日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【Live2D紹介動画】鮫升コモリ先生のお身体のこだわりポイントを話していたら止まらなくなってしまった
Live2DモデラーでありVTuberである乾物ひものは、VTuber鮫升コモリのモデルを手掛けている人物。今回は鮫升コモリのLive2Dアバターを動かした際のこだわりポイントについて語った配信から、ポイントになる部分を切り抜き、編集した動画をアップしています。
3D顔負けなレベルで繊細に、非常によく動くことで知られている、乾物ひものLive2Dモデル。この動画では、その具体例として鮫升コモリのモデルを見ながら、秘訣を聴くことができます。瞳、衣装、髪の毛などの部分の細かな動きをどのように付けて強弱や機微を出しているかの解説は、聴きどころだらけ。計算されたロジックを組んで、細部に意識を働かせて動かしている、職人技を見ることができます。
また、感情にあわせてヘイローなどが反応することについても説明しています。ものすごくよく見ていないと気づかないような部分まで配慮が行き届いて動いているのは、驚かされるばかり。
鮫升コモリの周りにいる生き物たちの動きについても言及しています。リアルな動きとかわいい動きのいいとこどりをするための調整がうまく反映されているのが、この動画を見れば分かるはずです。
このモデルには、普段映ることのない下半身の動きまでしっかり組み込まれています。見えない部分なので動かさなくてもいいのですが、乾物ひものはLive2Dを動かす際の思想としてこだわっているようです。なぜそこまで作り込むのかを知れば知るほど、彼女の技術力に圧倒されてしまいます。
夏、熱々のハンバーガーを、食す。
齋藤のんのんが、J.S.ハンバーガーズJr.を訪れてプレミアムハンバーガーを食べる動画をアップしています。高級なハンバーガーを眼の前にして高いテンションではしゃぐ様子がとってもキュート。ほっこり和む要素たっぷり、見ていて幸せを分けてもらえるような映像です。
齋藤のんのんの映像は、ビデオデッキで撮影したかのようなレトロな画質が特徴です。4:3の画面比率、意図的に粗さを出している画質、ざわざわした音も拾う音声と、見ていて懐かしさを感じるような動画づくりになっています。これがうまく功を奏しており、齋藤のんのんのおでがけ動画は、令和最新のものながらもとてもノスタルジックな味わいがあります。現実とバーチャルの境界を完全にとかした映像表現になっており、彼女がそこに存在していると感じさせてくれる一本になっています。
【百合健康法】百合を摂取して健康になった実体験を語る
百合をこよなく愛し、布教しているVTuberの笹百合ねね。今回は百合作品を摂取することで健康になる百合健康法を、1000册以上読んできたという実体験から語ってくれています。そんなばかな!?と思うのですが、聞いてみると…なるほど?
