日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【Vlog】GeoGuessrで行き先を決めてスケッチしにいく【VTuber】
VTuber的でありつつ、ストーリー性を感じさせる動画を見たい人にオススメなのが、こまきの動画シリーズ「こまき日記」。仕事を辞めて引っ越したこまきが、「絵を描く」という過程を通じて、改めて自分探しをする様子がVlog形式でアップされています。映像は実写とバーチャルの融合で撮影されていますが、あくまでも内容はフィクションだそうです。
1本目の動画では、仕事を辞めたので改めて仕事について考えるため、多数の職業服をイラストで描く様子が映像で記録されています。2本目の動画ではスケッチをするため『GeoGuessr』で場所決めをし、外で水彩の写生をする様子がおさめられています。
どちらも絵を描きながら自身の心情を徒然と語っているのですが、見たものや描き方について語るだけでなく、仕事を辞めて周囲を改めて見回し、その中で見つけた思いを語っているのが「こまき日記」シリーズのポイントです。絵を描く時間の中で考えることは、振り返りだったり、発見だったり、様々なものがあるでしょう。こまきの場合はそれが、上京してきた自分のあり方だったり、仕事への向き合い方だったりするようで、聞いていると共感できるものばかり。
どちらも、マンガ連載の1話分を見ているかのようです。スケッチをしながら語る自身の振り返りや、河川敷を歩きながら語るモノローグは、「こまき」というキャラクターが一度挫折し、そこから一歩を踏み出そうとしている瞬間を切り取って見ているかのよう。絵を描くシーンも、周囲を見渡しているシーンも、物思いにふけるシーンも、それぞれに味があります。
バーチャルな「こまき」と現実の風景が混じり合う映像の作りも非常に凝っており、違和感なく溶け込んでいるのも見どころでしょう。この動画シリーズを作成しているのは漫画家の小牧まりあ。あらゆるシーンが漫画のひとコマのように、構図やセリフに細かいこだわりを持って撮影されています。
お絵かき映像をコンテンツの主軸にしつつ、ひとりの人間の成長の様子が綴っていく「こまき日記」シリーズ。バーチャルアバターを利用した、YouTubeの動画という形式でなければ描けない、新しい表現スタイルの作品になっています。
「GΔ59」による代替現実ゲームが本格的にスタート!
甘噛こんこん、宵闇めぇ、爪伽リン、千白るなの4人が「GΔ59」としてデビューしました。…とだけ書くと一見普通にバーチャルアイドルグループが生まれたように見えますが、実はこの「GΔ59」はちょっと違います。
彼女たちの活動はARG(「代替現実ゲーム」。現実世界をも舞台にしながら、謎解きを含んだ物語が展開していく体験型コンテンツ)の要素を含んでいます。
まず公開されたのはこちらの動画と公式サイト。2010年に活動していたというアイドルグループ「Chu-Chu-Trick!」について書かれたホームページと各自のブログが紹介されています。これを追っていくと、明らかにメンバーに異変が起きているのがわかるので、動画を参考にしながらオフィシャルサイトの一番下のリンク「前世、花葬のお願い」から、メンバーのブログを読んでみてください(ホラー要素がとても多いので、苦手な方はご注意ください!)。
その後行われたのが今回の「GΔ59」配信。新人VTuber4人のリレー形式になっています。この配信自体が「Chu-Chu-Trick!」に関する謎解きのヒントになっており、今から流れを追いたい人はこの配信から見ておけばおおまかなことがわかる構造になっています。
なおこの配信の中でも、リアルタイムで謎が進行しています。生配信は今後も定期的に実施されるとのことですが、配信のラストを見る限りではかなり不穏です。
後に公開されたのが、こちらの動画です。
ざっくりと流れをまとめてみます。
2010年に活動していたアイドル「Chu-Chu-Trick!」。彼女たちに降り掛かった「穢れ」を払うため、2026年に「転生」が行われました。それがどうやら、今回のVTuber4人のようです。
ところがメンバーのひとり、秋宮さく(爪伽リン(前世・秋宮ゆう)の双子の姉にあたる存在)だけは、「転生」をせず、他のメンバーの「穢れ」を全部引き受けたことで、異常なところに閉じ込められたままになってしまっています。彼女が救われるには視聴者の協力が必要…と言ったところでしょうか。まだ謎が多いので、はっきりとは言い切れませんが…。
