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VTuber 2025.10.02

「KAMITSUBAKI STUDIO」がゲーム領域での展開を拡大中 「神椿市」関連作やインディーゲームなど、その戦略は?

バーチャルシンガーが多数所属するクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」では、近年ゲーム関連作品に力を入れています。放映中のテレビアニメ「神椿市建設中。」と世界観が共有した作品群はもちろんのこと、所属クリエイターの手掛ける全く新しいインディーゲームにも注目が集まっています。

本記事ではSteamを中心に、KAMITSUBAKI STUDIOが現在配信しているゲームや配信予定のゲームを紹介しつつ、その戦略を紐解きます。

「神椿市」関連作や「ANMC」のインディーゲームを中心に展開

KAMITSUBAKI STADIOでは、メディアミックスプロジェクト「神椿市」に関連する作品と、小規模なインディーゲームの2つの柱を中心にゲームをリリースしています。これまでに配信されたものや予定されているタイトルは以下の通り。

■神椿市に関連する作品
・神椿市協奏中。
・神椿市建設中。REGENERATE
・神椿學園新聞部(2025年10月30日配信予定)
・神椿市建設中。VIRTUAL REALITY(2025年12月19日配信予定)

■インディー系作品
・ムーンレスムーン
・ガールズメイドプディング
・プラトニカ・スペース(配信時期未定)

■その他
・project canvas 〜ヰ世界情緒育成計画〜
・春琉ト怪夜

※TRPGなどデジタル以外のタイトルは除く

神椿市に関連する作品は、KAMITSUBAKI STADIOが音楽活動と同時展開してきたメディアミックスプロジェクトです。「神椿市」という架空の都市を舞台として、バーチャルシンガーに酷似した独自のキャラクターが活動しているという世界観を押し出し、謎解きやゲーム、MV、アニメなどを通して展開してきました。

ゲーム作品でも非常に力を入れており、特に「神椿市建設中。REGENERATE」は放映中のアニメのベースとなった作品のひとつであり、神椿市の世界観の入門編としてプレイヤーから高く評価されています。

一方で「ムーンレスムーン」「ガールズメイドプディング」「プラトニカ・スペース」といったインディー作品は、神椿市とは関連性のない作品です。作品はKazuhide Okaさんが手掛けており、KAMITSUBAKI STADIOの音楽とインディーゲームが融合したプロジェクト「ANMC」として、こちらもSteamで高く評価されています。

重視される独自の世界観、カバー社の「holo Indie」との違い

配信されているタイトルに共通して言えるのは、世界観や雰囲気を大切にして作品を仕上げていること。これまでKAMITSUBAKI STADIOが培ってきた音楽や演出力がアドバンチャーを中心としたゲーム性とマッチしている印象です。

これらは、同じくバーチャルタレントを採用したゲームを扱っているカバー社とも方針の違いを感じます。カバー社ではVTuberグループ「ホロライブ」のIPを活用したタイトルとして、外部クリエイターたちが作ったゲームを自社ブランドで配信する「holo Indie」を展開しています。

クリエイターたちが二次創作的な視点から制作した「holo Indie」と比べると、KAMITSUBAKI STADIO関連作品は自社プロデュースに強いこだわりがあるように感じられます。また、タレントの個性を活かした作品が多いカバー社に対し、KAMITSUBAKI STADIOは空気感や世界観づくりのため、あえてバーチャルシンガーの性格がそのまま作品に反映されていないなど、独自のスタンスを取っているのが印象的です。

最新作「神椿學園新聞部」の触感は??

KAMITSUBAKI STADIOでは、最新作「神椿學園新聞部」が10月30日に配信予定です。本作もKazuhide Okaさんがメイン制作を担当。発売に先駆け、Steamでは体験版が配信されています。

本作は記憶喪失の主人公が神椿學園の学生である「森先化歩」と出会い、「神椿學園新聞部」の一員として神椿市の調査の手伝いをするといった内容です。大きな特徴は登場キャラクターや背景などのゲームグラフィックがドットで表現されていることで、レトロ風サウンドも相まって、どこか懐かしい雰囲気のあるゲームに仕上がっています。

体験版のプレイ範囲では、化歩とともに神椿市を探索し、新聞部のメンバーが揃うまでのストーリーが展開されます。制限時間内にアイテムや「パーク」という能力を収集しながら、調査の手がかりを探していく内容となっており、プレイ感覚は簡易的なTRPGのような趣きとなっていました。

ストーリー自体は、神椿市の謎が背景にありつつも、現時点では少女たちとの交流はほのぼのとした会話劇がメインとなっており、シリアスなアニメの空気感とは大きく印象が異なります。化歩もよく喋る明るい性格のように感じられ、ドットの雰囲気も相まってこちらのほうが好みのプレイヤーも少なくないかもしれません。

「神椿學園新聞部」は、KAMITSUBAKI STADIOが配信するゲームの方向性が分かりやすく詰まっており、丁寧に制作されていることも感じられ、期待値が高い作品です。近年のKAMITSUBAKI STADIO自体も、誰でも遊びやすいゲームタイトルを取り扱うようになったことで間口が広くなったように感じます。本作や今後発売されるタイトルを楽しみに待ちたいところです。


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