現実にある物体を3次元的に撮影する「3Dスキャン」技術。これをスマホ1つで行い、さらに現実空間にARで表示するデモがツイッターで公開され、驚きの声が上がっています。
「3D Scanner Pro」という名のアプリを開発したのは、iOSアプリを手掛けるLaan Labsです。これまで、オブジェクトの長さをAR上でのメジャーを使用して測定するアプリ「AirMeasure」等を開発しています。
今回公開されたデモでは、まずスマートフォンをかざして椅子や置物といった現実の物体をスキャン。本物そっくりの3Dモデルが作成され、現実空間にARで表示することが可能になります。人まで表示している様子を見ることが出来ます。3Dオブジェクト化してしまうとサイズも自在に変更できます。
Laan Labsによると、秋にアップデートされるiOSの新バージョンiOS12対応デバイスではiMessageを使って作成したオブジェクトを送信することも可能、とのこと。たとえば買い物中に製品の3Dイメージを送付し、相手は現実空間にARで表示、お互い確認しながら購入するといった使い方も考えられます。
ツイッターでのコメントによれば、このアプリはARプラットフォームARKitと6D.ai社の3Dスキャン技術を用いているとのこと。3Dオブジェクトを作るためには、一方向ではなく360度方向から対象をスキャンする必要があります。
Laan Labsはウェブサイトでこのアプリの開発版を体験できるアーリーアクセスも受け付けています。また同サイトでは、このアプリで作られたARオブジェクトをブラウザのSafariで閲覧できます。