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VTuber 2021.10.24

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月16日~10月22日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【ねねネユ】ネユの分裂

久寝ねねこMOKUROKU所属のVTuber。そしてMOKUROKUはVTuberとAIVTuberが対になって活動する、というかなり異質なプロジェクト。久寝ねねこの対になるAIは久寝ネユ。今回はこのネユが増殖しまくってしまい、その中から本物を探す様子を手書きアニメーションで描いています。

ねねことネユの距離感がとてもキュートな、ほんわかする内容。そこ気づくのか!というあたりの愛情も感じます。全編手書きでたまにシリーズとしてアップされているこのシリーズ、手間暇かけて自身とAIの関係を見せてくれます。

この二人の場合は、ネユが自動生成でつぶやいた発言を、ねねこがイラスト化する…などの活動を行っている様子。MOKUROKUのメンバーはすでに11人以上で絶賛各々活動中、全員がAIと組んでいます。AI側は独自にTwitter上で進化しているので、比べながら見てみるのも楽しいです。

【実写】自称スマートウォッチ系Vtuber、京都へ行く【旅行】

タブレットやスマートウォッチを通じて活動するという、リアルとバーチャルが融合したVTuberヲレックス。サムネイルの通り、スマートウォッチが本体。ちゃんと口を開閉させてしゃべっていますし、表情もあります。
このスタイルの強みとして、簡単に旅行動画が撮れる、というものがあります。京都の各地をめぐりヲレックスが紹介する内容で、スマートウォッチVTuberがしゃべり、人間の腕がそれを運んで移動。自身の存在のあり方が、独自手法でしっかり完成されています。

このスタイルが2次元なのか3次元なのか2.5次元なのか、というのは難しいのですが、少なくとも「人格」はタブレットやスマートウォッチに映っている側(アバター)なのは間違いないようです。他ではできないユニークな活動がこのスタイルだと多々できると思うので、期待が高まります。

修学旅行で苦手な人と同じ班のあなたへ¦🐓鶏ささみユッケもどき/chicken breast tartare【#雪城さんちのごはん】

雪城眞尋の料理Vlog「#雪城さんちのごはん」シリーズが始まりました。料理をしている実写映像にあわせて、彼女の語りが字幕として入るもの。自分の姿や声や音楽は一切入らないため、逆にものすごく生生しいです。
小学生時代の話やかつての恋バナなどが字幕で入ります。見ていると料理しながらぽそぽそと話してくれているかのよう。しかもしゃべり方は普段の雪城眞尋そのまま。むしろ聞く側が想像できるので、いつもより赤裸々なトークをしているようにすら見えます。

特に二本目の修学旅行絡みのお悩み相談は、自身の経験が文字で書かれことで、洗練されたエッセイのようになっています。本人の姿がないけれども、確実にそこに雪城眞尋という存在がいて、普段とは別の交流ができているように感じる実写料理Vlogシリーズ、普段の配信とあわせて見るとより彼女の言葉の魅力がより伝わります。

ネカフェでも使えちゃう画像ソフト教えるよ!

しべっちがアップしたのは、インストールなし、ブラウザ上ですいすい動く画像編集ソフト「photopea」の紹介動画です。実際に今回の動画のサムネイルを、このソフトで作成する様子を撮影しています。

日本語にも対応しており、「Photoshop」などを使ってきた人ならすいすい感覚的に動かせそうです。タイトルにもあるように、ネカフェのようなアプリを入れられない場所でもハイクオリティな物が作れるというのがポイント。
しべっちは優しい声の持ち主なので、説明が非常に聞きやすいです。実作業が一通り見られるので、わからない人は動画をまるまるマネして触ってみるのも手です。

【VRChat Vlog】アバターミュージアム4訪問!!”なりたい自分が見つかる場所” #アバミュ

藤林檎はVR世界のVlog撮影を行ってアップしています。まさVTuberにしかできない、Vtuberならではの発想。今回は「アバターミュージアム4」を訪れて、自撮り形式で会場の様子を紹介しています。

男性アバターはなってみたい方、女性アバターは眺めていたい方として見ている、という発言が、バーチャルな姿の捉え方として面白い。藤林檎の思考が自然に発せられており、率直な体験談として楽しむことができます。
「アバターミュージアム4」は自身がそのアバターを試着できる空間。VRでのおしゃれの面白さを、編集動画で見やすくしっかり伝えてくれている作品です。

VRでのおでかけ中心のVlogを、ここまでしっかり編集して見やすく・聞きやすくまとめている事自体が貴重です。ぜひ今後も様々なVRのVlogを見てみたいシリーズです。

