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VTuber 2021.12.19

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(12月11日~12月17日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【祝】地元愛VTuber、ついに滋賀県から初のお仕事をいただきました。

滋賀県から発信しているVTuberのぽんぽこピーナッツくん。県の公式になりたいと言い続けていたふたり、ついに滋賀県から正式にお仕事が!ふたりのファンだったら感涙モノ。

今回は滋賀県側の介護役員ふたりがきつねとハリネズミのアバターで登場。ビジュアルが非常にファンシーになっていますが、語っている内容はガチな介護のお話です。

役員側の動物型アバターがものすごくキュートなため、リアルな話もほんわか聴けます。こういう見せ方は優しさの演出効果にもなるので、今後のアバター社会の変化例になりそうです。

介護の仕事はきついきついと言われますが、介護だけが特別キツイわけじゃないこととか、人の終末に関わる仕事がポジティブであることなど、視点を変えることでぐっと魅力があることをも伝えている、好感度の上がる内容です。滋賀に関係なく、介護に興味がある人には是非観てみてください。

次回は、潜入編だそうです。実際に体験するとのことなのでどんな映像になるのやら…?

またふたりは、Jackery ポータブル電源の提供動画もアップしています。これは外に実写で飛び出せる、パペットアバターを持っているふたりならでは。旅行動画等、外出でバンバン実写も撮れるようになったぽこピーの活動の幅は、VTuberの自由度を広げてどんどん大きく膨らみそうです。

VTuber【ゆる】識者会議

VTuber最初期から、VTuberを広めたいと活動を始めていたさはな。活動休止してから1年たって、復活ではなく「一周忌」記念動画が二本アップされました。ひとつは初期からの仲間である瀬戸あさひあっくん大魔王とのドタバタやりたいことをやるコラボ動画。もうひとつはギルザレンⅢ世ピーナッツくんを招いた「ゆる」識者会議です。「一周忌」としてここまで凝った企画をやったVTuberはかなりレアケース。

特に「ゆる」識者会議は、全然ゆるくない内容でした。今でもVTuber界隈をとことんまで深く掘り下げチェックしているさはなとギルザレンⅢ世、プレイヤーとしてVTuber最前線で切り拓き続けているパイオニアピーナッツくんの会話なので、笑いを交えつつかなりシビアなところにガンガンに切り込んでいます。

3人の話は明るい話から懸念点まで包み隠さず語っています。聴く側も、一旦足を止めて考えて見ることが大事な、刺激となるような内容ばかりです。

Live2D Advent Calendar 2021

Live2D Advent Calendar 2021 – Adventar

12月1日から25日まで、Live2D制作を行っている人達が自身の技術などを語る「#Live2Dアドカレ2021」が2年ぶりに開催されました。主催はナナメ

Live2Dの完全初心者から、Live2Dで仕事を受注している人まで、一歩上に進めるような内容の記事がかなり幅広い内容で並んでいます。いずれもチェックしておいて損はないものなので、知の集合体としてブックマークしておくことをおすすめします。七熊憐C.Lのように動画で解説しているものもあります。

きれいなLive2Dデータを作ろう【#Live2Dアドカレ2021】|ナナメ|note

Live2Dグルー活用法【#Live2Dアドカレ2021】|rariemonn|note

簡単に作れる回転ギミックと透明マスクを使った前後跨ぎギミックの実装手順書|shitamatsuge|pixivFANBOX

こんなことまで出来る!?Live2Dの裏技的物理演算活用法【Live2Dアドカレ2021】|乾物ひもの|note

【マーケティング】モノ・サービスを売る~依頼を獲得するには?~|すげ|note

【#26】佐藤究『テスカトリポカ』の紹介と、姿のない神【太陽Vtuber】

アステカ神話の話題を中心に活動している惨目田ネイ。今回は直木賞・佐藤周五郎賞をW受賞した佐藤究の「テスカトリポカ」について、作品の根幹となるアステカ神話を交えながら非常にわかりやすく解説しています。

