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VTuber 2021.07.18

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(7月3日~7月16日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【Vlog】西園式秩父旅行の伝授【Chapter:code_manju】

西園が秩父鉄道の機関車に乗って旅行に出た時の様子をVlogとしてアップしました。実際の映像の中に西園が映り込んでおり、ゆっくりと秩父の景色を一緒に見て回れます。特にミラーに映る西園の姿は存在感抜群。

撮影アングルが第三者的で、かつ西園の色味と風景の色味がマッチしているのため、あたかも西園と並んで旅行をしている気分になれる動画です。素敵なお蕎麦やおまんじゅう、秩父神社の境内、風情のある喫茶店など、日本の景色を楽しめる映像になっています。

西園は他にも、ゲーム動画などもかなり凝ったスタイルで映像作品として撮影し、投稿しています。どの動画もクリエイティブなこだわりとかわいらしさと風情が詰まっているので、是非観てみてください。

【ゲスト 美波七海】中国で大将軍となったバーチャルシンガー【あつまれ!ギリギリVtuber!】

ミライアカリが司会しているシリーズ「あつまれ!ギリギリVTuber!」のコーナーで今回呼ばれたのは国境を越え人気になっている美波七海。このシリーズは過去の経験などについて、VTuberにあけっぴろげに答えてもらうギリギリバラエティ。美波七海はその点、フルオープンなのでぎょっとする話題もバンバン出してきます。

過去の元カレのドッキリエピソードなども登場。それだけの苦労を重ねてきたからこそタフになり、今の成功があるのもよく伝わってきます。美波七海の波乱万丈の人生を見つつ、応援したくなるような内容です。ミライアカリのリアクションやバランスの取り方も手慣れておりテンポよく編集されているので、非常に見やすい一本です。

どっちがカレーメシのCMを上手く作れるか選手権!!!

現在ホロライブがカレーメシのCMに登場して地上波に流れ話題になっていますが、ぽんぽこピーナッツくんもこれに便乗。自力でカレーメシのCMを作ってしまいました。この一本の動画のためにふたりがそれぞれCM制作してしまう(しかも別に流れるわけじゃない)という労力のかけかたがすごい!

「ぺこ」などわざとなノリでネタにしている部分もありますが、ぽんぽことピーナッツくんの作った映像自体はかなり良い感じ。特にピーナッツくんは色味のセンスのよさと音楽クオリティもあり、ちゃんと任せたらいいものができそう。ふたりの映像技術がよくわかる作品です。

かと思ったら2人の住む甲賀市で本気ザリガニ釣りをする、ローカルご当地感も健在。ザリガニどころかカニがいっぱいいる清流感に、爽やかな気持ちになれます。この夏もぽこピーと乗り切ろう。

Twelfth(2021) | Official Video

ともえとエルゼのほんわかASMRは、普段はゆったりしたASMRを聴かせてくれるVTuberチャンネル。ところが今回は打って変わって、物語スタイルの重厚な作りの動画になっています。

凛々しいともえ、小さくてキュートな魔族のエルゼ。元は倒すものと倒されるものだったふたりの出会いが今につながっていく……ともえとエルゼの始まりの物語がアニメ形式で見ることができます。ふたりによるガチンコなバトルシーンは圧巻。かなり凝った映像になっており、音楽や効果音で物語がぐっと盛り上がります。
普段はふたりによる癒やしのASMRを聴くことができるゆったりしたチャンネル(たまに変なASMRもあります)。ギャップの激しい今回のムービーを見てから改めてASMR動画を見ると、楽しみも増します。

【漢の企画】第一回にじさんじローションカーリング選手権 1st ROUND

舞元啓介ジョー・力一花畑チャイカ剣持刀也加賀美ハヤトによる、漢たちのローションカーリングが行われました。以前女子ライバーでローション相撲を行い、これもなかなか危険でしたが、今回はさらに危なっかしい。坂をローションで滑って止まる、止まらなかったらローション池に落ちる、という過激なもの。無理なのは最初からわかっているのですが、挑むのが漢たち。

エンターテイナー揃いなため、滑り方に工夫を凝らすものの、それが逆に仇になること多々。すさまじい転び方をしている面々がいて心配になりますが、多分大丈夫じゃない気がします、主にVR機器が。
バラエティでよくある企画をVRでやったらどうなるか、というおもしろ映像です。なにより全員べたべたになってない(ように見える)のと、演出をいれて派手にできるのは、VRならではのおいしいポイント。それでいて身体を張っているネタであるのはちゃんと伝わりテンポよく楽しめる、何度見ても楽しめる映像にまとめられています。素でキレる加賀美ハヤトの姿など珍しい一面も。参加者の雑談配信のこぼれ話だと、このローション系のネタはANYCOLORでも機器的にそうそういつでもできるものではないらしく、スタッフもかなり大掛かりだったようです。

