日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【超絶叫】初めての滝行修行が想像を絶する過酷さだった。
インドアまったり系のベテランVTuberが、ガチで滝行をするシーン…というだけで十分面白すぎる絵面です。猫宮ひなたと隠神こかげのふたりが、仙人のような指導者のもと、滝行と火渡り体験をする動画をアップしました。
猫宮ひなたが実際にその姿のまま、ぎゃーぎゃーいいながら水の中に入り滝行をする様子が、実写との融合で見られます。滝はかなり激しめで、水音もすさまじい。そしてなにより、指導をしてくれる修行者の男性は実写なのですが、まるでVTuberのようなキャラ立ちをしているので、一緒にいて違和感がないのもあって、ほんわかビジュアルで大騒ぎする猫宮ひなたとの対比でかなりシュールな、味のある映像になっています。
猫宮ひなたのチャンネルでは、ゲーム実況やバーチャル空間でのやりとり動画以外にも、かなり積極的にリアル世界に飛び出して撮影をするVlog的動画が数多くアップされています。実際に現実社会に猫宮ひなたたちがいるような見せ方がうまく、彼女たちの存在感が感じられるのが楽しいところ。バーチャルな部屋でも、外の色々な場所でも、自由にのびのびと猫宮ひなたたちらしいテンションでワイワイ過ごす様子をもっと見たくなります。
【悲報】ケリン、突然のチャンネルBAN…!?【アニメコント】
ケリンがチャンネルBANの危機に瀕し、大慌てをするアニメコント動画がアップされました…と書くと2018年くらいからのVTuberファンは、だろうな、という感覚でいっそ安心すらしてしまうかもしれませんが、本当にピンチだったようです。
ちなみに現在活動しているのは二代目ケリンです。初代の精神を引き継ぎながら精力的に活動していましたが、数年前の動画が突然削除されて、そこからまさかの3アウト……。チャンネルの大危機!
ミサイルを取り出して、ぶちとばしていく勢いで爆発ネタを繰り出すのが、ケリンのいわば伝統芸能。だがそれが封じられるとなると「俺もう生きていけねえじゃん」と本音がポロッと漏れてしまうのも無理はない。Googleの審査基準と向き合い苦悩する様子がコミカルにまとめられています。
結果としては、再審査でチャンネルは復活し無事を事なきを得たようで一安心……と言ってもいいのでしょうか。ケリンの爆発芸がYouTubeの審査基準的に綱渡りだったのが、改めて確認できた結果になりました。
今回の動画は最大限配慮をしつつも、ギリギリを攻める姿勢は忘れていない、いい具合にコミカルに楽しめる内容の動画としてまとめられています。クセの強さも含めて楽しいテンポの編集がなされているので、今までのケリンファンはもちろん、ここからケリン動画を初めて見る人にもおすすめの、アウトロー系VTuberケリンの足跡としてわかりやすい一本です。
〖 沖縄Vlog🌴 〗1期生で夏休みしてきました🥹✌┊どっとライブ #ヤマトイオリ
ヤマトイオリのチャンネルで、どっとライブの一期生5人(ヤマトイオリ、花京院ちえり、神楽すず、カルロ・ピノ、もこ田めめめ)が「はんぱない文化祭2025」の打ち上げとして二泊三日の沖縄料理に行ったときのVlogをアップしています。APPLAND ミニパペットを自身のアバターとして用いながら、5人が沖縄を堪能している様子を楽しめます。
2018年から長い間支え合い、一緒に活動を続けてきた一期生の5人が、このようにオフでも心底楽しそうに一緒に遊んでいる姿が見られる事自体、ファンにはとても嬉しい映像のはずです。なんせヤマトイオリ自身ですらも概要欄で「編集しながら泣いてました(楽しそうで)」と語るほどです。
ホテルのプールで騒いだり、海ではしゃいだり。5人が沖縄の星空を眺めながら語り合っていたところで流れ星が流れた話など、彼女たちが現在進行系で、VTuberとしての青春を謳歌しているのがよく伝わってきます。
『私の幸せな時間が長い理由』というエッセイ本を出版しているヤマトイオリ。「幸せ」をポジティブな視線で見つめ、受け止めるのがうまい彼女ならではの、「幸せ」でいっぱいなVlogです。
【エルデンリング】黄金のハルバードをリアルで溶接してみた【VTuber実写ロケ/従井ノラ】
