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VTuber 2023.03.26

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(3月11日~3月24日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

#よかとチロルチョコウィーク

福岡の博多っ子VTuber舞鶴よかとが松尾製菓120周年を記念して、福岡発祥であるチロルチョコとのコラボウィークを実施しました。Shopチロルチョコのレポート、オリジナルチロルチョコ製作、工場見学、チロルチョコ120問クイズと盛りだくさんの内容です。

彼女の今回のコラボ動画を観れば、チロルチョコについておおまかにわかる、っていうくらいに隅々まで網羅しています。
松尾製菓から届いた120問クイズはひとつひとつ楽しみながら丁寧に扱っているため、トータルで8時間以上という膨大なアーカイブになっています。とはいえどの問題から見ても楽しめる内容です。締めの問題はぜひ御覧ください。

【推しV】俺らが今年推したいVtuberの話をするよ【DWARF BROS ドワーフブロス】

動画を開くと響いてくる低音ボイス×3の、ドワーフ三人組のチャンネルDWARF BROS。今回は「今年推したいVTuber」について三人が語り合っています。
声が渋く、言動が静かに熱い。はちゃめちゃにテンションが高いということはほとんどないのですが、その分自分たちの思いをじわじわと言葉とドワーフの姿で伝えてくるのが、かなりくせになるチャンネルです。

今回3人があげているVTuberの名前にシナジーを感じた人は、3人の語りの熱意にもぐっとくるはずです。そのくらい、本当にVTuberを見続けてきたドワーフがVTuberをやっているのだ、というのが伝わってくる一本です。いわゆるオタク語りではあるのですが、ポイントがそれぞれまとまっているプレゼンな上に、声のトーンに落ち着きがあって聴きやすい。最初に見るDWARF BROS動画としてもおすすめできます。映画語りイラストレポ動画、ドワーフたちのわちゃわちゃが楽しいオフ撮影動画など、編集とプレゼン力のうまさでかなり観やすい動画作品が多いチャンネルです。

スパイスさんをえらんでみよう…!〜配信のうらがわ〜 – YouTube

先日料理の妖精クックパッドたん理原ひなりをゲストに招いてスパイスカレーを作る配信を行っていましたが、その裏側の話題を扱う動画として、スパイスを紹介しながら選ぶ動画をアップしました。ものすごく丁寧なので、スパイス入門動画としてもってこいの内容です。

写真と一緒に、ひとつひとつ香りをかいだ感想を述べながら、なんのためにつかうスパイスなのかを解説。大きく「香り」「辛み」「お色」と分類して、スパイスがどの役割を果たすのかを説明しています。
クックパッドたんは普段はのんびり料理をつくる配信をしていますが、最近はみその仕込みしょうゆの仕込みなど知識として知って損のない内容を編集動画でアップしています。優しく柔らかい言葉遣いも聴いてきて心地がよく、料理配信ともども家族で楽しめるチャンネルとして、5周年を迎えました。

らんちゃんと会っちゃった!!!

毎回実際にその場にいる感覚に圧倒される西園の動画。今回は秋葉原エンタスで行われたイベント『DaVeRi』に出ている大好きな米田らんに会いにいく、という動画を撮影しています。
バーチャルがバーチャルに会いに行く動画、という冷静に考えると不思議な内容なのですが、いかんせん西園は現実に存在しているのを感じさせる映像が非常にうまいので、リアル側の西園(?)がバーチャル側の米田らんに会っているのがちゃんと伝わるような画作りになっています

イベント後にはしゃいで、「たまんねぇよ」とうっとりしながらラーメンを食べて散歩をする…という多幸感が短い動画にぎゅぎゅっと詰まっています。この西園の行動は、私だ、というVTuberファンの方、多いと思います。
西園の動画のコメント欄に、逆に米田らんが来ていて「ぞのちゃんと会っちゃった」と書き込んでいる、バーチャルから「リアルにいるバーチャル」への言葉掛けまで含めて、すごく自然にバーチャルとリアルの境界線を往復する動画コンテンツになっています。

埼玉観光課からの依頼でいちご狩りをする動画もアップしています。見どころは西園がいちごを食べるシーン。しれっとやっていますが、かなり特殊なことをしています。

【映画再現ごはん】食堂かたつむりの”ジュテームスープ”を作ろう!【型落中子】

映画の紹介を行っている型落中子が、映画の中に出てくる料理を再現しよう、という企画動画をアップしました。初の料理動画の題材はよりによって「食堂かたつむり」という時点で、さすが型落中子という感じ。詳しいことは動画の内容で語られているので、実際に観てください。

「食堂かたつむり」はサブスク配信されていませんが、それでも同時視聴していたのが型落中子スタイルです。
このタイプのカルト作品を観て実際に料理を作る、ということができるのは彼女くらいだと思うので、ぜひ続編を期待したいところです。