「Chu-Chu-Trick!」のサイトと各メンバーのブログの謎を解きながら様々なリンク先を探していくと、限定公開の動画などもいくつか見ることが出来ますので、配信をヒントに探してみてください。
謎解きの答えを理解するには結構な量の情報収集が必要なのですが、このあたりに関しては、「転生」関連の出来事を追っているらしき南方という人間(公式のnoteで書き込まれています)があとから解答編のような形でまとめを出していますので、ネタバレが大丈夫な人はこちらもあわせて追ってみるのをおすすめします。
GΔ59公式noteを勝手に名乗るおれ 自己紹介【南方 / ミナカタ】 |GΔ59_note【公式】
※ネタバレあり 「前世、花葬のお願い」考察|GΔ59_note【公式】
なおこれは株式会社Brave groupによる「東京仮想」のクリエイティブプロジェクトの第1弾とのことです。基本的にはVTuberキャラクターを題材にした「フィクション」、と捉えて問題はなさそうですが、VTuberの配信自体はコメント欄とのやりとりもあり、「現実」側にかなり食い込んでいます。
「GΔ59」の4人はTikTokライブで配信も実施中。ARGとしての物語的要素(関連する情報が載っている動画やサイトは「フィクション」と明記されています)と、VTuberとしての現実に近いバーチャルな部分が重なり合い、どこまでが架空なのか、どこからが現実の「GΔ59」の生の活動なのか、はっきりと線引されていない状態です。
「真実’」の動画で一旦は、「序章」にあたる内容までがまとまっています。今後どのように動きがあるのか、リアルタイムで見ることで、事件に巻き込まれる体験ができそうです。
【100万再生】ドパデトシリーズ検証結果!全部公開!!【ドパミンデトックス】
してはるによるかなり興味深い検証結果が動画化されました。先日、ショート動画に3分間の動画をアップし、じっと我慢できないいわゆる「ドパガキ」がどこまで耐えられるかを実験した、してはる。映像や音声を少しずつ削ってさらに耐久する実験性をあげた上級編、超!上級編、鬼編という3本もアップし、それぞれの再生数、チャンネル登録者増加数、視聴者層、そして平均視聴維持率などを計っています。
現代のYouTubeショート視聴に関してかなり考察の価値の高い内容になっています。ですが、それだけではなくエンタメ性をしっかり高めているのがしてはるの動画のすごみでしょう。
してはるの語りは非常に流暢で独創的。ずっと聞いていられる楽しいものなのが、1本目のショート動画を見るだけでわかると思います。今回の16分半の動画にもそのセンスのよさがバッチリでていて、スルッと最後まで見られます。
加えて、視聴者に対してほどよい匙加減での「煽り」が入っているのも特長。もっと見てみたい、その煽りに乗りたい、という共犯意識が刺激されます。動画の構成も小ネタを挟んでいて、テンポがよく、隅から隅まで飽きさせない作りになっています。
インターネットを観る人たちの反応の面白さをよく把握しているからこそできる、ウィットに富んだ一本です。
黎明期のバーチャルYouTuberじゃないと落とされるバイト面接【キズナアイ】
2016年デビューだからこそできるネタを、キズナアイが投稿しています。「黎明期のバーチャルYouTuberじゃないと落とされるバイト面接」ではブラックアイ(キズナアイの別人格)が2026年の最新版キズナアイに質問をしているものの、現在基準の話をするとことごとく不採用に。ではなんと答えれば…?
2016年から2018年くらいのYouTube・バーチャルYouTuber界隈を思い出すようなネタがバンバン出てきます、初期キズナアイのトークは切れ味バツグンで痛快。もう10年近く前の話題が多いので、当時を知っている人が観たら懐かしさでニヤリとしてしまう部分だらけでしょう。最近彼女を知った、活動初期のキズナアイを知らない人が見ても、今とのギャップがすごすぎるがゆえに笑えてしまう内容になっています。
過去いじりの自虐的要素(ジャンプできないなど)もユニークです。今のキズナアイファンはもちろん、初期キズナアイのノリが好きな人に特に勧めたい、赤裸々な攻めの姿勢が楽しい一本です。
【最古参】VTuber黎明期の苦労…世界初男性VTuberばあちゃるが語る初期の濃すぎる裏話【どっとライブ / グッドマン】
グッドマンが、世界初男性VTuberであるばあちゃるにインタビューをする動画をアップしています。今となってはおちゃらけキャラ&いじられキャラとしてすっかり定着しているばあちゃる。動画の中でもそのハイテンションなノリは全開なままですが、なぜ彼が2017年という早い段階でデビューすることになったのか、どのような苦労があったのかなど、当時の話がたっぷり語られています。