【映画レビュー】100日間生きたワニ(ネタバレなし)【VTuber】

映画レビューを行っているコアラ系VTuberのひとし先輩。今までも多数レビューを行っていますが、今回は悪い意味で評判になってしまった「100日間生きたワニ」についての真摯なレビューを行っています。
そもそもなぜ今荒れているのか、正当な評価が得られなくなっているのかという前提を客観的に説明した上で、フラットに映画そのものを語っています。映画を見慣れている人ならではのしっかりした価値基準で、話題に流されることなく贔屓目もなく語っているので信頼ができるレビューです。

洋画邦画アニメと、幅広いジャンルのレビューがアップされています。語りが具体的でわかりやすいため、興味のある作品があったら是非見てみてください。

【放映記念】サマーウォーズ【映画フル解説】

みつかったフィルム。は白魔つむぎ、野崎、72(しちふた)の3人組が多様な映画のに切り込んで語り合いながら読み解いていくチャンネル。今回はテレビ放映にあわせて「サマーウォーズ」についての解説。大好きな人が多いであろうこの作品、なぜ10年経っても愛されているのかについて、魅力を探ります。

評論、解説の動画ですが、最終的にはテレビ放映にうまく誘導しているのは「見てほしい」という作り手のこだわりでしょう。3人トーク体制のため、フラットになりすぎない、多少主観的な感想をぶつけあえているのも楽しいところ。真ん中のLINE形式の部分に、映画ファンならではの切り口の語りや、トークの短いまとめが載っているのがとても親切。3人の語り、真ん中のまとめ、左側の紹介プレゼンでかなりの濃度の情報を整理して見せてくれる、この動画自体がしっかりエンターテイメントになっているのが特徴です。

自称ご当地Vtuber VS 郵便局長(とてもえらい)

埼玉を愛し応援し続けているVTuberの春日部つくし。自身の切手を販売したところまたたく間に完売し、多くのファンを驚かせた彼女、今回は小渕郵便局の局長と対談をする、という意外なコラボを行いました。

郵便局について、今回の切手についてなどを語り合っています。こういうコラボを実行できてしまう行動力が彼女の魅力。メディアにも取材され注目度のあがっている彼女、埼玉の魅力を発信し続ける存在として頑張っていただきたいです。

【#Vtuber漫画王】超難問クイズ(?)に挑戦!#漫画プレゼン同好会 の中から王様を決めます /緑仙/社築/天開司/伊東ライフ【因幡はねる / あにまーれ】

因幡はねるが行ったのは、古今東西のマンガを題材にしたクイズ大会。回答者は緑仙社築天開司伊東ライフの4人。普段は「漫画プレゼン同好会」として活動している面々です。
この配信のすごいところは、因幡はねるがクイズの形式から画像チョイスまで考えながら、複雑な配信操作を全部ひとりでやっているところ。昔のジャンプの掲載作品当てクイズや、画像連想をしながら敵の足を引っ張り合うクイズなど、ゲーム性もありつつビジュアル的にも見ていて楽しい内容です。

問題の難易度も難しすぎず適度なため、視聴者も本気になって頭をひねって楽しんでいました。「Vtuber因幡はねる手作りエンタメ」は凝ったものが多いのですが、そのすさまじさを改めて知ることができる配信として、彼女を知らない人にも是非おすすめしたい回です。

因幡はねるはお絵かき伝言ゲームを、プロの漫画家・イラストレーターで行うという豪華極まりない配信も行っていました。ファンからしたら描き下ろし満載で垂涎もの。彼女の行動力が生んだ回です。

【VTuber】VTuberの「伸びる」とは何かを考える【ろさ生放送】

普段は様々なVTuberを招いてトーク番組を行っている、自遊空間の公式VTuberろさが行ったのは、ずばり「VTuberの「伸びる」とはなにか」。200名以上からとったアンケートを元に語り合う直球企画です。なんとなくVtuberも視聴者も頭にぼんやり浮かぶ悩ましい内容を、アンケート意見から赤裸々に分析。登録者数という数字に悩まされるというのはもちろん、継続してバズれるかどうかなどシビアな考え方がガンガン出ています。
深く切り込みつつも、まとまっているのでわかりやすい内容。今特に配信で苦しんでいる人が多い中、VTuberがどのように何を努力しているかがよく分かる配信です。もちろん解答があるわけじゃなし。参考の一つとしてご覧ください。

