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VTuber 2025.02.10

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~2月8日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

激動のVRChat・XR業界の歴史を振り返る【なでしこ大和/エンジンかずみ】

先日行われたなでしこ大和とエンジンかずみの2024年振り返り対談のまとめ動画がアップされています。このふたり自体も、VR機器紹介やVRChat紹介など2024年には一際注目を集めていたVTuberです。

これを見れば大体の昨年の流れがわかるので、VRに興味がある人が短時間で概要を知るにはうってつけのまとめ動画になっています。特にエンジンかずみが開設した一対一の対談ワールド「NAGiSA」が公開された6月は、怒涛の勢いであらゆるVRChat関連で事件が起き、ターニングポイントが訪れていたのがよくわかります。またVRChatのインフルエンサーによる話題拡大や活発化がいかにすさまじかったかも振り返ることができます。会話に出てくる「どうなっちゃうんだ」という発言は、まさにVRChatユーザーの気持ちの代弁でした。
加えてMeta Quest3S、Apple Vision Pro、Pico4 Ultraについて、ふたりはどう捉えたのかも改めて語られています。
ふたりの会話を聞いていると、VR機器とVRChatは爆発的な進化を遂げたものの、まだまだのびしろがある、というのも感じられます。VR好きなら、見ていてワクワクする内容のはずです。

【1日目】5日目まで配信をせず、気分を高める「ポリネシアン初配信」

予想を遥かに超えた発想と、それをエンタメにする手の込んだ下準備が魅力の甜瓜あんは、今まで個人で活動していましたが、今後企業であるVividVに所属することになったそうです。その所属初配信までの間を「ポリネシアン初配信」するという、これまた想像の上を行くカウントダウン動画をアップし続けました。
5日後に配信をするまで、寸止めで焦らし続けるというアダルティなネタを、OBS操作など配信者ネタでカバーしたもの。この思いついたネタを、投げ出すことなくきちんと最後までやり抜くあたりが、甜瓜あんのすごいところ。かっ飛んだ内容なのですが、このポリネシアン初配信こそが、甜瓜あんというVTuberの特異性を知ることができる、一番の自己紹介だったようにも見えます。

視聴者総ツッコミになる配信の内容も、それを見せるための演出も手が込んでいて驚かされることが多々あります。約6時間半ハリガネムシを出すまで頑張っていた話題の配信のリニューアル版はシュールなのは変わらないものの、時間設定などより洗練されて楽しみやすくなっています。
サムネイル一覧から「なんだこれ?」と気になるものがあったら、開いてみてください。おそらく「なんだこれ?」という感想がちゃんと体験できると思われます。事務所所属になってもシュール配信スタイルはかわらなさそうなので、よりパワーアップすることに期待ができそうです。

リアルグッズが作れるワールド『MyAvatarGoods』 #VRChat

甘野氷がアップしたのは、VRChatの「MyAvatarGoods」というワールドの紹介動画です。このワールドでは自身のアバターを撮影してリアルのアクリルキーホルダーを作ることができる、というバーチャルからリアルアイテムを生む特異なシステムのワールド。どうやって作るのかを丁寧に解説しています。

ワールド内で写真撮影をしてからデータ化し、まずはVR内アクキーを作ることができます。すごいのはこれを注文サイトと連携してアクキー化できる、という流通ルートができていることです。自身のお気に入りアバターや、フレンドとの写真グッズはリアルで取っておきたい人も多いと思うので、かなり魅力的なシステムだと思います。
この動画を見るとわかりますが、写真撮影をしたあとに「データをカートリッジに入れて持ち歩く」「キャンバスの上で編集をする」という、物体を直感的に触っているような操作をすることが可能になっています。データ入力ではなく手で動かして完成させることで、ものづくり体験の実感がわくのは、アトラクションとしてもかなり楽しめそうです。アクキーをリアルにつくらなければVR上では無料でいくらでもつくることができるので、まずは試してみて、気に入ったらリアルも頼んでみるのもいいかもしれません。

さらに詳しい解説はこちらの配信でされています。実際に運営している方の質疑応答などもあるので、権利関係はどうなるのか、新しいアイデアは取り入れられるのかなどの気になる部分も知ることができます。

卯月コウ彼女バレ予行演習

先日にじさんじのとあるライバーが彼氏バレしたのですが、ファンの大多数は祝福ムードで、おめでとうの声が多数あがる微笑ましい事件になりました。
ここからの発想で、永遠の中学生卯月コウが、自身が彼女バレしたときのシミュレーション的なものをリスナーに募集して読み上げる配信を行いました。募集ポストを見てどういう意図のものかを察することができるリスナーが、実に4000通もの長文メッセージを送ってきたそうです。

卯月コウは中学生として、オタクとして、エモを感じ取る者としての鋭い感性を持っているVTuberです。そのこだわりやこじらせが思春期の苦みを感じさせてくれるため、共感してドハマリしたり、語りの文学性に感心するコアなファンが多数いるライバーです。
今回は特に、ぼんやりした募集内容に対し、どこまで「卯月コウ」という存在への解像度をあげることができるかが問われます。卯月コウは、リスナー側の自分たちと共感しあえる近い存在のようなVTuber、という存在感を放っているため、どちらかというと「俺達より先に行っちまったのか」的なこじらせたモヤモヤメッセージが多いのがとても興味深いところです。
文才のあるリスナーがものすごく多く、長文ながらもするっと読んで感覚の伝わってくるお便りだらけ。ぜひお便りひとつひとつを卯月コウと読みながら、共感して苦い気持ちになったり、文のうまさに拍手したりしてください。なかなか他では味わえない「バーチャル中学生」の感性をフルに体感できる配信です。