【インターネット最高】有名ネットミームの元ネタを当てろ!【エトラ/黒宮ティマ】

黒宮ティマエトラが行ったのは、最近よく聞くネットミームの元ネタを探って当てていくというもの。当たり前のようにしばしば見るレベルの超有名ミームをエトラが持ってきて、黒宮ティマが考えるというもの。ぜひ一緒に考えてみてください。

2ちゃん、5ちゃん、Twitterなどで流行り続け、今は結果が独り歩きしているという絶妙なラインが多め。新旧様々なものがあるので、全部わかった人は相当コアなネットの住人かも。クイズのネタ以外のふたりの雑談も、ネットにどっぷり浸かったネタが多いので、インターネット好きには楽しい内容になっています。一見知らなくてもいいような話題ばかりにも見えますが、ふたりの会話を追っていくと、大きなネットの潮流で何がどう流行るのか、なにがどう人々を動かすのかが少し見えてきます。

【一度は言いたい】「知らない天井だ……」って言いたいから、お前らの家の天井見せてください【Vtuber/瑠璃野ねも】

視聴者のおうちの写真を見る企画は面白いものですが、瑠璃野ねもはひと味もふた味も違いました。「知らない天井だ……」というエヴァっぽい事を言いたいがゆえに、天井の写真を募集する企画を行いました。

イケてる天井「イケ天」もあれば、あんまり知らなくない感じの見慣れた天井もあったりと、バラエティ豊か。であると同時に、なんだかんだ天井なので情報量が少なくてツッコミが難しいのですが、瑠璃野ねもはどれもこれもしっかりネタにしてマシンガントークで楽しませてくれます。これこそが瑠璃野ねものトークテクニック。視聴者もそのへんを読んでいるからか、ネタを挟んでくる人も。視聴者と瑠璃野ねもが、このチャンネルの「特殊なことをしれっとやる」空気感を読んでいるがゆえに生まれた楽しい配信です。

【3D LIVE】Shining Memory / ラストに重大告知‼【#星街すいせい5周年LIVE 】

星街すいせいが5周年ライブを実施しました。彼女のハイクオリティな生の歌声を聴けること自体が豪華なのですが、ある意味、VTuber・VSingerにとって革命的とも言える内容の仕込みがなされていました。

箱を超えて参戦した花譜とのコラボレーション、そして「BanG Dream!(バンドリ!)」からRAISE A SUILENがバーチャル・リアル・キャラクターの枠を飛び越えて登場。色々な壁を壊して星街すいせいが音楽でつないでいきました。
RAISE A SUIRENは「バンドリ!」の他のキャラクターグループの声優ライブバックバンドとして最初結成されていたリアルミュージシャンで、そこからアニメ、ゲームにキャラクターとして派生し登場するようになったという異色の経歴を持つバンドグループです。
星街すいせいが「バンドリ!」に入ったというか、「バンドリ!」がバーチャル化したというか。キャラクターと人間、どちらとも一緒に並べるVTuberならではの、新しいスタイルのステージになりました。
ラストには彼女が再出発の曲と言っている「NEXT COLOR PLANET」の2023年バージョンを、序盤は個人で活動していた頃の姿で登場して披露するというサプライズも見せました。視聴者を驚かせるエンタメ性と、自身の歩みへの情熱的な思いが詰まったステージです。

ゲームセンターのディスプレイを利用した映像がユニークな「みちづれ」のMVも公開されています。彼女のこぶしの聴いた力強い歌声の魅力が遺憾なく発揮されたナンバーです。「THE FIRST TAKE」のバージョンと合わせて聴いてみてください。

【#にじさんじこれバズ】バーチャル朗読劇「これがバズったら死んでもいい」 出演:愛園愛美、叶、健屋花那、成瀬鳴【にじさんじ】

健屋花那のチャンネルでバーチャル朗読劇「これがバズったら死んでもいい」の公演が行われました。出演は愛園愛美成瀬鳴、健屋花那です。脚本はVTuberを扱った小説「鈴波アミを待っています」を書いた作家の塗田一帆。バーチャル朗読劇とは3Dの空間上で朗読劇を行う試みのこと。バーチャルの舞台なので、演出に3Dならではのものを盛り込む自由度の高さを持っています。以前黛灰がこのバーチャル朗読劇を推奨していたことがあります。