特に彼がVTuber黎明期に及ぼした影響は、いかに大きなものだったかが今回語られています。8~9年前に起きた激動の時代について、多少会話の中でエンタメ的なジョークを交えた脚色はあるものの、歴史資料として役立つレベルで濃厚な話が語られているので、当時を知っている人も知らない人も、是非チェックしてみてください。
そんなばあちゃるに対して、後輩として話を引き出しながら、彼のすごさをピックアップするグッドマンの聞き手としてのうまさがよく分かる動画でもあります。9年の歳月におけるジェネレーションギャップもうまく話題に盛り込みつつ、先輩を立てているのは彼の話術のうまいところ。
今まで断片的に伝説のように語られていたばあちゃるの活動が、ひとつの動画にまとまっている、貴重な一本です。次の動画では、VTuber業界の未来についてばあちゃるに聞く動画がアップされる予定だそうです。
アプリ作って1ヶ月。AIで誰でも作れる時代に、何が現実か #個人開発
Webアプリ「Ochiba」 を自作してリリースしているVTuberのびそ。アプリをリリースしてから約1ヶ月でアクティブユーザー数が7000人突破したことを動画で報告しています。そのうえで、どのような現実に直面しているかを語っています。
アプリを作ることと、アプリを誰かに使ってもらうことは全く別の話だと語るびそ。特に今回は、誰かに使ってもらうよう届けることの難しさについて語っています。
彼女の場合は、インフルエンサーとして「VTuber」の立場を取っていることが大きいそうで、アプリを使ってもらうためにYouTubeを頑張る、という活動の姿勢になっているようです。
びそのnoteによるとYouTubeチャンネルは「「どういう発信をすれば、どんな人とどんな関係性が生まれるのか」を意識して運営」しているとのこと。今回の動画で語られているような結果の分析の話や、今後の活動のあり方の話は、まさにその意識につながるものがあるように感じられます。
「Ochiba」は基本無料のアプリ。どのような機能があるアプリなのかについてはnoteにまとめられているので、こちらも是非ご覧ください。
【検証】AIをベイブレードにして最強のAIを決めよう!!【ChatGPT】【Gemini】【Grok】【Claude】3Dプリント
AI比較は様々なところで行われているかもしれませんが、衛星ライトの比較はひと味もふた味も違いました。AIの各社のロゴをベイブレードのようなコマにして戦わせてみよう、というものです。普通は思いつかないような自由すぎる発想力と、それを実現してしまう行動力が、衛星ライトというVTuberのすごいところです。
最初は3Dモデリングしてバーチャルで戦わせていたのですが、それだけでは納得がいかなかったようで、3Dプリンターでコマを実制作。「ChatGPT」「Gemini」「Grok」「Claude」のロゴを立体化し、回転させています。果たしてどのロゴが一番、コマとして強いのか…!? 最後にはきちんと販売されている、本物のベイブレードとのバトルもあり、本格的に手に汗握るコマたちの戦いを見ることが出来ます。
ひとつの企画に対し、やりすぎなくらいに手をかけてやってしまうのが、衛星ライトの動画の面白さです。以前の「やんけフィギュア」もそうですが、もっとも大変そうな実制作作業の部分は動画ではさらっとしか流さず、実際のベイブレードバトルの部分をとても楽しそうに撮影しています。ものすごい労力をかけて、面白いことをしれっとやる衛星ライトの真骨頂のような一本になっています。
製麵雑談ロケ旅編!!その1: 新横浜ラーメン博物館で初ロケ! 激ウマ家系ラーメンも…!?【一橋綾人/五木左京/にじさんじ】#えりぶりもう1周年
一橋綾人と五木左京のふたり「えりぶり」が活動1周年を迎えました。それを記念して新横浜ラーメン博物館のロケ旅動画と、ラーメンの製麺から実食までの動画、3本がアップされました。
エリートな精神科医と営業マン、ふたりの成人男性がラーメン博物館で心の底から楽しそうにロケをしているのがなにより見ていて癒されます。特に一橋綾人は大のラーメン好きで、自分のチャンネルでも製麺をしばしば配信で行っているほど。今回も、夢中になってラーメンに向き合っている様子が見られます。
2本目の動画ではラーメン博物館で「青竹打ち」に挑戦。その後3本目の動画でスープをじっくりじっくり煮込んで、実に合計12時間超もの時間をかけて、本気のラーメン作りをする様子が動画でまとめられています。果たしてそのお味は…?