WataAme Pop/角巻わため【original】

VSinger角巻わためといえば、ポップさとかっこよさの両方を持ち合わせているのが魅力。そのおいしいところがぎゅっと詰まっているのが、EP「WHAT A MESS!!!」に収録されていたオリジナル曲「WataAme Pop」です。エンターテイナーであり、かつ歌に真剣な角巻わための真骨頂的作品です。

ぐいぐいとテンションをあげるべく煽り続ける歌詞は、聴いているとどんどん気分が高まってきます。このとてもパーティーピーポーなノリの曲を、屋根裏部屋でわためいと(角巻わためのファンネーム)たちと奏でながらどんちゃん騒ぎするMVは、とてもキュートで楽しいカットだらけ。この輪の仲に混じりたくなります。今後もライブがあったら、この曲でみんなを巻き込む機会を作ってくれるであろうことが期待できます。
このハッピー度の高い楽曲を歌う角巻わためのボーカルはかなりパワフル。昔ながらのロックンロールのボーカルスタイルを取っており、腹の底からずっしりと出すタイプの歌声が印象的です。アッパーな曲を、下からぐいぐい押し上げるような表現で聞かせてくれます。
エンターテイナーでありつつ、シンガーとしての実力が高い角巻わためのキラーチューンとして歌われ続けそうな、みんなが幸せになれる作品です。

【オリジナル曲】メロンクリーム・スプラッシュ【猫雷にゃる】

「メロンクリーム」「キラキラ」「バニラアイスクリーム」「ストロベリー」「ラムネ」「スプラッシュ」と、口に出して言うと気持ちいい単語がバンバン飛び出してくる爽やかな作品を猫雷にゃるがオリジナル曲でアップしました。
曲を作ったいるかアイスの、言葉の響きを大切にしたセンスが光っています。それをしっかり掴んで、最大限キュートに歌いあげた猫雷にゃるの表現力が曲の魅力を最大限に引き出しています。声のかわいらしさを、いかにこの曲の爽やかさ表現に活用するかにこだわっているのが感じられる歌い方です。音程の上下にあわせて、自身もソーダの中で上下するような楽しさに満ちているのも魅力的。元気がほしいときに聞きたい、ハッピー満点な一曲になっています。

猫雷にゃるは他にも多くのオリジナル曲をアップしています。「カラフルレイン」ではキュートなボイスをエモーショナルさとチルさに振り切って歌うスタイルを聞かせてくれます。表現力の幅広さと、猫雷にゃるの確立されたボーカルスタイルが味わえます。

『オリジナル曲』不平等セカイ『#詠凪きなり』

https://www.youtube.com/watch?v=Vke__2TtNmE

怒涛のように流れ込んでくる感情に、圧倒されてしまう。詠凪きなりのオリジナル新曲は、静かに、それでいて激しく、思いの津波が押し寄せてくるのを感じさせられる圧巻のボーカルがききどころです。

Aメロのポエトリーとサビ部分のボーカルをうまく使い分けて、言葉の持つ強さをうまく引き出しています。その言葉は、どうしようもないとわかっていても芽生えてしまう嫉妬。ポエトリーパートで語られる嫉妬の苦しさは、詠凪きなりのボーカルだからこそ、共感できる部分が多々出てくると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=LxnP794u0vs

一曲目のオリジナル曲は、ファンタジー色強めの幻想的な作品でした。出会えた「あなた」と共に、可能性への旅が始まるワクワクに満ちた作品です。
だからこそ今回の作品の持つ苦しい嫉妬の表現と比較すると、その感情の振れ幅と表現の豊かさに驚かされます。
どちらの作品も詠凪きなりならではのこだわりのあるボーカルになっているので、ぜひ聴き比べてみてください。

モニタリング/ DECO*27 VRChatでMV再現してみた【歌ってみた】【VRChat】【全身3D】

人気曲「モニタリング」は、玄関の覗き穴に視点を置いて描いた作品です。これを眠居ふわりがVRChatで全編MV再現しました。VRChatを活用したことで原曲MVを更にアレンジし、自由度があがっているのがとても楽しく、原曲ファンほど楽しめるはずです。

原曲は、励ましに来てくれているのか、はたまたストーキングしているのかわからないような不穏さとかわいらしさが同居した作品です。これを眠居ふわりが歌い、動画にすると、不思議と叱咤激励してくれているかのような力強さが感じられるから不思議。普段彼女は熱血タイプだからこそかもしれませんが、彼女なりのこの作品の解釈が歌から聞き取ることができます。特に「君が病めるときもあたし側にいるわ」の部分で花束を持っているパートはかなり原作と映像が異なっており、歌い方もとても優しくなっています。
超高音パートも安定した歌唱力で聞かせてくれます。彼女のボーカルの地力と、原作と比較したくなるMVのクオリティの高さが魅力の、つい何度も見たくなる軽快な作品です。

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