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VTuber 2025.11.04

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~10月31日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【月ノ美兎のことを知りたい人へ】

VTuberファンなら月ノ美兎の名前を知らない人はほぼいないと思います、逆に最近ファンになった人からしたら、過去に彼女がどのようなデビューからの日々を送ってきたかは新鮮なお話。今回は月ノ美兎による2025年版としての、細かいところまで掘り下げられた振り返り自己紹介動画がアップされました。

VTuberの黎明期を開拓してきた歴史的資料でありつつ、また古参ファンも知らない一部人生の話も交えたこの動画は、SNS上でも大きな話題になりました。
たとえばVTuber界隈ではもう欠かせないスラングのひとつ「てぇてぇ」の発祥が月ノ美兎と樋口楓の話題だったこと、月ノ美兎の配信時挨拶が勝手に「こんばんワニノコ」になってしまった経緯など、ファンの間では伝説的に語り継がれては来ましたが、ここまではっきりと本人から語られるのは珍しいことかもしれません。3DVTuber全盛期においてのにじさんじ参入で、Live2Dモデル方VTuberがどう思われていたのか、それに対して彼女がどう戦ってきたのか、今では考えられないようなニコニコ動画無断転載からのバズ効果なども、今だから語れる話題としてはっきり語られています。
また「伝説のアニメ」として「バーチャルさんはみている」について触れているのもこの動画の重要なポイントでしょう。まさに賛否両論、当時のVTuber急成長期の混沌を具現化したようなテレビ番組でした。これについて「何物にも代えがたい経験」「「是非見てください」と強制することはできないがそういうアニメがあってとても業界に貢献した(?)ということは知っていただきたい事象でございますよね…」と出演者自らの発言として2025年に聞けたというのはとても大きな事です。SNSでは当時の番組を見ていた人が、あえて今だからあのアニメ(というか事象)を客観的評価する反応も多々見られました。
最初から月ノ美兎をがっつり追っている人、最近知った人、あるいはVTuberを最近知り始めたばかりで月ノ美兎をあまり知らない人、全てに見てもらいたい一本です。

かかぽのバーチャル科学実験室 #1「月面でn重跳びに挑戦してみた!」

科学実験はリアルで見せられるけれども、シミュレーションはバーチャルだからこそ見せることができるものもある! バーチャルサイエンスコミュニケーターの北白川かかぽがアップしたのは、月の重力上ではどのくらい動くことができるのかというバーチャル実験動画です。

ボール投げ、ジャンプ、縄跳びなどをバーチャルな演算で実施してリサーチ。楽しそうにはしゃぐ姿が見ていてとても楽しいです。
前半は小学生以下が見てもわかりやすいインパクト動画としてまとめられており、後半は物理履修者向けに計算式をがっつり入れているのが、この動画のすごみ。計算式はガチガチに本格的な内容なので、一時停止しながら見るのを推奨します。もちろんこのパートは見てわからなくても、十分物理の面白さはバーチャルパートだけで伝わりますので、最初ははしゃぐ北白川かかぽを見ながら楽しみ、いずれ学校で勉強したときにもっと掘り下げて見てみることもできる、という二段階の価値がある動画に仕上がっています。

VEE公式チャンネルでは、北白川かかぽが演じる「かかぽAI」のショートドラマも投稿されています。こちらはあくまでも、北白川かかぽ本人ではなく「AIキャラクター」としての演技での登場です。普段明るく元気な彼女が、今後起こり得るかもしれない、胸にチクリと来るSFを切なく演じる短編になっています。

ヘルプマークってご存じ?【患者が解説する指定難病07】

指定難病を抱えているVTuberの辿いせらがアップしたのは、知名度があがりつつあるもののまだまだ認知は広くない、という状況の「ヘルプマーク」についての紹介動画です。

そもそも外見で分かる不自由な病気というのは、そんなにはありません。体の内部に障害を抱えている若い人が優先席に座っていて冷ややかな目を向けられることも、もしかしたらあるかもしれない。けれども歩行や公共機関移動などで、かなり困ることを抱えている人は多いでしょう。そんな人向けに「見た目じゃわからないしんどさのシンボル」という表現で紹介。簡単に手に入れられること、特典があるわけではなくあくまでもシンボルとしての意味であることなどを具体的に解説しながら、なぜあると良いのかを当事者の目線から語っています。
語り口がとても柔らかく、言葉選びがとても優しいため、非常に聞きやすい動画としてまとまっています。社会問題として取り上げたりするわけではなく、あくまでも事実としてフラットな扱いを取っているのも聞きやすさのポイントです。「ヘルプマーク」についての解説動画として、あらゆる場面で見ていただきたい一本です。

他にも辿いせらは「指定難病とはなにか」についてわかりやすくまとめたり、当事者としての立場からVTuberを続けていることについて語ったりなどもして、積極的に発信をしています。温かみのある声と落ち着いた口調が心地よい、そして大切な事実を丁寧に発信してくれるVTuberとしての活躍に期待が寄せられるひとりです。