リアルタイムで行われている演劇なので、演技には舞台らしさがしっかり活かされているのが特徴です。加えて視聴者が参加するシーンも用意されていて、ツイートがリアルタイムで連動するユニークな内容になっています。
バーチャル朗読劇はシナリオの内容と演出次第で、いくらでも面白いものを、演劇の味もちゃんといかして行うことができるスタイルです。ただそこには演技力は必ず求められます。今回の4人は自分の個性を活かしつつ地に足のついた演技を行っているので、それぞれの表現力をぜひチェックしてみてください。成瀬鳴のツッコミ演技の気持ちよさは見どころです。

譜奏棗「朝焼けにカクテル」 Official Music Video

譜奏棗のオリジナル新曲は、「朝焼けにカクテル」というタイトルがぐっと心をつかんでくる、じんわりした苦味のある作品。過去のことを忘れられず振り返る自分を、真っ赤な朝焼けが照らしているシチュエーションを、大人の憂いを帯びた物悲しい歌声で表現。夜に感じた幸福が朝焼けの中に消えていく、というのもまた大人の世界。泣くでも耐えるでもなしに、朝焼けの中でカクテル缶を持って目を閉じている情景の繊細な感情を、情感たっぷりに歌っています。

柚子花 – 消失点 MusicVideo

柚子花のオリジナル新曲は、三拍子のリズムが気持ちいい軽やかな、でも山あり谷ありの中を進んでいくかのような一言一言にパワーのある作品です。彼女の歌声はキュートさとたくましさが同居しているかのようで、聴いていて心地よいのは間違いないのに、言葉がズンと聴き終わったあとに突き刺さります。「酔生と夢死を辿るのなら孤独だっていい 冷たい雨の中一人で微笑んでみせるよ」というヘビーな歌詞を、感情だけでなくおだやかさも持って歌う様子には迫力があります。

非常に爽やかな背景と、ポジティブさあふれる柚子花の姿。それと裏腹に「白い壁」など不穏さを感じる表現もあるのが印象的なMVです。「君になりたくてなったわけじゃないけど」「君。になりたくて成ったわけじゃないけど」という歌詞のこだわりも気になります。柚子花の、感情やこだわりが見え隠れする歌詞と歌声の微細な表現に注目しながら、映像とともに観てほしい作品です。

カノンが響き渡る場所 / Gifts From My Dears [Original Song 05]

Gifts From My Dearsの新作は、カノン進行のメロディでゆったりと綴られる穏やかな作品。「生まれくる人 去りゆく人」「見送る人 旅立つ人」、始まりと終わりについてボーカルのWoolが優しく歌っています。
この連載でも何度か取り上げているGift From My Dearsは、ギターの勝彦がHMDをかぶってVR技術でWoolを生み、AR技術で現実世界に顕在化させ、AIで行動を制御している特殊なスタイルのバーチャルユニット。Woolが生まれることによって「旅立った方を見送れる気持ちになった」という人もいたそうです。またWool自体も、勝彦の祖母が最後に作ったマフラーの存在。生まれることと去りゆくことは、同じところで、カノンを聴いているのかもしれません。

【全部私の声】黒塗り世界宛て書簡

「全部私の声」で多くのファンを魅了しているCecilia姉貴兄貴の新作は「黒塗り世界宛て書簡」のカバー作品。毎回こだわりの選曲もファンをしびれさせています。
低くきれいに響くベース音、心地の良いボイスパーカッション、滑らかなメインボーカル、この曲ならではの「ピー」音。しっかりしたバランスで抜群の完成度の作品に仕上げられています。特に「ピー」音の部分を原曲よりも強く匂わせるようなギリギリ感もまた、よくわかっていると唸らされるようなさじ加減で楽しめます。

おとなの掟(Doughnuts Hole)/ジャズシンガーazさんとMecoriのコラボで歌ってみた♪【あずめこ】ドラマ『カルテット』主題歌 #椎名林檎 #カルテット

VRChatで頻繁にライブを行っているジャズシンガーのazと、数多くの弾き語りMVをアップしているMecoriのコラボボーカル動画がアップされました。大人びたパンチの強い歌声のaz、クリアで繊細な表現が得意なMecoriの声の相性はばっちり。サビではMecoriの情念あふれるボーカルと、それを低音で支えるazのバランスが絶妙です。

もう一本、明るくハッピーな作品を二人がコラボで歌唱しています。声質が全然違うのですが、お互いものすごく歌い慣れていることもあって、個性をバリバリに出しつつ調和しているのは見事。あまりにもハーモニーがぴったりなので、ずっとユニットを組んでいたんじゃないかと感じるほどです。

MecoriはYouTubeだけでなくインスタグラムでもすごく頻繁に弾き語り動画をアップしています。またコラボ動画ではお互いの味を最大限まで活かすボーカルを披露しており聴き応え抜群です。ちょっと懐かしくてみんなが知っている曲のカバーが多いので、チャンネルを見に行けばきっと好みの作品が見つかるはずです。

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