「Until You Fall」や「I Expect You To Die」などを手掛ける、Schell GamesのCEO、ジェシー・シェル氏は、2019年に海外メディアとのインタビュー内で予想した、将来的なVR業界の動向について、“良い意味で”違った結果になったと明かしました。
シェル氏は2019年1月、米メディアUploadVRに対して、当時は発売前だったOculus Questが、業界のターニングポイントになると予測していました。2021年2月11日、同メディアはシェル氏とウェブ会議を実施、同氏はVR業界の現状について以下のように語りました。
私は、数年前にVR（業界）がどのように進むか予測しました。現状は私が予測していたよりも遅い（成長をしている）と言えます。その一方で、Questは（VRの）新たな道筋を開きました。そちらはプラットフォームの影響によって、予想よりも早く成長を遂げています。
2021年2月現在、Oculus QuestとQuest 2の販売台数は不明ですが、「Until You Fall」と「I Expect You To Die」のQuest版は、共に収益が100万ドル（約1億円）を超えたことが報告されています。シェル氏によれば、続編「I Expect You To Die 2」の出資には、Questの成功が大きく影響しているとのこと。
シェル氏は、Quest版の成功は、単純に本体が多く売れているからだけではなく、ユーザーが多くのコンテンツを購入することが関係しているとコメント。同氏は、フェイスブックがQuestのアプリストアとっている（審査を厳しくする）方針についても、肯定的な印象を有していると語っています。
なお、VRのメインストリーム化については、シェル氏はQuestを含む、いくつかのVRヘッドセットが1,000万台を売り上げることが重要と考えています。
何らかの物が1,000万個、世界に流通している場合、恐らく友人のうち1人は、それを持っています。逆に1,000万以下の場合は、誰も所有していないことでしょう。現在のVRはまさに“1,000万以下”の状態なのです。
（参考）UploadVR
