【CES2016】アウディ、車の内部構造まで見れるVRショールームを展示、全世界の店舗に展開へ

自動車メーカー、アウディによる部屋サイズのVRショールームは、自動車の購買体験や市場開拓に新たな視点を付け加えることになりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=fvQS8ImnSsw

CES 2016では、同社のVRチームによる集大成を披露しています。没入型で自由に歩き回る事のできる、HTC Vive(新型であるVive Pre)を利用したものとなっていました。

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アウディのVR体験は、同社の潜在的な顧客層にアイデアを伝えることのできるものとしなければなりません。例えば、現実の車種では存在しないような色、機能を持ったイメージです。それは、自動車のモデルやディティールが忠実でリアリティーのあるものでなければならない事を意味しています。このため、同社は高品質なポリゴン制作のできるテクノロジー・パートナーを探し、Zero Light社と共同で制作を進めました。

開発にはUnityを使用。自動車モデルへのマッピング。目的とするクオリティーに達し、アウディ VRとして発表できるまで約6ヶ月かかったとのこと。

VRショールームでの基本的なモードは2つ。
1. 車種を選び、座ったり、調べたりするモード
2. 自由に車の周りを歩きまわるモード

テストユーザーに体験してもらったところ、ユーザーはポリゴンの境界線の中を覗こうとするため新たな工夫を施しました。これに対しては、黒くフェードさせてしまう代わりに、ユーザーの頭がポリゴンを通過する際、自動車の内部を見せることにしたのです。

これは、ユーザーが自動車の内部動作をリアルに感じる事のできる素晴らしい方法の一つです。マイナーな機能のように聞こえるかもしれませんが魅力的な方法に思えます。R8のV10エンジンに、顔を近づけるとエンジンの燃焼を体験することができるのです。

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デモでは、車種、色などを、タブレットPCのアプリから変更することが可能となっています。体験しているユーザーが口にすれば、それが即座にVRで実現する事を意味しています。簡単にタッチスクリーンで操作することができます。終盤では、背景がパリやアメリカ国旗、月面の風景などに変化。従来の購買体験を盛り上げるためにも使用できる、VRの可能性のほんの一例です。

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同社のVR関連プロジェクトのリーダー、マーカス・クーヘン氏はVRのファンで、Kickstarterにてプロジェクトの行われた、Oculus Rift DK1の出資者(Backer)であり、また、不評であったRiftのプロトタイプ(Duct-Tape Rift)にも関わってきました。

そこから、アウディとOculusの関係は親密なものとなり、アウディはOculusのプロトタイプに長年関わり続けています。一方、偶然にもOculusのCEO、ブレンダン・アイリブ氏は、アウディ R8を所有する同社のファンでした。アウディのVR体験のパイロットプロジェクトのため、アイリブ氏をドイツのインゴルシュタット(アウディの本社)に招待。同社の選んだユーザーと共にRiftを体験した際、1080pのプロトタイプであったにも関わらずその可能性をはっきり感じたとクーヘン氏は語っています。

このアウディのVR体験は、Oculus Rift CV1を使い小規模で着席して体験するものとHTC Viveによる上記のような体験の2種類あるとのこと。後者のViveによる体験は、主要都市の旗艦店にて展示することになるだろうと同氏は語っています。

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このアウディのVR体験は、世界中の店舗にて今後数ヶ月間に渡って展示される模様です。

(参考)
Hands On: アウディ’s Stunning Next-gen Showrooms are Powered by Vive and Rift(英語)
http://www.roadtovr.com/audi-virtual-reality-car-showroom-htc-vive-pre-oculus-rift-cv1/

米Road to VRとMogura VRはパートナーシップメディアです。

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    ゆたか

    フリーのシステムエンジニアです。360°動画を撮影して楽しんでいたところ、Gear VRにも出会い更なる衝撃を感じました。
    これから、あらゆる文化を面白くしそうなVR。最先端で関わりたいと思い参加させていただいています。

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