https://x.com/ramenmuseum/status/2052342693192196343
新横浜ラーメン博物館のXでは「ラー博広報担当者も思わず「食べたい…🤤」となる仕上がりに。」とお墨付きのコメントもあげられていました。
普段のふたりの配信もそうですが、大人たちが本気で趣味に打ち込む姿は、見ていて心地よいものがあります。楽しみながら学ぶ様子、根気強く作る過程、完成品をじっくり味わうところまで、エリートな才能を持った「えりぶり」ふたりの1周年ならではの、見ていて充実感を味わえる素敵な3本立てになっています。
【らでんラボ】絵画で!それってあなたの感想ですよね?カルタ【儒烏風亭らでん #ReGLOSS 】
儒烏風亭らでんが実施した企画は、エンタメ性と学びの両方のバランスが抜群によいものでした。用意された名画に対して、ホロライブのメンバーに五・七・五で感想を書いてもらい、それを元にどの絵画か当てる、というカルタ形式のクイズです。回答者は白銀ノエル、尾丸ポルカ、輪堂千速、虎金妃笑虎の4名です。
まず知識と関係なく、感想だけで作られたホロライブメンバーの五・七・五がそれだけでコミカル。絵画はいろいろな見方をしていい、というのびのびとした感性が伝わってきます。途中からは「誰の感想か」も当てるクイズ形式になることで、よりクイズとしての難易度もあがり、参加者の気合も高くなっています。
クイズを当てた後に、ひとつひとつの絵に対して儒烏風亭らでんがうんちくを語って解説をしているのがすごいところ。たとえばレンブラントの「夜警」の場合、なぜ「夜警」と呼ばれるようになったのか、本来はどのようなサイズだったのか、こだわりをどこに持って描かれているのか、などを細かく解説。絵画への解像度をぐっとあげてくれて、ひとつひとつの絵に興味を持たせてくれます。
その他の絵に関しても答えが出る度に、誰がどのような時代背景の中で描いたか、どのような技法が用いられているか、などを丁寧に紹介しています。会場には絵がたくさん並んでいるので、違いを見比べられるのもまた、絵画を見る楽しさを知るきっかけ作りになっています。
儒烏風亭らでんの豊富な知識量と、どうやったらより一層盛り上げられるかのクイズ企画力、そして美術への愛情がたっぷり感じられる動画になっています。普通に見ても子どもから大人まで勉強になる上に、ホロライブファンであれば倍楽しめる一本です。
【#ホロ格付け】後輩が先輩を好き勝手に格付け??!ホロライブ!先輩格付けランキング!【ホロライブ/大空スバル】
大空スバルが実施したのは、テレビ番組などでもおなじみ、順位を付けていく「格付けランキング」。ただし普通の「格付け」とはちょっと違います。後輩側であるホロライブの面々からどう見られているのか、後輩側が先輩たちを独断と偏見で格付けしたものを見て、自分が何位か当てていく、というもの。自分を客観視できる企画です。
出演しているのは戌神ころね、宝鐘マリン、星街すいせい、桃鈴ねね、ラプラス・ダークネスの5人。それぞれ活動しはじめた時期がバラバラなのがうまいところです。
格付けの問題になっているのは「失敗した手料理を美味しそうに食べてくれそう」など、上位であればあるほど嬉しいものから、逆に「無人島に一緒に行きたくない先輩」のような上位だと嬉しくないものまで多種多様です。中には「トイレの時間が早そうな先輩」のような変化球な問題も。答える先輩側が後輩の思考を分析して、自信を持って有利な方に入れるか、はたまた控えめになるかの匙加減が悩ましくなるのも、この企画の凝っている部分です。
かなりボリューム満点な企画なのですが、これを1時間くらいできっちりまとめきっているのは大空スバルの才能でしょう。盛り上げるところはうまく話を回し、参加者全員の魅力を引き立てつつ、かつタイムキープもしっかりできているという、彼女のMC技術がよくわかる配信になっています。
【#ホントにあった仕事の笑えない話】GWは仕事です!!笑エナイ話募集したらエグ過ぎた…!!
まさに、事実は小説よりも奇なり。たみーが実施したのは「#ホントにあった仕事の笑えない話」。視聴者から投稿された、仕事の中で起きた実話の恐ろしい話を次々に読み上げる配信が行われたのですが、これが本当に笑えない…!
