日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック！
【Tips】VTubeStudioでトラッキング外れを感知する
Live2Dアニメーターの納内れおが今回アップしたのは、Live2Dモデルを動かすトラッキングソフトとして現在主流になりつつあるVTubeStudioのテクニック紹介。トラッキングが外れると急に真顔で止まってしまうことがありますが、それを回避してデフォルト状態にするテクニックを解説。これを使えば他にも応用できるものがかなり多そうです。
切り替えのシーンなどにも使えそう。２DトラッキングはFaceRigだけでなく、最近はVtubeStudioの充実度と完成度が非常に高いので、乗り換えてみたい人の参考にもなる動画だと思います。
納内れおはLive2D Creative Awards 2019で優勝している技術と発想の持ち主。どのくらい高いスキルを持っているのかはこの動画を見れば一目瞭然。伝統芸能＋デジタル技術からの発想が、新たな映像のユーモアを産み出します。
【アルビレックスチアリーダーズ】バーチャルチアリーダー笑主しぃのVRモーションメイキング！
バーチャルチアリーダーの笑主しぃが、応援用動画で使用するモーション撮影の様子をアップしています。操作している人間の実写が登場するのですが、あくまでも動かしているのは笑主しぃではないアクター（一本目の動画で動かしているのはドラマーさんとのこと）のようです。このあたりの「誰が何」という境界の曖昧さはとてもバーチャル。
VRChatなどでアバターを使っている人なら見慣れた光景かもしれません。撮影している部屋のPC一台一台全てにHMDが設置されているのも興味深い。
「アルビレックスチアリーダーズ」は新潟にある現実のチアリーディングチーム。笑主しぃは公式コラボVTuberとして現在活動中です。
【注意】こんな依頼メールは断られる！？Live2D依頼時に気を付けるポイント
https://www.youtube.com/watch?v=xBZP12iuSQA
Live2Dモデル制作で有名なVTuber乾物ひものの元には、今も数多くのモデリング依頼が来ているそうです。しかし引き受けづらいメールもどうしてもある様子。今回は例文を用いて、読んで分かりやすいメールと、困るメールについて解説しています。
３Dモデリングの制作依頼について公にする人はここどんどん増えてきていますが、Live2Dモデリングについてはあまり大々的には語られてこなかったため、貴重な動画です。必ずしも市場一律の相場がいいわけではなく、クリエイターごとに異なったほうがいい場合もある理由を理解できる解説です。乾物ひものはやりとりにおいても価格や時間などに対ししっかりスタンスを持っており、それがなぜなのかも今回語られています。
アバター需要はちょっとずつ高まってきている空気感の中だからこそ、依頼したい人も、そこまでではない人も一度は見てほしい、送る際の書き方と制作者側の気持ちがよくわかる内容です。
【ガンラック】最強の武器庫 TREASURE CHEST 紹介【彩まよい】
これぞミリタリーVTuber彩まよい、といったテイストのコアアイテム動画がアップされました。紹介されているのはガンラック。サバゲーアイテムが多い人なら憧れる逸品です。同時にサバゲーをやらない人だと、売り場に行かない限りあまり見たことがないアイテムかもしれません。
こういうマニアックなグッズをいきいきと女の子が解説してくれる面白さを、彩まよいはミリタリー・サバゲー方面でずっと見せ続けてくれています。過去動画では「みんなのガンラック」というタイトルで、視聴者の所持サバゲー装備紹介をしていたこともありました。
実際のサバゲーの参加者コーデ写真紹介も幾度かアップされています。それだけでなくバーチャル世界内でも銃を撃つことも。初心者でも楽しめて、玄人もニヤリとできるサバゲーの伝道師として今後の活躍も楽しみです。
【講座】バーチャルモーションキャプチャーの使い方とすごさ【Vtuber 解説】
知っている人は是非見て参考にしてほしい。わからない人でもとりあえずリストに保存してほしい。三珠さくまるがバーチャルモーションキャプチャーの、超初心者でもわかるような紹介動画をアップしています。
使用者の立場から、いかに便利で意外と簡単に使えるのかが理解できるよう丁寧に説明された動画です。シンプルな３点トラッキングでも違和感なく動けることや、全身で動ける高度なトラッキングやアイトラッキングもちゃんと使えること、HMDをつけなくても動けることなど、あらゆるメリットを語っています。
【暴露授業】プロ声優しながら個人勢Vtuberする方法ってあるの?【案件】
東京スクールオブミュージック＆ダンス専門学校高等課程の案件でVTuberが何人か授業配信を行っています。今回は民安ともえ・たみーによる、声優とVTuberの兼業生活についてのトークです。
ベテラン声優であり、かつバーチャルアバターで個人VTuber活動をしている、というたみーのスタイルはかなり珍しい例。声優としての実情、VTuberとしてのリアルの両方を聞ける貴重な配信になっています。
【全員3Dコラボ】ちっちゃくても世界に元気と希望を届ける力はデッカイんだ！#ちっちゃいVクラブ【眠居ふわり/ころねぽち/桃星愛花/リオネル陛下/おうまゆう】