医学的根拠は一切ない、100%個人の感想であり結果を保証するものでもない、という前置きはもちろん入っています。「百合ホルモン」などの存在しないワードも飛び出してきて、トークの内容はアクセル全開。あまりにもノリが良すぎて有無を言わさぬパワーがあります。百合好きな人なら、ちょっと真似てみようかなと思わせるだけのテンポのよさが楽しめます。信じるか信じないかは観た人次第。
後半では健康意識が高い人向けの百合作品を3作おすすめしています。ある意味本編ともいえるこちらがしっかり入っていることで、引き締まった動画構成になっています。序盤で観る人の心を掴みながら、初心者でも楽しめるようなタイトルを紹介することで、百合の沼にうまく誘導している動画です。
自分についてのクイズなら全問正解できるよね【海妹四葉/鏑木ろこ/獅子堂あかり/栞葉るり】
VTuberといえば自分を人に知ってもらってなんぼ。ということは自分自身についてのことなら答えられるはず。栞葉るりが実施したのは、VTuberが自分自身のことについて答えるクイズ企画です。参加者は海妹四葉、鏑木ろこ、獅子堂あかりの3人です。
「自分についてのクイズ」となっていますが、他の解答者についての質問も答えないといけないので、難易度はかなり高いです。「海妹四葉が初めてオフラインでサシコラボをした後輩ライバーは誰?」のような比較的出題された相手に有利な設問もあれば、「鏑木ろこが海妹四葉に初めて送ったリプライは次のうちどれ?」のような、出題された本人であってもちょっと自信がなくなるようなピンポイントを攻めた問題まで、かなりバラエティ豊かに作られています。仲の良い4人だからこそできるスタイルのクイズ企画です。
動画編集されているため、非常にテンポよくまとまっているのが特徴です。出題や解答についてのツッコミがポンポンと飛び交っており、それをテロップで楽しく全編楽しく盛り上げているため、見ていて全く飽きません。この4人について知っている人はかなり楽しめる内容であるとともに、知らない人もこれをきっかけに4人の魅力に触れることができる、とても観やすい動画になっています。
400年以上続く「火を振り回す祭り」が想像以上だった
群馬県で活動するPeaky Hikersのふたり。今回は高崎経済大学の鈴木耕太郎准教授を招いて、南牧村で8月14・15日に行われている「火とぼし祭り」を訪れた様子をアップしています。橋の上で火を豪快に振り回す様子が、激しくもあり安らぎも感じられる、不思議なお祭りです。
火のついた藁をロープにつないで、橋の上でブンブン振り回すのですが、これが近くで見るとものすごくダイナミック。まとめた藁もものすごく大きいですし、回すときに火の粉も飛び散りまくります。カメラは回しているすぐ側まで近寄っているのですが、画面で見ているだけで熱さを感じそうなほどです。
と同時に、メイローいわく見ていると「チルい」とのこと。シンプルに火を振り回す様子をずっと見ていられるという点で、かなり心安らぐお祭りのよう。日が暮れる中で回転する炎の輪は、美しさにあふれています。
この危険でありつつも癒しのあるお祭りがなぜ行われるようになったのかなどの解説を、鈴木准教授がしてくれています。群馬県の小さな村の、エネルギッシュかつ幻想的なお祭りの魅力をじっくりと味わうことができる、貴重な映像です。
【#にじさんじラジコンバトル】邪魔だ!どけ!!道を開けろ!!俺たちがNo.1だ!! にじさんじメンバーがラジコンに挑戦!!【長尾景/にじさんじ】
長尾景主催による、にじさんじライバーによるラジコンバトルが開催されました。参加メンバーは、舞元啓介、アルス・アルマル、オリバー・エバンス、海妹四葉、風楽奏斗、五十嵐梨花、緋八マナ、長尾景の総勢8名。リレー、鬼ごっこ、サッカーの3種目のガチンコ勝負です。
全員ほぼ初心者ではあるので、時折珍プレーも見られますが、操作中のめきめきと腕をあげて、サッカーでは白熱した試合を見せるほどになっています。プレイしているメンバーもどんどんテンションがあがって、後半かなり熱を持って操縦している様子が見られます。
バーチャル映像内でのラジコンカーの動きの見せ方に注目したい動画です。メンバーの動きを映すカメラ、全体を俯瞰して映しているカメラ、それぞれのラジコンカーの後ろから見られるカメラなど、多角的にひとつの画面におさめており、見やすいのが特徴的です。特に動いているラジコンカーの後ろからのカメラ視点は、リアルラジコンの撮影ではまずできないもの。ゲーム画面のような三人称アングルでラジコンカーの様子がわかり、とても見やすくなっています。
