【SIGGRAPH2015】4人が同時にVR空間に絵を描くことのできる『Holojam』をニューヨーク大学の研究者が展示

ニューヨーク大学のKen Perlinらは、VRを使った非常に印象的な展示『Holojam』をロサンゼルスで開催されているSIGGRAPHにて展示します。

Holojam

この『Holojam』は、4名が同時に体験可能です。各体験者は約10m四方を認識することができる装置をつけたGear VRを装着します。それぞれの手足も認識されるため、VRの中に自分の手足の動きを反映するアバターが出現します。Gear VRを通して見ることができる漫画とも絵本とも言うべき世界にでお互いのアバターの動きを見ることができます。そして手にした魔法の杖で空間に好きなように絵を描くことができるのです。もちろん書いた絵は他の体験者にも見え、記録されます。

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Perlin氏は、「これは歴史的な第一歩だ。グループで4Dの空間-時間芸術を創りだした最初の試みになる」と述べています。4Dという言葉は映画館の4Dのような意味ではなく、空間・時間という4次元のアートを描くという意味合いで使われています。体験者が描いた絵は2,3分で消えていき、過去のものになります。

以下の動画では、体験者が笑ったり話しながら絵を描いていく様子が分かります。

https://www.youtube.com/watch?v=kzx5igORwk4

Perlin氏は「VRそのものに関心があるわけではありません。VRが現実の一部になるか、むしろ誰もがVRデバイスを装着するようになったときどうなるかということなのです。空間に自由に絵を描くことができ、手を動かせば考えていることを見せることができる世界で育ったら、子供たちはより大きな表現力によって自然言語を一層進化させていくでしょう。」と述べています。今回のデモで使用されているトラッキング用の機材は正確ですが、非常に高価なものです。VRが普及したその先を見据えた第一歩の実験『Holojam』。

イベントでのみの展示になりますが、どのような体験なのか、体験者が何を感じ取るのか気になります。

他にもSIGGRAPHで展示されるVRコンテンツの紹介はこちら
CG界の一大イベントSIGGRAPH2015で展示される注目のVR技術

(参考)
UploadVR / In a cartoon world, Holojam shows participants a slice of space-time
http://uploadvr.com/holojam-shows-participants-slice-space-time/

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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    http://www.moguravr.com/writers/