不埒な喝采 / 花譜 feat. 可不(KAFU)

花譜の新作は意外にも本人が一切出ないのみならず、実写によるMVでした。無表情な女性が不思議なダンスをするこの映像、極めてJ-ROCK的。アップテンポな曲のノリにぴったりあっており、とてもVTuberのMVには見えない……というのは狙い通りでしょうか。

踊りはシンプルでシュール。是非YouTubeShortsやTikTokで流行ってほしいところ。メインボーカルは花譜で、サブボーカルとして打ち込みで歌う可不が参加しているのが特徴の曲。もともとはポリスピカデリーがfeat.可不で制作した楽曲でした。同じだけど同じじゃないふたりが歌うことで、不思議な不安定さとエネルギーを持った今までにないハーモニーがうまれました。

花譜・可不コンビの歌としての「朝日」は、さらに音楽のプロモーションとしてわかりやすい構成の作品です。自分の同位体と歌うボーカリスト、というのはおそらく例が無いと思われるので、技術実験としても興味深い作品です。

HIMEHINA『フリコドウル』MV

毎回こだわりで作られたMVの中に何かしらメッセージがこめられているHIMEHINAの作品。今回発表された「フリコドウル」は久しぶりの、直球でのバーチャルと魂を語る作品。ここしばらくは実験的な物語的なMVが多かったのですが、久しぶりに「ヒトガタ」「Mr.VIRTUALIZER」などで語られている、命とバーチャルの問題に切り込んだ、VTuberならではの楽曲作品になりました。

「形がなければ不安なのね でも物なんて崩れるじゃない? そう、だから心配しないでおいでよ 振り振られて見てて」力強く歌うアップテンポな曲と、踊り狂うバックダンサーのドール(?)たち。バーチャルには魂がある、でも本当にそうか?というビジュアルの問いかけ。特に今回は「ヒトガタ」に呼応するメロディや歌詞が多いので、比較しながら読解していきたくなる作品です。「Mr.VIRTUALIZER」では色々なVTuberが参加しつつも動きが一緒で機械的だったのに対し、今回はビジュアルの揃ったドールたちが生き生きと、バラバラにダンスを行っているのも印象的。
曲をリリースするたびに、多くの人の価値観を刺激してくるHIMEHINA。考えさせられる部分が多々ありますが、なによりダンサブルで乗りやすい、脳に残りやすいメロディなのでフロアでがんがんにかけたい曲としても完璧です。

【MV】Life is beautiful / ヌコメソーセキ (from 2nd EP ネコマタ・キャット)

VラッパーでDJのヌコメソーセキの2ndEP「ネコマタ・キャット」が7月17日にリリースされました。収録曲のMVが続々とアップされており、いずれも味のある良作なので、是非観て、聴いていただきたい。
中でも「Life is beautiful」はメロウな曲にあわせて、週5で働き日曜に創作活動をする時の無限大の可能性が、軽快に、そして壮大に綴られます。「非日常と日常connectする日曜 visibleとinvisibleが交わるfiction」「残機1のこの身ひとつ ラフに遊戯するゲーム」のリリックがサバサバしていてなんとも心地いい。歌詞全体の音の響きが非常にきれいにまとまっているため、創造する楽しさがしっかり伝わってくる、とても聴きやすいヒップホップになっています。

成長できない漠然とした不安を歌う「ziko_ken_o」、夏の青春を描いた「サマデイ」など、多彩な作品が詰まったEPで、サブスクでも聴くことができます。普段はDJ配信も行っているので、是非チャンネルを覗いてみてください。

【MV】6月の雨は僕のそばに。// ユプシロン 4th Original song ☽꧂

7月7日に配信が開始されたユプシロンの4thシングルは、振り切れんばかりの切なさの表現が見事な作品。特にサビでの絶叫に近い苦しみの吐露は、ユプシロンならではの激しくも安定して美しい、歌唱力をしっかり感じられるものになっています。6月の雨を題材にしつつ「雨の音が余計な雑音を消してくれる」と、今この瞬間隣にいる人とのことを永遠につなぎとめたい、青春の切ない思いがこめられた作品。雨が止まないほしいと願ってしまう思いをエモーショナルに織り込んだ歌声が印象的な作品です。

星ちる夜のおはなし – 惑星ちる Original Song

遠いどこかのシェルターでひとりで暮らすクリエイター惑星ちるのオリジナル曲がアップされました。途中に「キラキラ星」のメロディをオマージュしつつ、出会ったすべての人への思いをのべていく、彼女の感謝と喜びにあふれた作品です。

