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VTuber 2021.02.14

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月6日~2月12日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ファラリスの雄牛で焼肉が食べたい【メイキング付き】【金属3Dプリンタ】

三珠さくまるが「ファラリスの雄牛」で焼き肉を作って食べました。「ファラリスの雄牛」とは拷問器具の一種で、空洞になった金属の牛の中に人間を入れて下から火で炙って苦しめるというもの。これを題材に、金属製の牛を実際に作って肉を焼いちゃおうという計画です。

ファラリスの雄牛VRについて考えた結果、ファラリスの雄牛を作って焼肉をした話|Vtuber三珠さくまる|note

VR内じゃなくリアルにやってしまった行動力が面白い。最初は牛の中に入って拷問を受ける側の人間のVR体験用に牛の3Dを組んだそうなのですが、それでは真っ暗なだけで面白くないと判断。「体験」を作るために考えたのがこの方法だそうで、金属プリンタを使用してチタンで制作したとのこと。かかった費用は2万。実際ちゃんと肉は美味しく焼けているようです(油が足から落ちるようになっているのがミソ)。
擬似的に体験する、という意味では焼けた肉を見ている「仮想ファラリスの雄牛」は成功しています。何より金属製の牛がめちゃくちゃかっこよく、シンプルにほしくなる出来です。

【VTuber可憐】妹力三本勝負!「シスター・プリンセス」×花鈴すずめ【ちゅんV】

花鈴すずめの「ちゅーんあっぷとーくV」。スマートユーセンで配信されており、竹達彩奈や渕上舞など声優をゲストに呼んでいる番組で、3ヵ月の予定から大幅に伸びて半年まで拡大、堂々の最終回まで残りあと2回になりました。その一部はYouTubeチャンネルにアップされています。
今回登場したのが「シスタープリンセス」のVTuber可憐。2月14日には成功したクラウンドファンディングを元に、5人の妹がそろったライブも配信されます。

進行MCとしてかなり技術が高い花鈴すずめ。この回を見るとかなりこなれてきており、プロフェッショナル感をしっかり感じさせてくれるものになっています。できれば「ちゅんV」終了後もなんらかで番組を持ってほしいところです。
VTuber可憐は普段、「自我崩壊」と自称している自由奔放すぎるトークを生配信でガンガン行っちゃうのが魅力のひとつ。今回はよそのチャンネルということでおさえていたようですが、後半片鱗は見えています。

360度カメラ×VTuber=無限の可能性

拝師ねるがアップしたのはVTuberが外に飛び出せる可能性を感じさせるもの。360度カメラRICOH THETA(シータ) SC2 for Businessを利用することで、VTuberがリアル世界に飛び出して旅行をしていこう、という思いで撮られた動画です。

VTuberだからできる自由な行動と、日本各地の現実的な映像を融合させる企画「日本一周VTuberの旅」がはじまるそうです。実際にVTuberとして旅に出るとのことなので、どのような映像体験をさせてくれるのか楽しみです。

チャートの使い方を初心者向けに解説!~株式投資で重要なチャートの見方編~

バーチャル投資家三尊いのりがアップしたのは、超初心者向け、株式投資で必要なチャートの見方講座。様々な場面で見るチャート図ですが、実際どう読めばいいのかはちょっとわかりづらい。用語もしっかり解説しながら、わかりやすく教えてくれています。

見方の解説の後、どう予測するかの方法も紹介。株を始めたばかりの人向けの無理をしない買い方もまとめている、極めて実践的な内容です。

とはいえ「株最高!」というチャンネルではなくシビアな現実も見据えており、生々しいリスクの話もしっかりされています。慣れている人でも初心者でも、株の気をつけるべき点について多数語られているので、気になる方はチャンネルをチェックしてみてください。

Project:;COLD case.613、「みやまん」グランドフィナーレ

女子高生バンド「都まんじゅう(以下・みやまん)」が惨殺された事件を取り扱ったProject:;COLD case.613が、ついに完結しました。前半は6人の女子高生が楽しそうなバンド活動を送るVTuber的な存在として登場したものの、次々殺されていく様子をモキュメンタリー形式で撮影。後半はそれを100年後のイオリ・ハートフィールドなる人物と視聴者が協力して、事実を明かしていく展開になります。
かなり伏線だらけで、謎の多かったみやまんの周辺でしたが、謎解きパートに入ってからものすごい勢いで回収。気持ちが良くなるくらい次々点と点がつながっていきました。

<漂流プロジェクト>Project:;COLD case.613を終えて|藤澤 仁|note

YouTuberだけでなくSNSなどのネット技術をフル活用して情報をばらまき、そこにあるヒントから視聴者参加の謎解きを展開。「6人の死んだ女の子をなにをしてでも助けたい!」という視聴者の感覚をがっちりとくすぐってきました。だからこそ、今回のラストで全員救うことができたのは、ファンの間で大いに盛り上がりました。また解決するシーンの演出が非常にエモーショナル。いい意味で素敵な「お約束」になっていて、テンションがあがります。

