲームの枠組みを越えてプレイヤーの体験を拡張する、いわゆる「メタバース」的な活用もされてきました。例えば自分だけのワールドを作る機能「塵歌壺」では、自分の部屋や庭を作って、SNSに投稿して交流するプレイヤーもいます。

そんな原神では、鬼斧神工イベントや塵歌壺などでさまざまな創作物を作り出したユーザーの想像力をさらに発揮してもらうため、原神の中で遊べるUGC「星々の幻境」を10月にリリースしました。

本作では原神のアセットを利用し、ユーザーが作ったさまざまなジャンルのゲームで遊ぶことができるようになります。ゲームだけではなく、「ドール」と呼ばれるキャラクター(アバター)の見た目を変えたり、オンラインで他のユーザーと交流したりも可能です。ガチャやパスも用意されており、原神のストーリーとは違ったマーケットが登場しています

「星々の幻境」を遊ぶには?

星々の幻境を遊ぶには、原神の本編序盤をある程度進める必要があります。具体的には、祈願(ガチャ)ができるようになる「魔神任務 序章 第1幕」のクリア後です。ちなみにこの時点では、星々の幻境と原神本編の話の接点はありませんが、「魔神任務 間章 第4幕」をクリアすると、星々の幻境の由来がより理解できるとのこと。

星々の幻境を開始したら、まずはプレイヤーが操作することになるドールのキャラメイクを行います。ドールはガチャやショップ、任務で手に入れた衣装を身につけることもできます。ドールは本編のテイワットに連れてきて、一緒に冒険することも可能です(一部高難易度コンテンツでは制限あり)。

幻境(ゲーム)を遊びたい場合、まずは「人気の幻境」から、気に入るゲームを探してみるのが良いでしょう。サービス開始直後からオンラインマルチゲームが充実しており、人気のタイトルはマッチングも早めです。シングルプレイ対応のゲームもあるため、オンラインマッチは苦手という人にも合うゲームが見つかるかもしれません。気に入った幻境は「幻境コレクション」としてブックマークできます。

一方で、PC版かつマウスとキーボード操作なら、自分で幻境を作ることができます。制作手順は一般的な3Dゲームエンジンに似ており、オブジェクトをステージ内に配置して、パラメーターを設定していくこととなります。作り方に関しては、チュートリアル動画が原神公式よりアップロードされているので、以下のリンクを参考にしてください。

・星々の幻境 公式サイト「初めての幻境を作ろう」
https://genshin.hoyoverse.com/miliastra_wonderland/tutorial?listType=wonderland&utm_source=share&utm_medium=link&utm_campaign=web

ただし、オリジナルの幻境をつくる難易度はかなり高め。基本的にはゲーム制作関連ツールの基礎知識や基本的な用語への理解があることが前提で、少なくとも、Fortniteのクリエイティブモードや、Robloxのゲーム制作ツールなど、ゲーム制作系のツールやモードを試したことのある人向けと考えて良いと思います。初心者が直感的にすぐにゲーム制作ができるものではない点に注意です。

オススメの幻境を紹介

崩壊の謎

滅びた文明を巡り、崩壊の謎を探る短編アドベンチャーゲーム。誰でも遊べる簡単な内容ながら、星々の幻境で可能なアクションの基礎的な部分が体験できるので、これから遊ぶ人や幻境を作りたい人にオススメしやすい内容です。

ゴルフピーク

パターゴルフのように、規定内の回数でボールをゴールに入れるパズルゲームです。操作は簡単で、手札のカードを選んでから4方向のどれかにボールを発射するだけ。シンプルながら、限られた手札でどうギミックを攻略するか悩まされるので、没頭して遊んでしまいます。

アビスサバイバー

最大3人まで一緒にプレイできるローグライク形式のアクション。フェーズで押し寄せる敵に対して、職業の特性を活かしながら殲滅していきます。ソロでも楽しめますが、マルチプレイだと大量の敵を火力で一網打尽にする爽快感が魅力です。

星々の幻境のこれからの課題

ここまで紹介してきた星々の幻境ですが、リリースから時間があまり経っていない11月現時点では、不便な点が散見します。星々の幻境を開始するとイメージムービーが流れてドールをカスタマイズしますが、その後はあまり説明がされないため、何をすればいいか戸惑うこととなりました。原神本編が非常に丁寧な導入でゲームが進むため、それに比べるとやや置き去りにされている感も否めません。

例えば、星々の幻境のロビーから原神本編へ戻る際は、マップを開いて赤で囲んだ部分からモンドや瑠月などの別エリアを選ぶ必要がありますが、初見だと分かりづらい印象です。

他にも、オンラインマッチが始まって操作が分からないうちに試合が終了する、PC版をゲームパッドでプレイするとUIがめちゃくちゃになる、日本語対応なのに一部が中国語のままで読めないなど、個々の幻境でも引っ掛かる部分がありました。また特定のユーザーと合流するための仕組みも複雑であったり、ミッションの達成目標が分かりづらかったりと、細かなところで粗が目立ちます。

現時点で気になるところはありますが、原神公式によれば、星々の幻境の段階的な開発と最適化はリリース前の時点から計画されているようで、すでにユーザーからのフィードバックをもとにした調整が実施されています。これから遊んでみたい、作ってみたいプレイヤーは、長期的なアップデートに期待しながら、今できる範囲で楽しんでいくのが良いでしょう。

まとめ:初心者から見て原神発のUGCはどうだったか?

もともと原神自体は以前からよく話を耳にしており、実際遊んでみると、とても快適に遊べるゲームでした。「星々の幻境」に関しては、原神に新たな遊びの可能性を提供した一方、ゲームを遊ぶ段階までの導線が弱い印象で、どうしても快適な原神本編と比べてしまいがちです。UIや説明など、まだまだ改善の余地があるように思えます。

それぞれの幻境を見てみると玉石混交ではあるものの、本編の息抜きに遊ぶにはちょうどいい作品も多く、夢中になって遊べるものもありました。クリエイターたちのノウハウが蓄積してきた頃には、よりバリエーションに富んだ作品が次々と出てくるかもしれません。

ところで、ゲーム本編とは直接関係のない自作ゲームを遊べるという要素は「フォートナイト」のクリエイティブモードとも類似しています。フォートナイトでは、すでにクリエイターが自作のコンテンツを制作して収益化する仕組みが整っており、盛り上がっています。また、スマホでクリエイターの制作したワールドを遊べるという点ではRobloxやVRChatなど、さまざまなメタバースプラットフォームとも競合していくことになると思います。その点で「原神」がどのような独自性を出せるのかが今後重要になってきそうです。

原神公式では今後クリエイターへの収益化も予定しており、もし原神が好きで、それを活かした創作活動をしてみたい方は、まずは気軽に触ってみるのが良いと思います。

星々の幻境の公式サイトはこちら。
https://genshin.hoyoverse.com/miliastra_wonderland/


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