撮影しているのはVRChat。部屋の中ではじめての色や形に出会い「そこで見るものすべて目をそらせずにいた」ことと語ります。閉じた部屋の中、どこにも行けず、どこから来たかも知らないし、すべてが夢だったとしても、感じた輝きにワクワクし感動する彼女の姿。惑星ちるというVTuberの「楽しい!」が、限られた空間の中からでも生まれていく様子が伝わる素敵な作品です。

sweet night, sweet time…/角巻わため【オリジナル曲】

角巻わためはオリジナル曲、カバー曲、配信中BGMなど様々なMVを精力的にアップしているVTuber。今回の作品はオリジナル曲の4曲目です。
普段から柔らかい声色で楽しい配信をしている彼女、そのほがらかな時間を曲に詰め込んだ、まさに「sweet time」な作品になっています。角巻わための歌声は力強さと柔和さの両方を兼ね備えていますが、今回は温和な空気感に全振りです。
普段の配信歌枠では楽しい時間を感じさせてくれる彼女。いつまでも続いてほしいと願ってしまう、その時の感覚が詰まった視聴者と角巻わためのパジャマパーティーを思わせる曲です。優しい曲調ながらもメロディはダンサブルなので、夜中の0時ちょうどに聴くと、グッとテンションがあがりそうな作品になっています。

魅紗 /ANTI-DOLL – Music Video –

言われないとまずボイチェンだとは気づかないくらいに、自然な音程の歌声を聴かせてくれる魅紗の新作は大人のムードのあるダンスチューン。ボイチェンできれいな歌声を出すのは特殊な歌い方の技術が必要なので、声色の機微は注目ポイントです。

今回はセクシーな彼女の姿と町のネオンが絡み合う、凝ったアングルが印象的なアニメーション的な映像も見どころ。ラップパートでは彼女が彼女のいる場所を通り過ぎていく不思議な映像も。「マネキンのダンス?あたしはNo Way,don’t you?邪魔とかもうNothing!」「たったひとり眠るまでひらりひらひら踊るの」自身を好きなもので満たしていく「あたしの人生(ランウェイ)」を大切にしたい、という思いを詰め込んだ、自身の決意と情熱を存分に伝えてくる作品です。

Fly Me To The Moon 🌙 – Lofi Cover (Prod. YungRhythm)

ロシアのVTuberYumemi Yumeiroがアップしたのは、誰もが知る名曲「Fly Me To The Moon」のLo-Fiカバー版。普段から柔らかい口調の癒やしボイスで語る彼女らしく、歌声はゆったりしたリズムにぴったり。寝る前に聞くのにぴったりなチルミュージックに仕上げられています。かわいらしさと幼さに、あたたかさを内包した歌声が癒やしを与えてくれます。

Alchemy – Girls Dead Monster // covered by 道明寺ここあ

道明寺ここあの生バンド演奏MVでは、本人もギター演奏参加というVTuberではちょっと珍しいARライブの映像が見られます。バックバンドの演奏にぴったりあわせて、ギターかきならし全力で歌う道明寺ここあの姿には、青春がパンパンに詰まっています。

彼女のしっかりした力強い歌声は、生バンド音としっかり噛み合っていて観応え・聴き応えがあります。ここしばらく、生バンド演奏とARライブの組み合わせの技術がもりもり進化しているようで、様々なVTuberが積極的にリアルの人間と共に音楽をやっています。バーチャルが実在していく、音楽でつながれていく今のVTuberシーンは見逃せません。

三つ葉の結びめ | Mitsuba no Musubime – Yanagi Nagi 【Evelyn Cover || KenForce Remix】

インドネシアのVTuberEvelynによるやなぎなぎ作品のカバーは、原曲の持つ儚さと独特の味わいをしっかり再現したMVになっています。普段はインドネシア語で配信している彼女ですが、歌カバーは流暢な日本語で歌っており、曲の機微にあたる部分を流麗な彼女の歌声でしっかりとらえて再現しています。爽やかさ抜群の歌声は、猛暑訪れた夏に聴くのにぴったりです。

【胡桃もよ】DiSTANCE / BiSH 歌ってみた【Vtuber】

胡桃もよのアップしたBiSHのカバー曲は、ギター演奏もオケ作成もMIXも自身という力作。静かなメロディから始まり、クライマックスに至った時の絶唱の力強さは必聴。憂いを帯びたイラストに対し、激しすぎる歌声とパワフルなタイポグラフィで、渦巻く心が表現されています。

ドライブ感のあるギターの泣きも印象的。感情が暴走する一本として仕上がっているため、見ると心がざわざわする作品です。

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