ラジコンカーが爆走したり、ぶつかりあったりする様子も、視点が多数あることで詳細に見られます。ANYCOLORの進化し続けるVR技術力がよくわかる映像です。
VTuberの「目」を現実に接続する実験。|深夜研究01
VTuberはとても自由な存在だけれども、バーチャル空間から出られないというネックがあります。もしバーチャル空間での動きを現実世界にトレースできたら、リアルに出たことになるのではないか…?ということで始まったのが、ドクター・デリートの新しい研究発表シリーズ「深夜研究」。第1回目は目を現実にリンクさせるための実験です。
テレイグジスタンス(感覚や動きをバーチャルとリアル双方向で伝送し、操作する技術)の実験として、非常に興味深い映像になっています。
今回はスマホにモーターを取り付け、HMDの動きと連動させています。こうすることで、遠距離の離れた場所にあたかも本当にいるかのような没入感を得ることに成功しています。多少のモーターのブレはあるものの、実験結果はかなり良好。離れた所に存在しているような不思議な感覚を得ることができています。
現実との接続は一歩前進した、というドクター・デリート。動きや感覚がリンクしていけば「バーチャルな存在が現実で生きているといっても良いのではないだろうか」と思想をのべています。これに対し「映像を見ていたにすぎないのか、それとも私は本当にあの空間にいたのか」とテレイグジスタンスの哲学的な部分に踏み込んでいるのも興味深いところ。それを確かめるための実験も行うそうなので、期待が高まります。
【スキップ成長記録】夏色まつり8年の奇跡【ホロライブ/夏色まつり】
ダンスなどはハイレベルなものをモリモリこなしているけれども、スキップは苦手だという夏色まつり。そんな彼女が、7年の間にどのくらいスキップが進化したかをまとめた動画がアップされました。
運動は得意だけれどもスキップが苦手…というのがバーチャル上の動きでしっかり再現された映像です。足をあげるリズムのズレや、重心のバランスの絶妙なブレがバーチャルボディの映像で記録されています。また年ごとにスキップの精度に差があるのが可視化されているのも、目を見張るものがあります。このあたりはセルフブース(ホロライブが導入しているトラッキングスーツやセンサーを身に付けないマーカーレスモーションキャプチャ技術)で撮影した際の3Dキャプチャ技術の高さがよくわかります。
是非これからもスキップの進化の様子をセルフブースで撮影して、比較を記録し続けてほしいところです。
夏色まつりはダンスや柔軟をハイレベルにこなせる身体能力を持った人物です。「ビビデバ」の振り入れを行った配信を見ると、覚えも早く、身体をテキパキと動かせる人物なのがよくわかります。こちらもセルフブースを用いた撮影になっており、撮影クオリティの高さがよくわかる映像です。
きゃっととばあちゃるのバーチャルデート!
のらきゃっとがばあちゃるとバーチャルデートをする配信を実施しました。VTuber黎明期の前から活動してきたふたりですが、こういう形でコラボをするのは初めて。今回はのらきゃっとが、直接ばあちゃるにお誘いをしたとのことです。
VRChatの水族館や旅館で楽しそうに過ごすふたりの様子は、まさにデートそのもの。見ていてほっこりさせられるものがあります。
喫茶店ではのらきゃっとがばあちゃるに、ゆっくりと入れたコーヒーをごちそうしました。ここで、引退を発表したばあちゃると、今後についてしっとり話す様子を見ることができます。最初期から活動し続けてきたふたりは、このようなスタイルのコラボこそしていませんでしたが、リスペクトしあっていたのがよく伝わってきます。まだばあちゃるとのやりたいことの5%しかできていない、というのらきゃっとに対して、今度はばあちゃるがエスコートをしてデートをするという約束も宣言しています。
VTuber界を牽引してきたふたりのコラボが、ばあちゃるの卒業までの貴重な時間の間に、引き続き行われるのを期待したくなる、楽しさの中にじんわりとエモーショナルを感じる配信になっています。
【盛り上がりゼロ】100%クリアできる!地雷がないマインスイーパー配信【虚無】
トーク力をフルに活用した企画配信を得意とする瑠璃野ねも。今回実施したのは、地雷のない「マインスイーパー」の実況配信でした。当然地雷がないのでゲームオーバーにはならないのですが、それを全力でプレイしたらどうなるのか…?