心が痛くなるあるある話から、犯罪に近い状態に巻き込まれた話、深刻すぎて問題が解決できていないオチの話、本当にそんなことあるのと仰天させられる話まで、ホラーよりも怖い話が続々と登場。ちょっとした愚痴では済まされないような、本当に背筋が凍るような話を大量に聴くことができます。
大人たちの哀愁をみんなで共有できるのが、この配信のいいところ。特にたみーがひとつひとつの話題に対して丁寧に、共感してくれたり、理不尽さに対して一緒に怒ってくれたり、笑ってくれたり、自身のエピソードを語ってくれたりしているので、えげつない話の数々もとても聴きやすいものになっています。それによって、多数の苦労話がお焚き上げされているかのようです。
コメントでの驚愕、応援の数々も温かい。ブルース感漂うこの配信、とても勇気づけられます。
【オリジナル楽曲】__ど、ど___うし___よう? / _____・___【MV】
コロポックルのお姫様であるココロニ ・ ノンノのオリジナル新曲MVは、パッと見だけだと何の曲か全くわからない、不思議なタイトルがついています。実際聞いてみると童謡のようなスタイルで、このタイトルのとおりの、なにかつまったような不思議な歌い方。なのですが…まずは最後まで通して聴いてみてください。
実は「ココロニ・ノンノ」という名前を分解して空白部分にはめ込むと、ネガティブだった歌詞がポジティブに反転する、という言葉遊びの歌になっています。
まるでみんなの日常の中にそっと潜むことで、ストレスの溜まる日々の視点を変えて、心温まるような空間に切り替えてくれる、ココロニ・ノンノというVTuberの存在のありかたそのものを表現しているかのようです。直接介入するというよりも、あくまでも見守る姿勢なのも、彼女の思想がよく表れています。最後、この曲のタイトルが回収されたところまで聴けば、彼女のスタンスがよくわかるはずです。
歌声が温和さに満ちているのは、この曲の聴きどころでしょう。前半の部分だけでも声の温かみは十分感じられるのですが、後半歌詞が前向きになっていったときさらに、心がほっこりするような歌い方になっているように感じられます。NHK『みんなのうた』でかかっていても違和感がないくらいに、老若男女誰もが聴いて幸せな気持ちになれる、素敵な一曲になっています。
【オリジナル曲】『zombeam』MV / Noroi-chan and Kudan-chan (Official Music Video)
ゾンビもの好きな人は必見! 普段は怪談朗読やホラーゲーム実況などをしている噂ノのろいちゃんねるののろいちゃんとくだんちゃんによる、7周年記念オリジナル新曲MV『zombeam』が公開されました。中華風JKキョンシーふたり組VSゾンビの群れの、手加減なし、地獄の果てまで追いかけるバトルが軽快に描かれています。
あふれかえるゾンビと、戦うキョンシーをテーマにしているホラーな内容ではあるのですが、ヒップホップスタイルのこの楽曲は全体が一貫してポップな作りになっています。「刀の代わりに口から吐くライムで一刀両断する侍」という歌詞にあるとおり、ふたりでかけあいながら歌う軽快なラップがバッサバッサとゾンビたちをなぎ倒すかのようで、極めて痛快!
特にふたりのラップのフロウが巧みで、リズム感とノリが非常に心地よく、ついつい身体が揺れてしまうこと間違いなし。合間にはさまる中国語の使い方もクールです。
MVの映像は、オカルティックかつキュートなこだわりがもりだくさん。ひっきりなしに歌詞にあわせてパタパタと切り替わるため、見ていてテンションがあがります。無敵感にあふれたふたりがゾンビ相手にぶちかましまくり、大活躍する様子が目に浮かぶような一作に仕上げられています。
【オリジナル楽曲】放課後マーメイド / しぐれうい【やしきん】
しぐれういのオリジナル曲『放課後マーメイド』のMVが公開されました。この曲は2022年5月に発売されたファーストアルバム『まだ雨はやまない』収録楽曲で、MV化が多くの人に待たれていた作品でもあります。
一見すると女子高生しぐれういの日常を描いた作品のように見えますが、曲の後半になるにつれて、実はしぐれういというクリエイターの創作を描いた楽曲であるのがわかります。
「女子高生」というテーマをこよなく愛するしぐれうい。「制服のスカートが ふわり揺れるは 永遠の儚さで」「尊くって 見惚れた サンセット」と、女子高生讃歌を高らかに歌っています。そして彼女が取った行動は「その姿想像して 今日も筆をとり しゅばっばーん!」。イラストレーターである彼女が魂をこめて、学生たちのキラキラした青春を描いていく様子が歌われます。
そんな自身の創作活動を、軽快に、心の底から楽しそうに歌っているのが本作の特徴。最後に「タイトルは “放課後マーメイド”」と嬉しそうに名付けているのも、作品に愛情をたっぷり注いでいるかのようです。
柔らかい彼女の歌声で表現される本作は、ライブ映えするようなノリのよさも盛り込まれています。「S・H・I・G・U・R・E・U・I うい!」は是非とも、みんなで一緒にコールを入れたいところ。クリエイターでありエンターテイナーでもある、しぐれういという存在のあり方がうまく表現された作品です。
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