イオリによる謎解きが終わり、全員死ななかったことが確認されて動画は終わります。そこからはCパート的に、Twitterで6人の女の子が復帰。惨劇に進まなかったルートの、何も知らないままの彼女たちの「今まで通り」の日常を見せてくれました。彼女たちの「なにかあったの?」的な疑問に対して「なにもないよ」と返すファンの一致団結感が素晴らしい。
物語を見せる時に動画だけでなく、多くの人をSNSをで巻き込んで、リアルとバーチャルのあらゆるところにヒントをばらまいてつないでしまう。「Project:;COLD」の今まであまり例のない大がかりなエンターテイメントは、リアルと物語とバーチャルをごちゃまぜにするエンターテイメントとして一歩大きな足跡を残したように思います。願わくばこの作品を、なんらかの形で後からでも見て理解できるようにまとめてほしいものですが、「情報が散り散り」「リアルタイム体験型」なのが魅力なので、他の媒体でまとめるのはなかなかハードルが高そう。何らかの形での進展を期待したいところです。

�[半3D Piano] ピアノ配信20回おめでとう!+(新機能追加)/Celebrating Piano stream 20th(+new Function) [にじさんじKR/イロハ]

にじさんじKRのイロハは普段から「半3Dピアノ」の生演奏を配信しています。自身は2Dなのですが、ピアノは3D。演奏したとおりに鍵盤が動くという変わったもの。そして新機能として、演奏した鍵盤が視覚的な記録譜面として映像化されるようになりました。

元からハイクオリティな演奏を行っており、練習を欠かさず行ってきている。鍵盤の動きだけでも生演奏の技術は見ることが出来ましたが、より一層視聴者にもはっきりとわかるようになり、生演奏配信の楽しさがぐっと増しました。
もう一つの新技術が、ピアノの鍵盤の上でポーズを取る謎の存在(ロボットろは)の出現。彼女のピアノ演奏では曲の途中から「ジョジョ」関連の曲に流れが変わるのが恒例で、その際にふわっと現れて消える謎技術です。

他にもピアノ演奏中の内部映像も見ることが出来ます。演奏しているピアノはアセットの3Dモデルを自身で改造したもののようで、動くハンマー部分を彼女が制作。その模様は一部動画でアップされています。
日本語が堪能で、生花、書道、アコーディオンの配信も行っているマルチクリエイターでありマルチエンターテイナー。P-MODELの歌ってみた動画をアップするなど、センスの尖った部分も魅力的。是非注目してほしい個性派VTuberです。

Kashiko Mari 3rd Anniversary Acoustic Living Live

かしこまりによる生演奏アコースティックライブが開催されました。元気ながらも大人びた表現に長けた彼女の歌声で様々な名曲のカバーを行いながら、シンガーソングライターとして制作した曲を披露。3周年を迎える彼女の歩みが詰まった、しっとりとした空間での情熱的なライブになっています。

かしこまりの周辺では昨年かなり大きな変化がおこり、現在は個人で活動しています。収録状況なども変わり苦労を重ねている様子もチラ見えしますが、彼女の実力はしっかりとこのライブの中で発揮され、力強い歌声にファンも大いに盛り上がっていました。新曲「virtual cinema」も初披露されています。
まだまだVTuberの世界ははじまったばかり、自分の活動も起承転結の承、と考える彼女は未来を長い目で見据え、活動の決意を固めています。

不埒な喝采 – ポリスピカデリー feat. KAFU / Police Piccadilly

正確には「VTuberの作った作品」ではありませんが、深く関わりがあるので紹介します。ミュージシャン・ポリスピカデリーによるCeVIO AI 音楽的同位体 可不(KAFU)のオリジナル楽曲「不埒な喝采」が公開されました。なるほどこれは花譜じゃない、「可不」の歌だ。
「可不」とは音声合成ソフト「CeVIO AI」のライブラリのひとつ。VSinger花譜の声を元にしており、キービジュアルは花譜に似ているながらも全く色味が違う存在です。なので、基本どう捉えても構わないものだとは思いますが、公式の見解は「花譜と似ているけど全く違う存在」というものでした。

この感覚は人によって異なる部分だと思うのでかなりややこしいのですが、今回のポリスピカデリーの新曲を見ると、ひとつの方向性が見えるように思えます。曲の「らしさ」「個性」をアーティスト自身が色付けして前面に押し出せる。花譜の存在を彷彿とさせるけれども、そこにいる少女は新しい解釈でポリスピカデリーが生み出したもの。音楽を奏でる存在の「同位体」がはっきりと打ち出された作品になっています。

凛々咲『パラレルナイト – Daybreak Remix』MV

凛々咲が昨年8月にデビューした時披露したオリジナル曲「パラレルナイト」。その作品をファンがリミックスしたもののMVが公開されました。元から完成度の高い感情を揺さぶるタイプの曲ですが、リミックスではダンサブルなパワフルさが付け加えられたことで、凛々咲の音楽がより一層前進していっている印象を与えています。

