VTuberエージェンシー「VShojo」が事業停止を発表しました。2025年7月25日、CEOのジャスティン(Gunrun)氏は声明を公開し、今回の事態について自らの経営判断の誤りが原因であると認めました。

https://x.com/VShojo/status/1948442574722924778
声明では、「VShojoは失敗しました。私は会社をこのような状況に陥れてしまいました」と述べ、全責任を自らにあるとしています。数ヶ月にわたり資金調達などの立て直しを試みたものの、状況は悪化し、スタッフやタレントに多大な負担をかける結果になったと説明しました。
ジャスティン氏によると、VShojoはここ数年で約1,100万ドル(約16億円)を調達し、タレント優先の事業モデルを推進してきました。短期的な利益よりも、クリエイターとそのコミュニティを重視する方針を掲げ、収益分配の優遇、デビュー支援、インフラ整備、イベント開催、人員配置などを通じてタレントの支援に注力してきたとしています。しかし、こうした支出を伴うモデルは収益化が難しく、結果として十分な収益を得ることができなかったと説明しています。資金調達の失敗により運営継続が困難になり、最終的に資金が枯渇したとしています。
さらに、タレント関連の活動資金の一部が、チャリティ目的であったと後から判明したものの、当時はそうとは知らず、通常の運営費用として使用していたことも明かしました。当時は追加の投資を得ることに奔走していたと述べ、必要な費用はすべてまかなえると信じていたものの、実際には調達に失敗し、その責任は自分にあるとしています。
最後に、VShojoに関わったすべてのタレント、スタッフ、ファン、コミュニティに対し、「このような結果になってしまい申し訳ない。皆さんはこのような仕打ちを受けるべきではなかった」と謝罪しました。
過去にMoguraVRがジャスティン氏に実施したインタビューはこちら。
VShojo所属メンバーの動向は?
この発表に先立ち、複数の所属タレントがギャランティ未払いを理由に離脱を表明していました。最初に離脱を発表したのは、Ironmouseさんで、理由の一つはチャリティ資金の未払いです。過去のチャリティ企画で集められた50万ドル以上が支援団体に支払われていなかったことを動画で発表。関係者や支援団体に謝罪し、説明動画の広告収益を寄付すると述べていました。
その後、日本拠点で活躍するVTuber兼ストリーマーのKsonさんが、7月25日のYouTube生配信にて、即日脱退を宣言。金銭面だけでなく、信頼関係の破綻と裏切りが決定的だったとし、特に(Ironmouseさん企画の)チャリティ資金に手が付けられたことを強く非難しています。
Ksonさんによれば、以前より運営からのギャランティ遅延が頻発しており、たびたび催促したものの対応はなかったといいます。また、VShojoの収益モデルは主にグッズ販売による分配で、案件費についても同社が一時的に管理した上で全額が支払われる仕組みでした。しかし、昨年以降その多くが未払いとなっており、Ksonさんは会社側の度重なる虚偽説明により強い不信感を抱いたと語っています。
状況を把握するため、Ksonさんは配信内でVShojo JPの牧野氏に電話で説明を求めました。牧野氏は、法的な問題により詳細を語れないとし、日本支部は米国本社の管理下にあるため情報把握に限界があると述べました。また、自身も今年初めから給与が半額以下でしか支払われていない状態であり、本社の財務管理の甘さが原因であると見ています。
VShojoはタレントの知的財産や配信チャンネルを所有していないため、タレントは今後も個人として活動を継続できます。Ksonさんは、今後はどの事務所にも所属せず独立して活動すると表明しました。また、他のタレントも今回の件について説明配信を行う予定であるとして、視聴者に対して「傷ついたタレントに優しく接してほしい」と呼びかけました。