月ノ美兎がにじさんじのゲーム作ったから見てくれ with レイン・パターソン【#にじ診断】

月ノ美兎が作ったゲーム「にじさんじのタイプ診断」が大いに話題になっています。これが非常に配信映えがよい。本人もそこはかなり気遣っていたようで、にじさんじを知らない人でも登場人物(にじさんじライバー)のキャラクター性がわかりやすく、内輪受けにならない、しかもどうなるかわからないエンディング(診断)で盛り上がれるという、ライバーならではの作品になっています。

誰がやっても答えられる選択肢になっている、色々な人が配信した場合エンディング比較が楽しい、にじさんじを知らない人にとっての入門編になっている、立ち絵が元からあるので素材に困らない、選択肢が多いのでプレイした色々な人のキャラが出やすい、シンプルで誰でもすぐできる、小ネタの仕込みが多い、ネタバレでできなくなるということがない、など非常に配慮されたゲーム内容です。このあたりは振り返り配信を見ると、なるほどと唸らされる制作秘話が聴けます。本人も見落としていたようですが、VTuberが配信でセリフを読み上げると、それが素材として切り取って使える、という秀逸なおまけ付き。
VTuberの作ったゲームだと他に市松寿ゞ謡の「GO HOME」などもありました。今の実況配信型VTuberとの相性は抜群なので、ぜひ色々な人のプレイを見て、比較するところまでを娯楽として楽しんでみてください。

【GMMF】早朝から総長!! 朝7:00からのどうでもいい世界ニュース! #GMMF #早朝から総長

人気YouTuberのksonがヤンキースタイルのLive2Dアバターを制作、今までは実写とアバター両方で活動していましたが、これからは正式に「総長」VTuberとしての活動を開始しました。
早速始めたシリーズ配信が「GMMF」という早朝番組。朝7時からスタートする20分くらいのさくっと見やすい内容です。開始早々手抜きなし、自身の周囲をはじめとして様々なニュースを画像とテロップつきで紹介しています。

今回のシリーズの目玉が、「事前打ち合わせナシ!VTuberフレンズに初めまして逆凸!!」というもの。MAHA-5jpの香鈴花岡もも、VOMSの大門地リューゴンなど多種多様な人と友達になるべく早朝の逆凸をしています。
流暢なトークとネタの拾い方による内容の面白さ、新しいVTuberを知るきっかけなど、スタート早々に話題はうなぎのぼり。

Live2D制作は乾物ひもの、デザインはyaman**という鉄壁の布陣で、総長のアバターの動きのレベルの高さは多くの人を驚かせました。ヤンキー座りモード、まつげの揺れなど、クオリティのこだわりについてはふたりのトーク配信を見るとわかります。総長曰く「変態」というのは最高の褒め言葉でしょう。

【生配信】一人暮らし3年目の女がよく作り置きする下味冷凍のオススメの味!【ジェムカン】

深夜に見ると飯テロ度がすさまじいので注意! GEMS COMPANYの奈日抽ねねが行った配信は、一人暮らしにもってこいな料理の作り置きテクニック紹介です。ドレッシング漬け、レモンバジル、チキン南蛮など鶏肉料理多めで概要欄曰く「食べたい時にそのまま解凍して焼くだけのめちゃくちゃ楽ちん料理」を紹介しています。

謎料理「まちがいない」は多分今回の紹介料理の中でも、かなりまちがいないおいしさなオーラあるのでぜひやってみたいところ。朝ごはんの写真などまるで旅館のようですが、これも作り置きして冷凍していたからの技術。奈日抽ねねが関西なまりで元気いっぱいに、楽しそうに「みんな、これっておいしいよなー!」と語ってくれるので、心もニコニコになってあっという間に見られてしまう一時間です。

【漫画MV】炎の子と宝石の夜 / 風街ピリカ

風街ピリカは物語を歌に乗せて語る吟遊詩人。今回の唄は黒い炎を吐く忌み子と、白い炎を吐く神の娘の出会いと別れの物語です。漫画形式で描かれるMVと歌詞がリンクし、非常に高い完成度を持つ映像作品に仕上げられています。

物語なのでネタバレは避けますが、黒い炎の子と白い炎の子、相互に補う関係になっているのは見どころです。どちらか一方的に救われているわけではない。ほとんどのシーンがモノクロで描かれたこの作品の意味は、最後になって一気に明かされます。
ケルト調の明るい音楽にあわせてつづられる軽快なメロディは、風街ピリカの十八番。声が優しく柔らかいため、夜に親が語ってくれるかのように、物語に安心して没入できます。

以前も紹介したこちらの作品も「子」をテーマにした唄物語。歌声もさることながら、歌詞とは別のモノローグを挟むなどしている凝った映像作品として見ごたえがあるので、ぜひご覧ください。

【オリジナル曲】ウミワタリ/根間うい【Full MV】

沖縄を応援するVTuber根間ういが、琉球國祭り太鼓とのコラボレーションでオリジナル楽曲MVを撮影しました。実写の琉球國祭り太鼓メンバーに混じって、バーチャルな根間ういが一緒にエイサーを踊るシーンは迫力満点。ぴったり踊りが揃っています。

沖縄と「大きな輪」をかけて歌う曲は、沖縄独特のメロディとリズムののっとって作られています。根間ういの高音域に強い歌声がこれにぴったりマッチしており、空に突き抜けるかのような曲に仕上がりました。
その他多数の沖縄の人が撮影されており、熱くて温かい空気感がひしひしと伝わってくる映像です。ぜひこのMV、全国で流れてほしい!

