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AR/スマートグラス 2025.10.29

日本人の顔貌にフィットする約65グラムの軽量スマートグラス「Lenovo Legion Glasses(Gen2)」【実機体験レポ】

2025年10月21日、レノボ・ジャパンが個人向けスマートグラスの「Lenovo Legion Glasses(Gen2)」を発表しました。海外ではすでに発売済みのモデルが、ついに日本市場に投入されます。価格は5万5000円。オンラインにて順次発売開始予定とされています。

片目1920×1080ドットの0.6インチマイクロOLEDパネルを採用し、バードバス方式(※プロジェクターから出た光を半透明の鏡で複数回反射させて映像を投影する方式)で映像を目に届ける、いわゆるディスプレイグラスと呼ばれる製品です。この分野にはいくつかのライバル製品が登場していますが、レノボは「ARグラス」という言い方を使わず、「軽量ウェアラブルディスプレイ」という製品カテゴリ名でアピール。他モデルとどのような違いがあるのでしょうか。メディア向け体験会にて確かめてきました。

30パーセントの軽量化を果たした第二世代

初代の「Legion Glasses」とのスペックを比較してみましょう。ディスプレイパネルの解像度は共に片目1920×1080ドットですが、パネルサイズは0.49→0.6インチと拡大。それにともない、最大リフレッシュレートが60→120Hzへ、最大800nitsの輝度により200,000:1のコントラスト比を実現。視野角も38→43.5度と広くなりました。レノボ曰く、4メートル先にある最大126型相当の大画面映像が得られる、とのことです。

製品重量は96→65グラムと大幅に改善。ルックスも大ぶりなフレームが目立った初代から変わり、ファッショナブルなティアドロップタイプへと変更。レンズは下に行くに従って透明度が高いグラデーションレンズを用いています。

日本人でも装着しやすい構造に

スピーカーやコントローラなど光学系以外のパーツはテンプル(つる)に集中している模様。

前から見るとインパクトを感じる大きさですが、光学系を含めたフロント(前枠)は薄く作られており、重量バランスは良好。フロントヘビーだと感じることはありませんでした。

秀逸だと感じたのが、鼻を挟むようにしてグラスを固定するパッド部分。パッドの足が長く、僕のような鼻が低く平べったい顔でもスイートスポットな視界が得られる場所に落ち着きます。

前述した軽さと重量バランスの良さと合わさって、PCやスマートフォンなどのデバイスとUSBケーブルで接続している時でも違和感はまったくありません。というか、デジタルデバイスのグラスではなく、普通のメガネと同じ感覚でかけ続けられます。

接続できるデバイスはDisplayPort Alt Modeに対応したPCやスマートフォン。残念ではありますがNintendo Switch 2と直結して使うことはできません。HDMI to USBケーブルが別途必要になります。

コントローラは右側のテンプルにあります。モードセレクト・決定キーと、ボリュームキーの組み合わせ。スピーカーの音質は良好です。構造上、低域はやや薄めだと感じますが、パワーを感じる中高域が音像を支えてくれます。

調光機能はなし。代わりにライトシールドが付属する

他社製品との比較も意識していきましょう。ティアドロップのグラデーションレンズに調光機能は備わっていません。周囲がまったく見えない状態にして没入感を高めたい場合は、付属のライトシールドを装着します。

このライトシールドはマグネットによる固定式。フレームはめ込み式ではないので着脱がとても楽です。

ただしライトシールド装着時でも、バードバスハーフミラーの宿命といえる下部からの写り込みは防げません。レノボ本体による有料オプション、またはサードパーティによる商品展開を期待したいところです。

視力矯正用レンズフレームが付属する

視度補正機構は搭載されない代わりに、視力矯正用レンズフレームが付属します。コンタクトを使わずにLenovo Legion Glasses(Gen2)をかけたいのであれば、メガネのレンズ加工が上手なメガネ店にお願いして補正レンズを作ってもらいましょう。

視力矯正用レンズフレームはパッド足の根本部分にはめ込んで固定します。

視力矯正用レンズフレームをつけていても収納できる付属ケース

テンプルを折りたたんでも、視力矯正用レンズフレーム・レンズには接触しません。そのためLenovo Legion Glasses(Gen2)に視力矯正用レンズフレームをつけたまま、コンパクトな作りの付属ケースにケーブル込みで収納できます。

ライバルより見える範囲は狭いが「これで十分では?」とも感じる

Lenovo Legion Glasses(Gen2)をPCおよびスマートフォンと接続して使ってみました。前述したように視野角は43.5度です。初代機よりは広いけど、ライバルと目されるであろうモデルよりは狭い。しかしネガティブな印象はありません。

まずLenovo Legion Glasses(Gen2)は0DoF(※顔の向きや身体の方向をデバイスが認識して映像を固定化できない)のデバイスであり、シンプルに接続したデバイスの外部ディスプレイとして機能します。どの方向を向いても映像がついてきます。

またバードパスハーフミラーの品質が良いのでしょうか。映像の左右の端に歪みや弛みは一切感じず、すっきりとした映像を見ることができます。視野角の広さが控えめだからこそPPD(視野角1度あたりの表示ピクセル密度)が向上し、全域をシャープに映し出してくれるから、筆者の場合はこれでも良いな、と感じました。

グラデーションレンズもうまいところをついている、という印象です。ノートPCと接続した状態で目を下に向けると、キーボードの刻印がしっかりと目に入ってくる。レンズ全体を透過率低めの黒色としてしまうとキーボードが見にくくなるでしょうから、あえてグラデーションレンズを採用したものだと考えられます。

映画をみても視線が大幅に動かないから集中しやすい。ゲームで遊んだとしても全域を確認しやすいはず。強い没入感を重視するVR機器と異なり、ディスプレイグラスに求める要素を忠実に追い求めて設計したのではないでしょうか。

現状、独自のドライバーやアプリを使う必要はなく、USBケーブルで接続しただけで使える点も好印象でした。

11月8〜9日の2025サイクルフェスタ(さいたま新都心駅)で実機体験できる

エンターテインメント用途であれば、5万5000円という価格もあってお勧めできます。サイドバイサイドの3D映像を立体視できるし、今後は一部のPCゲームの立体視表示をサポートするサービスも展開するとのことですし。

同時に、仕事をするために使う、PCの様々なアプリ画面を見るために使うなら、視野角が広いモデルの方がいいかな、と感じます。

とは言ってもこれは筆者の主観によるもの。評価はユーザーによって異なるでしょう。だからこそウェアラブルディスプレイに興味ある方は、Lenovo Legion Glasses(Gen2)を体験してもらいたいところ。

近々では11月8日(土)、9日(日)にさいたま新都心公園周辺で開催される2025サイクルフェスタで、勢いあるBMXの走行シーンが見られる体験ブースを用意するそうです。お近くにお住まいのかた、または京浜東北線や東北線、高崎線にアクセスしやすいところにお住まいのかたは、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

・2025サイクルフェスタの詳細はこちら
・「Lenovo Legion Glasses(Gen2)」の製品サイトはこちら


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