Appleは、年次開発者会議WWDC 2025にて、空間コンピュータ「Apple Vision Pro」のOS「visionOS」の今年度のアップデートについて発表しました。空間にウィジェットを固定する機能やユーザー同士が同じ体験をシェアする機能など、様々な機能が新たに追加されます。
2024年2月に発売されたApple Vision ProのOSは「visionOS」という名称です。これまで、「visionOS 1.1」、「visionOS 2.0」など、連番でバージョン名が示されてきましたが、AppleのMacOS、iOSなどと同じく西暦に準拠したバージョン名に変更。2025年秋に予定されている次期バージョンは「visionOS 26」となります。
ウィジェットが登場
家のリビングなどをApple Vision Proが記憶し、現実空間に写真やアプリなどを配置できる「ウィジェット」機能が追加されます。iPhoneやiPadではホーム画面にアプリの機能を配置できますが、Apple Vision Proでは、空間の任意の場所に配置可能。開発者は「WidgetKit」でウィジェットの開発が可能です。
空間フォトが空間シーンへ
Apple Vision Pro向けに提供されている奥行き感のある写真「空間フォト」は、AIによってさらに進化し、「空間シーン」となります。深度が加わり、複数視点でシーンをキャプチャしたかのようなコンテンツになるとのこと。
Apple純正の「フォト」「空間ギャラリー」アプリだけでなく、開発者は「Spatial Scene Kit」を使って空間シーンをアプリに組み込むことができるとのこと。
また、GoPro、Insta360、キヤノンとの連携が発表され、各社のカメラで撮影された180度、360度、パノラマの各種写真・動画のネイティブ再生に対応します。
空間共有が可能に
visionOS 26では、Apple Vision Proを装着したユーザー同士で同じ体験を共有できる「空間共有」機能が実装されます。
特に企業利用において、MRヘッドセットで3Dモデルを見ながらのコラボレーションは有力なユースケースとされています。Apple Vision Proでもついにコラボレーションが可能になります。
遠隔からアクセスするユーザーは、ペルソナアバターで参加。ペルソナアバターも大幅にアップデート予定です。

(左がvisionOS 26でのペルソナ、右は以前のバージョン)
企業内での共有に向けた新機能
Apple Vision Proの法人利用が徐々に進んでいます。一方で視線や手の個人設定など現在のApple Vision Proは共有に向いていない設定や機能が多くあります。visionOS 26では、企業におけるチームでのデバイス共有をしやすくするためのアップデートが行われます。
個人の設定をiPhoneに保存してApple Vision Proに連携する機能や、新たに提供される「Protected Content API」を通じてファイルへのアクセス権限の設定や画面共有の禁止などが追加されます。
コントローラー使用などApple Vision Proはさらに進化
visionOS 26では、さらにSafariを使ったブラウザ体験が向上し、サイトに埋め込んだ3Dモデルを眼の前に引っ張り出すことができるようになります。
また、PSVR2のコントローラーが使えるようになったり、手を使わずに視線だけでスクロールが可能に。ハンドトラッキングの精度が90Hzに上がり、動きがさらに滑らかになったほか、様々なアップデートが発表されました。
visionOS 26は6月10日から開発者向けベータ版が配信開始。2025年7月にはパブリックベータ版が配信され、一般向けには2025年秋に利用可能となります。
(参考)Apple