そもそも日本では馴染みのないテスカトリポカとはなんなのかを、史実に基づいてイラスト入りで解説。その上で小説の内容に触れているため、読み解く際のヒントが多く興味をそそられます。

このチャンネルではその他にも、マヤ・アステカ神話がイラスト動画で紹介されていたり、雑談でも様々な地域の神話に触れており、知識欲をくすぐってくれます。

【健康】【vol.03】低体温治したくない?【低体温vol.01】

第一種衛生管理者であり、その他の健康系の資格を持っている風渚こあがアップしたのは、日本人の低体温についての話題。60年前の人と現在の人の平熱は1度差がある話題からはじまり、低体温のデメリット、低体温をどう治していくかについて具体的に解説しています。

解説画面が非常にわかりやすいプレゼン形式です。具体性の有る、原因や、今からどうやればいいかがわかりやすい内容。誰にでも関係のある話なので、どこかしら参考になるはずです。

【企画】推し変をVtuberに伝えるリスナーの気持ちを考察してみた。【星めぐり学園/ネ申乃ひかり】

VTuberファンは考えさせられてしまう…スーパーチャットで推し変したことについて配信者に伝えられた場合、そりゃあ気分は複雑だしみんな首を傾げるかもしれない、でもそういう人の持つ気持ちってなんだろう?神乃ひかりが行ったのは推し変を言葉にしてしまうファンの気持ちを真剣に考える配信。糾弾ではなく、気持ちを理解する内容を視聴者からのマシュマロを元に語っていきます。

そもそも推し変ってなんだろう?もっといえば「推し」ってなんだろう。「推し」の言葉が呪いにはなっていないか。配信中止の際「休んでー」と言われるのと「残念」と言われるのどっちがいいのか。

VTuberも人格がある。だからファンの自分勝手な言葉は全て許せない…とは決めつけず、視聴者からの意見をピックアップしつつ主観と客観を交えつつ考えています。感情の話なのでこの配信の話が正解とはいいませんが、実際に観て自分なりに考えることができる配信です。

【耐久生放送】108問正解するまで終わらないにじクイ【にじクイ #18】

バラエティ番組ではあるけど、忖度なしに真剣にクイズをやるにじさんじ公式番組「にじクイ」の特別版として、108問を正解するまで終わらない早押しクイズが行われました。司会はジョー・力一、解答者はレヴィ・エリファ神田笑一リゼ・ヘルエスタオリバー・エバンス。かなり文章読みのうまい、頭のいいメンツです。
煩悩の数にあたる108問はかなりの分量。問題も簡単すぎず難しすぎない、ひっかけもある絶妙な設問だらけ。本気な早押しクイズ、果たして何時間かかるか…と思いきや想像を遥かに上回るスピードでバシバシ4人が答えていきます。このスピード感、かなり気持ちがいいので必見。

動画のシークバーを見れば分かりますが、なんと108分ぴったりで終るというあざやかな展開に。今回特にリゼ・ヘルエスタの超早押しと解答率は見る価値ありです。

画面の中の君が好き / AZKi

アーティスト性とアイドル性のふたつを持ち合わせたシンガーAZKi。今回はアイドル側のあり方で「きみのうた」「みんなのうた」を表現。視聴者とVTuber・VSingerの視線を歌い上げています。

動画のイラストの数々を観ながらAZKiの熱のある歌声を聴くと、自身のファンとしての向き合い方が重なり、刺さる人は多いと思います。「ただ君が笑えたらいい 本当の君と実は違うとしても 新しい扉を開けて息をしようよ」「嘘も本当も関係ないから 息をしてる瞬間を僕ら見届けたいんだ 君が好きだから」推す側の気持ちを、「推される側のアイドルAZKi」と「推す側の幼いAZKi」で表現。「嘘・本当」が入り交じるVTuber・アイドルという存在を問い、その上でエールを送る作品です。

殺屋中毒 / cresc.