虚空に向かってフルパワーでプロレスをしているような、謎の迫力を感じさせてくれる配信になっています。結果がわかっているのに緊張感を出しているトーク力は流石の一言。しっかりオチをつけているのも、瑠璃野ねもの配信ならではです。
瑠璃野ねもの配信は彼女の突拍子のない企画に対して、全力で乗るリスナーが揃っているのも注目したいポイント。絶対に地雷を踏まないのがわかっているのに、視聴者も彼女の謎の緊迫したトークにあわせて「これは難しいよ」「あとちょっとだよ!」「いやーこれはキツい」などのコメントで、息を揃えて盛り上がっています。配信者と視聴者の信頼関係が構築されているがゆえに成立している、ハイクオリティな一人芝居を見ることができます。
瑠璃野ねもは、つまならかったら「👊」の絵文字を使って殴ることができるという「殴喜利」も開催していました。企画そのものの発想力も、それを実施するための見せ方の技術力も、生配信で笑わせるトーク力も見事。視聴者参加型のノリのよさが加わって、彼女ならではの特異なエンタメが提供されているのを見ることができます。
おしりぷり音頭 / 名取さな (official)
名取さなの「おしりぷり音頭」が、ついにハイクオリティなアニメーションMVになってしまいました。名取さなは歌詞とSDイラスト、そして超監督を担当しています。
ちょっとレトロな画質と画面比の中、昭和のアニメのエンディングさながらのアニメで音頭を踊る名取さなの様子がとてもキュートな一本です。
メロディとリズムはゴリゴリの音頭そのもの。コブシの効いた歌声の力強さが耳に残ります。歌われている歌詞は極めて能天気。そのハッピーさが不思議と心を和ませてくれます。笑える部分多め、だからこそほっこりできる、コミカルで楽しい作品に仕上がっています。
西郷・R・いろりやサーナくん、うさちゃんせんせえ、ねこちゃんせんせえ、背景にはアヘエビも登場し、名取さなにまつわるキャラクターが大集合なのも見逃せないところ。まさにお祭りそのものです。
振り付けは極めて簡単。中でもおしりをぷりぷりさせるところは欠かせません。難しいことを考えずにみんなで踊って楽しめる、笑顔で夏を締めくくるのにぴったりな作品です。
【MV】祝祭!無スティバル / 剣持刀也
剣持刀也といえば楽しい配信でファンをわかせるライバーですが、同時にあえて配信が無いことを連絡するユニークなポストの数々が印象に残っている人も多いかもしれません。そんな彼の、周囲を自身のペースに染めていくエンタメスタイルが表現されたオリジナル曲MV「祝祭!無スティバル」がアップされました。
剣持刀也の配信を見ている人なら笑える部分特盛の、キャラクターソング的な作品になっています。無表情な顔の配信サムネイル、始まる前の「待て」のふた絵、「顎」ネタ、ラップバトル、3Dモデルの顔のドアップ、ソロイベント「虚空集会」、お絵描きの森、クソマロ、夜風ユイなど、剣持刀也にまつわるネタがこれでもかと詰め込まれています。ハッピートリガーの面々など彼と仲の良いにじさんじライバーが登場している、コミカルで楽しいパートもてんこ盛りです。
今までアップされてきたオリジナル曲と打って変わって、底抜けに楽しい曲を高らかに歌った作品になっていますが、その中にも剣持刀也の思想はしっかり受け継がれています。特に「0に意味を見出すのだ Audience 常識なんてマジョリティの幻」という歌詞には、自身のペースを保って考え方を貫き、一切ブレない剣持刀也イズムがよく表れています。「やらない」という選択肢にも意味があるという、虚空の価値の考え方が練り込まれた彼のスタイルの一端は、この曲を聴けばわかるかもしれません。お祭りのように大きな声で叫びたくなるコールのパートがたっぷり用意されているので、ライブで披露されるのが楽しみです。
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