Home » 視野角57度のARグラス「XREAL One Pro」実機レビュー 解像度、没入感も高レベル!


AR/スマートグラス 2025.07.03

視野角57度のARグラス「XREAL One Pro」実機レビュー 解像度、没入感も高レベル!

2025年7月2日、XR・メタバース総合展の会場にて「XREAL One Pro」の実機がお披露目されました。

XREAL One Proは1月17日に発売されたXREAL Oneの上位モデルです。広視野角化を実現するとともに、従来のディスプレイ内蔵スマートグラスの課題だった周辺の映り込みを大幅に低減。現在予約受付中で、価格は8万4980円。7月23日までに予約すれば、5980円のXREAL Hubが特典としてバンドルされます。

Project Auraは、Android XR用ARグラスとなる存在です。こちらは2026年の発売となる見込みです。

視野角が拡大、音質も向上した上位機種

XREAL One Proの詳細なスペックを見ていきましょう。搭載されるプロセッサはXREAL One同様のX1チップ。互換性があり、XREAL One用に開発されたアプリであればそのまま動かせます。外側レンズの調光機能(3段階)も採用されました。

大きな違いとなるのは視野角です。XREAL One Proは独自開発の光学エンジン「X Prism」を搭載。ディスプレイパネルがソニー製0.55インチ マイクロOLEDに刷新され、ハーフミラーレンズの形状を変更。

同じくソニー製の0.68インチ マイクロOLEDを採用していたXREAL One(上)とXREAL One Pro(下)を比較すると、フロント部分が薄く、小型化しました。

フロント上部のカウルを見ると薄型化が進んだことがよくわかります。重量は82グラムから87グラムと増えましたが、かけているぶんには違いはわかりません。

前述しましたが、対角視野角は広くなりました。XREAL Oneの50度から57度となり、現行のディスプレイ内蔵スマートグラスのなかでは最も広い視野を得ることができます。

Mサイズ(IPD57~66mm)とLサイズ(IPD66~75mm)という、2サイズのフレームが用意されることもニュースでしょう。ソフトウェアでIPDを調整し、よりシャープでクリアな視界が得られる現在、XREALのアプローチは多くの人に歓迎されるものだと感じます。

ところでXREAL Oneに限らず、他社のコンシューマー向けディスプレイ内蔵スマートグラスも、映り込みの多さが大きな課題となっていました。光源だけではなく、自分が着ている明るい色のシャツなども映像と重なって見えてしまうために没入感が欠けていたのです。

XREAL One Proが採用したX Prismは、この課題を解決しました。ボックス状のハーフミラーレンズとすることで、下部および左右の面にマット加工を施し、周囲の映り込みを大幅に低減しました。

レンズの構造変更によって、透過率は変わったのでしょうか。XREAL CEOの徐馳氏によればXREAL One比で95%とのこと。パネルの輝度が600→700ニトに上がったことと、映り込みがほぼないことを含め、体感としてはXREAL One Proのほうが色鮮やかで明るい映像が見られると感じました。

またBOSEと共同開発したスピーカーに関しても、音質が向上したとのこと。より大画面となり、良好な音響も得られるのであれば、映画やアニメなどの映像コンテンツを楽しむためのウェアラブルディスプレイとして、見逃せないデバイスとなるでしょう。

実際に試して分かった高いレベルの解像度

肝心の視野角をチェックしましょう。日常的にXREAL Oneを使っている筆者の実感として、確かに広くなりました。

XREAL Oneの視野は公称で約10メートル先に367インチ相当、XREAL One Proは428インチ相当とのことですが、個人的には眼前に32インチのディスプレイが浮かんでいると感じるXREAL Oneに対して、XREAL One Proは43インチくらいの広さがあると感じます。

パネル解像度は共にフルHDですが、XREAL Oneは約38PPD、XREAL One Proは約33-34PPDでしょうか。Apple Vision Proは約34PPD。Quest 3は約25PPDであることから想像つくと思いますが、視野角が広がってもXREAL One Proの解像感は高いレベルにあります。

個人的な印象として、XREAL Air 2シリーズなど視野角40度台のモデルを持っている方で、6DoFによるARグラス環境を手に入れたいのであれば買い替えを推奨します。現在XREAL Oneを所持している方の場合は、一回り広い視野を手に入れたいという強い気持ちがあるなら注文してしまいましょう。

発表会において、日本XREALプロダクトマネージャーの高天夫氏は、「(XREAL One/XREAL One Proに搭載した)X1チップはまだ半分程度の性能しか活用していない。今後はさらに機能を追加していく予定」と発言。アップデートの余地がたっぷりと用意されていることになるので、XREAL One ProだけではなくリーズナブルなXREAL Oneの需要も高まっていくのでは、と考えられます。

視野角70度の「Project Aura」、そのベールはいつ取れるのか?

さらに現地では現在開発中の新デバイス「Project Aura」についての情報も。そもそも、Project Auraは、XREAL/Google/Qualcomm共同開発のARグラス。Android XR環境で動作し、Google AIのGeminiとも連携します。現状の本体ビジュアルは仮のものでしょうけど、フロント中央および、左右にカメラらしきセンサーがあるのがわかります。

視野角はなんと70度を実現。また制御用のプロセッサーとして、新世代のX1Sチップが搭載されます。Snapdragon SoC搭載デバイスと接続して使うことが前提となる模様です。

徐馳氏いわく、2026年のできるだけ早い段階で発売することを目標に開発が進んでいるとのこと。また、日本で初めて発売されるAndroid XRデバイスになるそうです。

展示会会場には「Project Aura」と刻まれたアクリルスタンドとともに、布で覆われた物体がありましたが、下から除いても正体はわからずじまい。公式にアンベールされる日を待つとしましょう。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード

CONSULTING / DEVELOPMENT

コンサルティング・開発サービス

Moguraの知見を、あなたのプロジェクトに

mogura_next

Moguraの知見を、あなたのビジネスに
編集長の久保田を筆頭に、XR/メタバースなどバーチャル領域を知り尽くす専門チームが、リサーチからコンサルティング、企画、開発までを一貫支援。
Mogura VRで培った豊富な情報力と業界ネットワークを強みに、企業・行政機関の成果につながる最適な解決策をご提案します。