かわいいもの好きなら、この配信の１時間はどこをとっても至福。おうまゆう、眠居ふわり、ころねぽち、桃星愛花、リオネル・エレオノール・ド・シィアニアによる「ちっちゃいVクラブ」が発足しました。
「子供っぽい」とは違う「ちいさい」なのがミソ。今回登場する５人はいずれも、リアルな人間の頭身を超越したちいささとかわいらしさを魅力として持っています。こういうかわいらしさをとことん突き詰めて楽しめるのは、バーチャルの特権です。
🔴 俺の凛【にじさんじ/緑仙/でびでび・でびる/ジョー・力一 #俺の凛選手権】
緑仙、でびでび・でびる、ジョー・力一による「俺の凛」選手権が行われました。同じにじさんじのライバー静凛について「俺」が勝手に理解し、勝手にシチュエーションを作って「いい！」ってなる大会です。なお開催されたのは静凛本人のチャンネルでした。
「俺の凛」は概念的なもので、「本当の凛先輩」とは別だと理解しておくことが重要です。台本なども書ける想像力たくましい３人だけあって、「俺の凛」解像度がおそろしいほど高い。その究極の「俺の凛」のシチュエーションボイスを、静凛本人が再現してくれるという異次元なご褒美つき。
今回の配信のキモは、プロポーズの時のような幸せ・夢的なシチュエーションのみならず、「俺の最期を看取る凛」のような悲しいシチュエーションも深堀りすることで、解像度を深めようとしていること。人生をひっくるめて考える思考実験的な、高度な遊びです。
富士葵『シンビジウム』MV
富士葵が２ｎｄアルバムを発売しました。そのタイトル曲がこの「シンビジウム」。メロディアスな曲に富士葵の響く声が乗り、どこまでも広がっていく力を感じさせる壮大な作品になっています。
作詞は富士葵本人が手掛けています。デビュー時から応援団長であると自身について述べていた彼女。「ヒトのように輝けなくても 欠けた月もいつかは満ちる「ボクらしく咲き誇れ」」という歌詞には、無理強いをせず優しく背中を押すスタンスがはっきり見られます。飾らない心でそれぞれが花開く様子を歌い、月が海照らす夜に響き渡らせている、静かに力湧き上がるような頼もしい作品です。
HIMEHINA『流れ行く命』MV
読み解こうとする視聴者の心に重たい傷を残すことで定評があるHIMEHINAの新曲ＭＶは、またしてもパンチの強めに、リアルな人間の感情をえぐってくる作品。ここしばらくのＭＶには本人たちふたりは登場せず、歌の内容に沿った映像が撮りおろされています。
映像は歌のひとつの解として物語調で見ることができます。メロディとHIMEHINAの歌声は哀願に満ちており「流れ行く命なら生まれてこなきゃ良かった」の歌詞が鋭く視聴者の感覚を刺します。HIMEHINAは最初期から「存在」をテーマに歌い続けており、今回もその視点から見ることができるかもしれません。
以前発表された「相思相愛リフレクション」も「存在」について深めに問いかける、考察の余地が多い作品。HIMEHINAのＭＶは通常時の動画のハイテンションさから一転したものばかりなので、ちょっと文言と詩の表現を考えながら聴くと一気に味わいが濃くなります。
【MV】One night drunk(prod.filmiiz) / 咲乃木ロク【1st EP #MIDARE咲】
咲乃木ロクの新曲は、夜を疾走するような心地よいビートに載せたヒップホップ。トラックメイカーはふえ/filmiiz。初のデジタルリリースEP「MIDARE咲」に収録されています。
とあるクラブでの邂逅を描いた内容で、出会った夜の心の鼓動を忘れないでとリズミカルに歌います。酔いしれ踊る感情でテンションあがる様子を、次第にチルアウトしてくけだるい心地よさも交えて表現されています。
「暁trip」 #ゆめばくう feat. よう prod.by ohenlist.庚
夢羽九がアップしたのは、高く空に広がるようなポジティブなパワーのある声を生かしたラップ曲。アコースティックギターのサウンドの迫力は是非聴いていただきたい。早朝出発の旅の勢いをかきたてるかのようです。
「コンパスが導く真逆目指して」というやんちゃな歌詞が痛快。朝目覚めてカフェインを摂取しているかのような、覚醒感のあふれる作品です。
【オリジナル曲】斜陽【百瀬ヒバナ】
タイポグラフィでキリッとまとめたＭＶが歌とシンクロして美しい百瀬ヒバナの新曲は、悲しみが苦しみに変わりゆく様子を描写した作品。曲の入りから切なさを湛えつつも、激情を感じさせる歌声が真に迫ります。後半に行くにつれて感情がどんどん高まり、喪失感で身体が燃え落ちるほど苦しむ様子を表現。「「忘れないで」最後の願いも 叶わない」と歌う歌詞の絶望感が。波のように押し寄せてくる作品に仕上がっています。
【碧乃ラズリ】フクロウ ～フクロウが知らせる客が来たと～ 【KOKIA】
碧乃ラズリによるKOKIAのカバー曲は、コーラスが入っているかのようにも聴こえるのですが、実際歌っているのは一人だけ、という響きの広がりが魅惑の作品です。
ピアノ演奏にあわせて歌う碧乃ラズリの歌声の音の厚みを是非聴いてみてください。柔らかな歌声で、ここではないどこかの世界の空気感を何倍にも増幅させるように表現しています。
様々な曲を発表している碧乃ラズリですが、中でもファンタジー調やエキゾチック調な歌の技術はかなり特徴的。セカンドデジタルシングル「Shangri-la」の異国感を聴くと、歌の上に世界を構築していく想像力と表現力が伝わってきます。
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