「エルデンリング」を愛してプレイしている従井ノラ。その中で相棒として使っていた武器、黄金のハルバードを実際に作っちゃおう、という思い切った企画をアップしています。なお従井ノラは普段実写内では、頭にうさぎのぬいぐるみを被った状態で撮影をしており、今回もそのスタイルを踏襲しつつ、溶接のシーンではアイコンで顔を隠しています。従井ノラ流の、VTuberの見せ方です。
溶接体験工房に行って、実際にハルバードのデザインを鉄板から切り抜き、それぞれのパーツを溶接していく……という超本格的な作業の工程を見ることができます。何にでも体当たりで挑戦していく従井ノラですが、やっている作業自体は相当にハード。本人の器用さも動画を見ているとよくわかります。
完成品はかなり重量感のある出来栄えになっているので、是非最後まで御覧ください。なおこのときに作られた黄金のハルバードは、コメント欄の感想を見ると、リアルイベントでも披露されていたそうです。
思い切ったら即行動、人生を変える体験にも体当たりな従井ノラは、思いついたからとすぐさまオーストラリアに事務所に内緒で行って、スカイダイビング体験まで行っています。フットワークが軽すぎるなんてものじゃなくて驚かされてしまいますが、このストッパーのないチャレンジ精神とアクセル全開すぎる行動力が従井ノラの魅力でもあります。
動画にする際に、しっかりエンタメとなるよう要素をおさえてまとめる編集力の高さも注目したいところ。今後は所属していた深層組を卒業して個人で活動をしていくということなので、さらに軽快で幅広い活動を見せてくれそうです。
【念願】遂に決まる!ホロメンASMR品評会!#ラプ様4周年記念 【ラプラス・ダークネス/ホロライブ】
シチュエーションASMRに関しては一家言あるラプラス・ダークネスが活動4周年記念に行ったのは、ホロライブのメンバー(ホロメン)が行ったASMR配信から、傑作の数々を品評会と評して紹介する配信です。
ラプラス・ダークネスは一定のシチュエーションのあるASMR配信に対して没入しリアクションをすることができる、ある意味ASMRリスナーとしての満点の才能の持ち主です。今回はわかりやすく伝えるエンタメとして、それぞれの作品にあわせて編集したレビュー動画を制作。視聴者と同時に見ながら、ASMR作品を表彰していくという非常に手の込んだ内容になっています。
妹、お姉さん、安眠、ヤンデレ、ネタ、センシティブ、フレッシュと部門を設けて、それぞれのホロメンASMR配信から傑作を選出して品評。どれが選ばれたのかは、概要欄から一通り見ることができます。
それぞれのASMR動画のおすすめパートを切り抜きながら、実況風だったり、世界にのめり込んだりと、個々の魅力の解説を入れてくれています。
ASMR配信はどうしてもひとつひとつが長尺になるため、なかなかフックがないと自分にぴったりあったものを探すのは大変かもしれません。しかし今回の品評会はラプラス・ダークネスがレビュアーとして動画をひとつひとつに作っていること、編集のテンポがとてもよくて個々の魅力パートがわかりやすいこと、このくらい心を大解放して楽しんでいいんだというお手本を見せてくれていることで、ものすごく見やすいものになっています。可能であれば「ラプラス・ダークネス副音声付きホロメンASMR配信ボイス」を出してほしいと思ってしまうほどの、質の高いレビュー芸を見せてくれました。
このラプラス・ダークネスの堪能スタイルを面白リアクションとして見るもよし、同じような気持ちでホロメンASMR世界に入り込むための教科書として学びの入口にするもよしの、ホロメンASMRよくばりセット的な配信でした。
SIRO 「EXとりーむ★労働メタル」 Music Video
労働!労働! 電脳少女シロの新作オリジナル曲MVは、働く者たちの苦悩がみっちり詰まった、声を合わせて叫びたくなるメタル楽曲です。
11月23日、勤労感謝の日にアップされたわけですが、働く人たちのほとんどが、歌詞のどこかに共感できるフレーズを発見できてしまうのではないかと思うほど、リアリティがあります。
働く側として、偉くなることに興味がなくプライベートを最優先したい人たちの、なんとかして自分たちの土日を守りたい熱い思い。一方で、励ますだけでもダメだと言われるようになってしまった管理職側の、にっちもさっちもいかない切ない気持ち。噛み合わない!