普段から弾き語り配信をしている彼女の歌は、とても丁寧な表現がなされています。シンガーソングライターとして作詞作曲している曲もカバー曲MVも、繊細な作品が多く聴き応えがあるので、是非チャンネルで聞いてみてください。

Odette【オリジナル曲】

https://www.youtube.com/watch?v=yAWrMMruiYg

ウクレレの音色と優しい声色のハーモニーが、耳に心地いい。ウクレレVTuberの菜花なながアップしたのはゆったりしたメロディが魅力のオリジナル曲。作詞作曲は諸味胡瓜
冬の雪がふわりと舞い落ちるようなやわらかな声がとても聞きやすく、言葉で包んでくれるかのような印象を与えてくれます。そこにはいる軽快なウクレレの音が明るくポジティブな空気感を作っているので、冬の歌ですがとてもあたたかです。
2月28日には1stワンマンライブを開催する彼女、毎朝SHOWROOMとYouTubeで20~30分くらいの弾き語りやミニニュースの番組を生配信しているので、そちらも是非チェックしてみてください。

【歌ってみた】告白日和、です!【にじさんじ/ふみのとふみ】

文野環フミのユニット「ふみのとふみ」がアップしたのは、「ラブライブ!」のカバー曲……なのですが、再生してみてびっくり。カラオケの映像のような何かが流れている。実写ストーリー仕立ての、カラオケでよく流れる本編と関係ないアレです。なるほどフリー映像かカラオケ映像を借りたのかと思いきや、これのために監督まで誘致して撮り下ろしたという超力作。

なおふたりは登場しません。歌はふたりともキュートで、デュエット曲としてのハーモニーもとてもきれい。とてもいい「歌ってみた」なのに、映像が気になりすぎて全然頭に入ってこない。「間奏 約14秒」など芸の細かい再現もあり。
ふたりとも普段からかなり想像のはるか上をいくような企画配信をするライバーです。歌動画でも強烈な切り口で来たことにファンも大喜び。できれば最初はMVを堪能して、二回目は目をつぶって歌のかわいらしさを味わってみてください。

【歌ってみた】Love Destiny/シスター・クレア&周防パトラcover 【シスター・プリンセス】【周防パトラ / ハニスト】

周防パトラシスター・クレアによる「シスター・プリンセス」アニメ版のOP曲のカバーがアップされました。周防パトラは可憐、シスター・クレアは咲耶、それぞれ推し妹のコスプレで登場、というのはどちらのファンにもとても嬉しいところ。声質の違うふたりですが、ハーモニーパートでの相性は抜群で、キュートさ満点です。

周防パトラは大のシスプリファンでコラボも行っており、今後公式アルバムに楽曲提供もする予定。自身の好きなコンテンツで、音楽技術力を持って公的に発表されて多くの人の元に届く、というのは周防パトラ側のファンとしてもテンションが上がるところだと思います。

【歌ってみた】勘ぐれい – ずっと真夜中でいいのに。(ZUTOMAYO – Hunch Gray) / 香鳴ハノン Cover

香鳴ハノンがアップしたのは「ずっと真夜中でいいのに。」の作品。不安定さあふれるメロディからぐっと持ち直して思考し前に進む様子を描いた曲の空気感をうまく再現。歩みを進めていくかのように、しっかりと歌い上げています。アッパーになりすぎない、でも静かに燃える情熱と冷静さが歌で見事に表現されました。ランドセルを背負った小学生姿の香鳴ハノンの思考する表情のアニメーションが印象的なMVです。

忘れじの言の葉/ころねぽち【歌ってみた】

ころねぽちの新作は「グリムノーツ」の曲のカバー。注目したいのは多重合唱の部分。今までもころねぽちは一人のアカペラ多重録音動画を多数出していましたが、その手腕が見事に生かされ、かなり厚みのあるコーラスが作られています。
普段は明るく華やかなカバーの多いころねぽちですが、今回はゆったりした大河のような幻想的な作品を、風に流すように歌い上げています。感情を多分に含んだ抜群の表現力の歌声は、はるか遠くの草原まで響いていきそうです。

【 歌ってみた 】エイムレスウォーカー / *Luna【 黄ノ星つくり / ZEROProject 】

黄ノ星つくりがアップした動画の映像は、実際にリスナーが撮影した自分たちの歩みの映像を集め、組み合わせたもの。原曲のMVが行っていたことをリスペクトしつつ、ファンとの思いをひとつにしたMVです。
雪道や砂の上、アスファルト、落ち葉、真夜中と多種多様。靴の種類もバラバラ。しかし全員前に向かって歩いている。これが歌詞とシンクロし、力強いポジティブな黄ノ星つくりの歌声と共に盛り上がり、完成されたMVになりました。コメントには「一緒に歩けて良かった」という感想も見られました。

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