沖縄といえば欠かせないTHE BOOMの名曲「島唄」のカバーMVもアップされています。こちらでは根間ういが沖縄の楽器三線を弾きながら歌を披露。女性が歌うとものすごく高い音域になる曲なのですが、難なく情感を込めながら歌うあたりに根間ういの実力が見られます。

【オリジナル曲】涅槃 byカンチユウ

「まだ生きてる実感もないの 私これからどうしたらいいの」ダウナーな映像の中閑地游が歌うのは、前向きにはなれないオリジナリティの迷走中で、苦しみを描いた作品。歌詞ひとつひとつがぎょっとさせられるインパクトを持ちながらも、音楽としての音の響きがよく、情感豊かなメロディにマッチしています。答えのない宙をつかむようなあがきがそのまま吐露されているがゆえに、オリジナリティあふれる針で視聴者を刺してくるMVです。

先程の作品を作った閑地遊と空位は「空中、虚ろなれ」というユニットを結成しています。アップされたのは短い動画なのですが、30秒の中に二人の強烈な表現が詰まっていますので、ぜひ見てください。共鳴する心の持ち主なら、一発でやられるはずです。

おつかれベイビーズ – サイネリア / エハラミオリ【cover】

Vtuberバンドおつかれベイビーズがアップしたのはエハラミオリによる曲「サイネリア」のカバー。原曲が持つ、インナーに入り込む音の魅力はそのままに、みずみずしい感性で再解釈して、内から外に広がるバンドサウンドになりました。Vtuberと関わりの深いエハラミオリの思いを受け取って、次にリレーしていくかのような、リスペクトあふれる作品です。サビのシンプルに絞ったコード弾きが特徴のこのメロディを、二本のギター、ボーカル、ベース、ドラムがしっかり受け止めて、そろった音を奏で、前へ前へと進んでいく感覚が味わえます。

おこちゃま戦争/白上フブキ&荒咬オウガ(Cover)

白上フブキ荒咬オウガによる「おこちゃま戦争」カバーは、まさに「こういうのが見たかった」という理想通りの作品。やんちゃな妹とイライラお兄さんの様子がものすごくキュートで短編アニメのよう。高い白上フブキの声と、低い荒咬オウガの声のコントラストが完璧です。

関係性の演技が面白いこの作品、ふたりのキャラ性を知っていればより楽しめるカバーMVになっています。重なる早口部分は、ふたりの個性が非常によく出ているのも見どころ。ホロライブ・ホロスターズの垣根を越えたからこその、楽しさ抜群なコラボです。

またhololive-IDのKureiji Ollieとホロスターズ・アステル・レダも「おこちゃま戦争」のカバーをアップしています。こちらははっちゃけクレイジーゾンビと、マジメでしっかりものな宇宙人、というとんでも人種の兄妹。早口パートでのアステル・レダの絶叫は必聴です。

かなり前になりますが、湊あくあ紫咲シオンも「おこちゃま戦争」の動画をアップしています。こちらは普段の配信でも仲良く煽り合う関係なので、より「らしい」作品にしあがっています。特に紫咲シオンの「仰せのままに(笑)」の煽りは普段の会話そのものです。それぞれホロライブ内だけでも比較をしてみると、歌う人が変わるとここまでキャラ性が乗って雰囲気が変わる、というのも楽しめます。

【16人合唱】HALLOWEEN PARTY / covered by V-WaVE【歌ってみた】

まもなくハロウィン。V-WaVEProjectのメンバー16人がそれにあわせて、「HALLOWEEN PARTY」のカバーをアップしました。この人数での合唱はさすがの大迫力。けたたましいもののけたちのド派手なパーティーといった様子が見事に再現されています。

それぞれが別々のモンスターとして描かれているのも特徴。あわせて歌詞割りもされています。語りパートは個性を問われる部分だらけなので、それぞれの演技も見どころ満載。
V-WaVEは「VisualをVirtual化し、領域にとらわれることなく、現実世界と変わらない、もしくそれ以上に活躍をしたいエンターテイナー及びクリエイターの才能をカタチにする」という信念で動いているグループ。今回の作品はどんな才能のあるメンバーがいるかを知る入り口としてもってこいのMVなので、概要欄の参加者一覧もチェックしてみてください。

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