緑仙ドーラシスター・クレアのユニットcresc.(クレッシェンド)の新作オリジナル曲「殺屋中毒」が披露されました。ノワール感あふれるビジュアルと音が作る世界観は徹底されており、「SEEDsマフィア」を思い出す人も多いかもしれません。作詞・作曲はアザミ

緑仙の艶めかしいマフィア感、ドーラの用心棒的たくましさ、シスター・クレアの読めない裏表感が歌い方にも出ており、それぞれ強いキャラクター性があります。ソロパートそれぞれ、表現をじっくり味わってみてください。関わったら危険なのがビリビリ伝わってくる曲作りと歌唱力に惚れ惚れします。アザミのレトロ感のある怪しいビートに、三人の攻めた歌声が乗ったことで、物語性のかなり強い作品に仕上がっています。

遥かに春めけ、はるひらり / 遥ノ音 ハル ( Official Music Video )

一本の映画を観たような圧巻の映像表現の濃度が魅力。遥ノ音ハルの新作オリジナルソングはカット数の多さ、ロケーション数の多彩さが凄まじく、みっちりと多様な思い出を追体験しているような感覚に襲われます。1カットごとのレイアウトもかなりこだわられているので、写真に詳しい人ならハッとさせられる箇所が多数あると思います。

この思い出追体験感が、3周年という遥ノ音ハルの歩みに重なります。「振り返る景色は私の響かせた音 君のための音」という歌詞を力強く歌い、苦しさも楽しさに変わる日々を言葉で紡ぎました。春夏秋冬、あらゆる場所のカットが入るのは、それだけ多彩に駆け抜けてきた証でもあります。

弾き語りを中心とした音楽活動とVRをメインに活動し続けてきた遥ノ音ハル。今作は自身の作詞作曲MIX撮影などの他、ギターの緋弦かづさ、3Dモデルに衛星ライトなど強力なクリエイター陣もついています。自身の活動を振り返りながら、大きく一歩前に踏み出すような作品になっています。

カナリア – 朝日南アカネ【Official Video】

力強いアルトボイスから爽やかなハイトーンまで、幅広い音域が魅力の朝日南アカネ。今回の新作はアンニュイかつファッショナブルな曲に乗せて、女の子の心理を繊細に歌うオリジナルMVです。

不器用で愛想よく笑えない姿を、どことなくやりきれないモヤモヤした空気感で歌う彼女。二番に入っても「心ない正論に賽を委ねたくはなくて 胸に積もってく何かを 無造作に鍵を掛けたまま仕舞う」と重さは変わらないままです。

大サビで歌は一気に開けて、自身の道を選択する様子が非常に眩しく映像とシンクロします。「この聲で夢を謳うの この聲で「今」を謳うの」とこの作品では「声」の旧字体「聲」が使用されています。基本的には「声」と同じ意味なのですが、耳に入るより自然に発せられた音、という意味合いが強くなるこの漢字。「歌う」ではなく「謳う」という、言葉と心を表現する意味合いの単語を合わせて用いることで、自身がどういう表現に向かいたいかが垣間見えます。現在VSingerとして注目度がどんどん高まっている彼女の、ひとつの標石的作品になりそうです。

【紫吹真雪オリジナル曲】マリンスノーメモリー(Marine Snow Memory)【歌&ハーモニカ】

クロマチックハーモニカ奏者の紫吹真雪がアップしたオリジナル曲「マリンスノーメモリー」。入りの音からそのパワフルかつ優しい音色が広がり、クロマチックハーモニカならではの魅力が伝わってきます。

海の中を揺蕩うような柔らかいメロディに、繊細な音の揺れが心地よい歌声を乗せて深海を表現。歌声もハーモニカも、とても優しいのにどこか激しい二面性があり、聴くたびに発見があります。

マリンスノーは実際はプランクトンの死骸ですが、人の目から見ると美しい雪のようです。これをバーチャルと絡めながら表現したMegRi(星乃めぐり)の歌詞の内容については、是非概要欄をチェックしてみてください。

