【体験レポ】組み合わせて馬にもバイクにもサーフボードにもなる体感型VRマシンが登場

台湾のゲームメーカーFuturetownは、VRHMDと組み合わせて運用する新型プラットフォーム「Futuretown 5D Totalmotion」を発表しました。Futuretown社はこれまでにHTCVive向けのVRゲーム『Jeeboman』や『A-10 VR』などを開発してきました。ハードウエアの発表は今回が初めてとなります。

モジュールを組み合わせて使う体感型VRマシン

Futuretown 5D Totalmotion

「Futuretown 5D Totalmotion」はVRとの一体感を向上させるために開発されたデバイスで、視覚と聴覚以外の感覚を得られます。上下のデバイスが着脱式となっており、上部のモジュールを入れ替えることで様々な体験が可能となります。

Futuretown 5D Totalmotion

デバイスは振動や動きを伝えるコアの部分と、入れ替えが可能なモジュールに分かれています。モジュールは乗馬マシンのような形をした「RIDING MODULE」、バイクの形をした「MOTORCYCLE MODULE」、足を固定して立った姿勢でコンテンツをプレイする「STANDING MODULE」の3種類が発表されています。

Futuretown 5D Totalmotion

対応するHMDはOculusRift、HTCVive、3Glassesの3つです。今回、展示してあった「Futuretown 5D Totalmotion」対応ゲームは全てOculus Riftのコンテンツでした。

Futuretown 5D Totalmotion

また、開発者向けにSDKも公開される予定です。オープンソースで公開されますが、どのゲームエンジンに対応するかは言及されず。デモ用コンテンツのいくつかはUE4で作られていることを確認しました。

手綱で馬を操れる乗馬型

Futuretown 5D Totalmotion

会場では各モジュールが展示してありデモを体験することができました。「RIDING MODULE」で体験できたのは『Stallion Adventures:Horse Riding VR』というゲーム。このソフトは馬に乗りながら壮大なオアシスに住む動物たちの中を駆けて行くコンテンツで、自分で速度を操作することができます。

手綱の部分がコントローラーになっており、素早く前後に動かすとスピードアップし、ゆるやかに動かすとゆっくり進みます。また、コンテンツの後半では馬ではなく鳥に乗って大空を駆け巡る部分もありました。

振動や動きは、『Hashilus』など国内で販売されている乗馬マシンを改造したコンテンツとあまり変わりはありませんでしたが、手綱でコントロールする点は斬新です。ただし、コアの高さとモジュールの高さを足すとそれなりの高さになってしまうため、リアルに作られすぎており乗りにくさを感じました。

前傾姿勢で加速すると風がほしくなるバイク型

Futuretown 5D Totalmotion

「MOTORCYCLE MODULE」で体験できるのは『Infinity Rider:Motorbike VR』。このソフトは大型オフロードバイクで複雑なコースを駆け抜けていくコンテンツです。アクセルやハンドルなどの操作はもはやリアルそのもので、運転している感覚がひしひしと感じられました。自分で速度も調節できますが、常にアクセルを入れているとハイスピードのスリルを味わうことができます。

難点はジャンプした後の着地の瞬間。衝撃が小さく、迫力に欠けていました。また前から風が来ないため、風を切って進む爽快感などは得られません。その部分を解決できれば3つのモジュールの中でも最も没入感が得られるモジュールという印象を受けました。

体験中は体勢がかなり前傾姿勢になるため、女性で胸元が開いている方は要注意です。

地面の凹凸を感じるスキー体験

Futuretown 5D Totalmotion

「STANDING MODULE」は周囲に手すりがあり、足を固定して体験をします。体験できるコンテンツはスキーをする『Whiteout:Ski VR』とサーフボードを操る『Wave Breaker:Surf VR』の2つでした。「Whiteout:Ski VR」はスキー場を滑り降りていくのですが、ちゃんと斜面の凸凹が足に伝わってきます。ジャンプしたあとの着地の衝撃はかなり大きいため癖になります。足の方向を変えると自分の好きな方向に向かうことができますが、慣れないうちは加減が分からず思うようには曲がれません。

『Wave Breaker:Surf VR』は波間に浮く風船を取りながら先に進んでいくゲームです。こちらは波があるのですが、波に合わせて上下移動などはしないので少し物足りなく感じます。着地や壁にぶつかるとかなりの衝撃があるのでそれが楽しいです。

トレッドミル型のデバイス「Omni」のように自由に足は動かせませんが、今回の展示のようなスキーやサーフボードであればむしろ固定されていたほうがリアルになります。方向転換をするために力が必要で、それが雪や水の抵抗のように感じられるシーンもありました。しかし、動きが思いの外激しいため、手すりに捕まっていないと立っているのは厳しいです。

Futuretown 5D Totalmotion

同じ会場で展示されていたのがWoojer社の開発したハプティックデバイスの「Woojer」。ベストの中に振動モーターが搭載されており、VRで受けた衝撃が体に伝わるようになっています。体験できるコンテンツは、戦闘機を操作するシューテイングゲームと弓矢で敵を倒していくゲームの2種類でした。どちらも敵の攻撃をよけながら進んでいくゲームで、敵の攻撃を受けるとちゃんと感覚があります。しかし振動モーターであるためリアルな刺激ではありませんでした。

現在のところ紹介した「Futuretown 5D Totalmotion」と「Woojer」は価格や発売時期は未定です。他のプラットフォームと比較して値段がどれほどになるのか非常に気にかかります。
「Futuretown 5D Totalmotion」と「Woojer」は2016年9月15日(木)から18日(日)に開催される東京ゲームショウ2016にて展示されています。

Featuretownブース:Hall 9-W04

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    VRで大好きな初音ミクと出会うことを夢見る大学生。ネットワークを専攻してますが、VRアプリをつくっちゃったりしてます。製作者以外の目線をVRに向けることで新たな世界が見えるのではと思いライターをやらせていただいております。

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