働く人たちと言ってもみんなが同じではありません。両方の視点が電脳少女シロの熱演で生々しく歌われており、その悲哀のすれ違いが悲しくも滑稽。この気持ちはメタルサウンドに乗せざるを得ません。
大人ってみんな大変だ…というところにきての、「いつだって 味方だよ がんばり屋さん達に届け 電脳世界の玉座で 今日も君のこと待ってる」という電脳少女シロの歌声。救済を求めてしまいたくなること間違いなし。「優勝だ!」で一緒に拳を振り上げたくなるキラーチューンの誕生です。
【MV】DISK-TOP-FANTASY!/ 社築
自身のオタク趣味に誇りを持ち、大好きな音ゲーなどへの愛を発信し続けている社築。そんな彼の配信スタイルがよく表れているオリジナル曲「DISK-TOP-FANTASY!」のMVが公開されました。作詞作曲はじん & sasakure.UKです。
社築自身が人生の中で、愛する音ゲーに出会って生き生きと活力を得ていく様子が歌われているこの作品。ハードな社会人生活も、大好きな音ゲーやその他の愛した作品と触れ合うことで、彼が力を得てきた姿が描かれます。
素敵なのは、その愛を彼が発信することで、一歩踏み出せずにいる人たちや日々に疲れている人たちにも、大好きなものに触れ合うきっかけが生まれている、というエネルギーの循環ができていること。社築が思い切り好きなものを楽しんでいる様子を配信することで、そこからさらに背中を押して貰える人たちがいます。
自身が好きなものを愛してきたからこそ言える、「BEATで世界が 一寸変わる様な 君の先に 闇の先に 隠れてる found’n my “Perfect”」というフレーズ。好きなもののためにちょっと動けば、ドキドキが見つかる、と彼は優しい声色で歌います。
「流行(Trend) も過去(Oldies)も 人気(Tier)も 全部 巻き込んで」というサビの部分もとても素敵。彼は古今東西問わず、あらゆる好きなものに対して、差別することなく愛をまっすぐ出せる存在です。MVでも老若男女問わず、社築が「楽しい」「大好き」を手助けする様子が描かれており、それは彼の配信そのもののようでした。
温かく、等身大。自分が体験しているからこそ堂々と歌詞を言葉で伝えられる、頼もしさを感じる歌声。みんなをリードしてくれる、趣味友の兄貴分的な彼の魅力たっぷりの作品です。
【Original Song】Brightest /子鞠まゆ
子鞠まゆによる4thオリジナル曲「Brightest」の新作MVが公開されています。静かなピアノではじまり、囁くような彼女の歌声と共に静かに幕を開けるこの楽曲は、徐々に高まり広がっていくメロディにあわせて、歌声が静かに熱を帯びていきます。
本人による作詞は言葉選びがとても繊細です。「まだ綿毛みたいに 頼りなくても 君の空に 咲く光 」と自身の歩みを語りつつ、自身と「君」との関係性を表現しながら「いつか遠く遠く 一番星になる日も どうか そばにいて」と彼女の一番の本音であろうパートを、祈るように歌っているのが印象に残ります。
彼女の活動が輝いたときに、それを応援しているファンにとってそれは光になっているはず。そんなときに「どうかそばにいて」と歌う彼女もまた、応援するファンから強いエネルギーを得ている……両者の間に生まれる特別な関係が刻まれているかのようです。
彼女の「夢」を感じ取らせてくれるような真摯なボーカルを聞くと、思わずペンライトを掲げてこちらからも彼女の姿を照らしたくなるような、感情にまっすぐ刺さってくる一作に仕上がっています。
如月千早 – 約束 / THE FIRST TAKE –
一回限り一発撮りのパフォーマンスを披露する音楽チャンネル「THE FIRST TAKE」にて、如月千早がバーチャルな姿で人気曲「約束」を歌いました。
如月千早は「IDOLM@STER」のキャラクターであり、VTuberではありません。しかし今回は声優の出演ではなく、バーチャルな形で「一人のアーティスト」として登場しているため、このVTuberをおすすめする連載でも、あえて一緒にご紹介させていただきます。
収録の際どのような技術で行われたかなどはわかりませんが、ひとりの人間として「如月千早」というキャラクターがフィーチャーされ、歌手として堂々と「THE FIRST TAKE」の場に立った、というのは、アイマスファン、「THE FIRST TAKE」チャンネルファン、VTuberファン、共に見てほしい事象です。
抜群の歌唱力で披露されたこの「約束」という曲は、特にアニメ版の如月千早を見ていた人には特別中の特別とも言える楽曲。聞いていて、思わずアニメ作中でのプロデューサーのセリフ「やった!」が頭の中で声が出た人も多いと思います。
初めて如月千早を見た人には、彼女の堂々とした歌手としての実力が楽しめる一本になっていることでしょう。同時にかつてからのファンから見た場合、今まで物語を背負ってきた彼女が笑顔でこの曲を歌っている、という別角度からの特別な魅力も感じられると思います。
そういう点では彼女の「人生」の流れとして、今までのゲームやアニメから派生し、リアルな表現の場である「THE FIRST TAKE」出演、そして2026年1月24・25日の日本武道館ライブへと向かう、如月千早の物語の続きを見ているようでもあります。
最近では「アイドルマスターシンデレラガールズ」のユニットLiPPSが『Neon Sphere』発表ミニライブをクロス新宿ビジョンで行ったり、「CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs」で本人たちが歌い踊るXRライブが行われたり、かと思えばVTuberさながらのスタイルで夢見りあむが生配信をするなど、キャラクターの枠でありつつもバーチャルな、実際に存在するアイドル同様のパフォーマンスを行う施策が、アイドルマスター関連では次々に行われています。
キャラクターに生命を宿らせる表現としてバーチャルを用い、リアルとフィクションのボーダーをどんどん破って視聴者にリーチしつつあるのが感じられます。
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