【MV】相対性アンサー / 李紅蓮

中華街生まれのVSinger李紅蓮のオリジナル新曲は、ポップなイラストとゴリゴリのギターリフが魅力的なロックナンバー。中音域の響きにかなりの力がある李紅蓮のボーカルは、若いボーイズ&ガールズのねじれる気持ちを捉えつつ、ハードに訴えかけるパワーに満ちています。

「迷わない事が正解と迷える羊どもは鳴く 自分の人生 生きていたいじゃない 教えてよアンサー」一匹狼と群れる人々の相対的な生き方を描く歌詞は切り口が鋭く、若い人には特に共感する部分もあるかもしれません。もちろん、逆に首を傾げる人もいるかもしれません。あくまでも考えは相対的、いろいろな生き方の受け取り方ができる作品だからこそ魅力的です。

PRACTICE / KMNZ [Official Music Video] #KMNSKOOL

KMNZ LITALIZの3年以上の歩みが詰まったかのような作品のMVがアップされました。今までを踏襲したミドルテンポのトラックに乗せて語られる歌パート・ラップパート、共に成長を感じさせるもので安定感は抜群です。プロデュースはYACA IN DA HOUSE

「そっちの世界はどうだい? おかげ様で気分は爽快 バーチャルとリアル曖昧な境界 この音の中で溶かしていこうか」この思想とスタイルことが、KMNZの大切にしてきたもの。音があれば境界なんて無しにつながりあってみんなで「まだまだやってこうぜー!」と拳を突き上げられる。

VSingerミュージックを楽しむ際、聴いておくとより楽しさを増幅させてくれる作品。VTuber音楽クラブイベントだったら、是非一発目に聴きたいです。

アオイロ/燦鳥ノム【オリジナル曲】 – YouTube

透き通るような空と水の青、といえば燦鳥ノム。4曲目のオリジナル曲「アオイロ」のMVされました。歌声も彼女の持ち味を活かし、果てしなく透き通るような表現力で歌われています。どこを取っても、爽やかさ抜群。爽やかで居続けるというのは難しいことですが、燦鳥ノムは長い活動の間、常に爽やかであり続けています。

そんな彼女、概要欄では「これまでとこれからを想い、歌いました」と述べています。歌詞にも「絆は消えない いつまでもよろしくね」とあり、その「いつまでも」の言葉はファンとしてはとても嬉しいもの。定期的な動画更新は年内で一旦ストップするとのことですが、活動の幅を広げるための前向きな決断として、YouTubeでの活動自体は続けるとのことなので、是非この曲を聴きながらじっくりと見守りましょう。これからもよろしくお願いします。

U&I; / けいおん!(covered by 鬼灯わらべ)

のりプロゲーマーズのリーダー就任、数多くのVTuberの動画編集など、活動の幅をバリバリ広げている鬼灯わらべの一周年記念歌ってみた動画がアップされました。曲は「けいおん!」の「U&I」。原曲は姉妹の愛の歌でしたが、今回の曲の「君」はまるで視聴者に向けてのように聴こえます。

「ばあちゃん」と呼ばれ愛されている鬼灯わらべ。普段は柔らかくなまりのあるキュートな声でよく笑う彼女は、歌動画では本家さながらの完璧すぎるふわふわボイスを聴かせてくれます。だからこそ「U&I」の曲が持つ明るいエモが、彼女自身の歩みに重なって見えます。

渦(iri)cover 椎名かいね×鷹森ツヅル

夜の大都会、裏路地に佇む面々。椎名かいね鷹森ツヅルのハードボイルドな面が打ち出されたかっこよさ抜群のカバーMVのがアップされました。といっても攻撃的ではなく、曲とMVは世界を楽しんでいるかのよう。背景にはコーラスの隣町本舗咲乃木ロク潮成実もおり、この裏路地はプライドを持ったクリエイターたちのたまり場にも見えます。ある意味この面々のものづくりへのストイックさが、夜の渦の中のいい心地を産んでいるのでしょう、作り手たちの居場所の様子には憧れすら感じられます。

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