バーチャル地味ハロウィン2025 を見る配信

毎年恒例になりつつある、バーチャルを生かした地味なハロウィン仮装「バーチャル地味ハロウィン」の2025年版を三珠さくまる天菜はかせの前髪ぱっつんコンビで紹介する配信が行われました。本家の「地味ハロウィン」とは直接関係はありませんが、バーチャルアバターを使うからこそできるさらに地味な感じや、メタ的な遊びができるのが特徴の大喜利イベントです。

天菜はかせの「スマホの角でエレベーターのボタンを押す人」の地味さ加減とあるある加減は、本家「地味ハロウィン」がうまく踏襲されていて、ついつい語りたくなってしまうノリが感じられます。
どの色のクロマキーでも身体の1部が消えてしまうことに 動画編集の段階で始めて気付いて 絶望している」の定番あるある感や、アバター側に絡まることはないけれどもVR機器のケーブルが絡まっちゃった再現のよく動いている感など、VRやVTuberをやっている人だとよりディープに楽しめるものも続々。
キャリブレーションしている人」の画像はVRChatなどでおなじみなのであるあるですが、それを動画でも収録することで「実際はこのためにアバター別にアップしています」という細かすぎて伝わらないものまねになっているのを、VRに長けた三珠さくまるが解説しているところまで含めて面白い。「VRChat中に飛んできたDiscordの連絡に返信をするために「ちょっと待ってねー」と言いながらヘッドセットをおでこの上まで上げつつコントローラーをキーボードの両脇に置いてキーボードに向かう人」の再現は逆に、リアルでそのポーズを取っているとアバター側がこうなって見えるようになる、というのをVR側だけの写真で再現する…というメタ的表現である、と解説が入ることで真の面白さが見えてきます。これも三珠さくまるがVRに詳しいからこそできる読み解きと発見。
バーチャル地味ハロウィンは見て一発で突っ込めるタイプのものと、深堀りしまくって「なるほど!」があるものとが両立しているのが味わい深いので、ぜひ配信とX投稿を同時に見ながら楽しんでみて下さい。

【#特殊清掃】現役特殊清掃員が現場を解説【#vtuber /やすらぎこふぃん】

この配信は人間の死や、虫、体液、ペットの死などに関係する内容が含まれているので苦手な方はご注意ください。そして社会に実際にある仕事としてほかではまず聞けない貴重な内容なので、興味がある方はぜひ聞いてほしい配信です。
やすらぎこふぃんは現役の特殊清掃員。今までも配信内で特殊清掃の話は何度もしているのですが、今回は改めて、わかりやすく現場がどのようなものかを写真(ぼかしあり)ありで丁寧にまとめて紹介しています。

そもそも特殊清掃とはどんなことをするのかという解説からはじまり、現場は実際どのような状態なのか、どのように発見されるのか、場所ごとに亡くなった後どのような状況になるのか、虫はどのように湧くのか、ゴミ屋敷での死亡状況などをかなり具体的に紹介しています。ぼかしが入っているものの、現場の写真が見せるリアリティは尋常ではないものがあり、いかに大変な仕事なのかが見て取れます。
加えて、ペットを残して死んだ場合についての現実、孤独死を減らすための考え方、技術の進歩や社会環境のありかたなど、実際に起きている問題としての孤独死を深堀りしています。
かなりヘビーな内容ではありますが、今実際に起きていることを、数多くのフリップを用いながら紹介してくれているのはとても貴重です。やすらぎこふぃんがVTuberの姿で、丁寧な口調で実体験を語ってくれていることで、ソフトに聞きやすいのも好感が持てます。誰しもが関係する問題として、資料価値がとても高い配信アーカイブです。

新情報解禁アリ!プロデューサーレター配信【RIOTMUSIC】#無原唱レコード #RIONECTION

RIOTMUSIC内の無原唱レコードから、プロデューサーレターとして新情報盛りだくさんな内容の配信が行われました。既にバリバリ活躍しているミナミイズミ朱名メーメントヴァニタスがMCを務めています。

なんといっても興味深いのは、VRChat内にてサービス開始予定のVRCワールド「AdHoc」の発表です。RIOTMUSIC公式として、「誰でも気軽に楽しくハイクオリティな配信が出来る・楽しめるワールド」をコンセプトに作られるとのこと。ユーザーがそれぞれ自由に利用できることを発表しています。YouTubeなどの配信のコミュニケーションのみならず、VRChatを利用した立体的コミュニケーションが狙いのようです。

まずカフェスペースでは雑談や1on1でのトークで利用可能とのこと。入室制御が行えるので使う側も安心の設計です。
配信用のステージもいくつか用意されており、3人がプロトタイプルームの内覧も行っています。
音楽方面で強く力を入れているRIOTMUSICがこのような形式で、プラットフォームとしてVRChatを積極的に用いようとしている事自体大きな動きを感じさせられます。企画・制作を行っているのはクリエイティブスタジオのMIGIRI。先日開催されたTBSの音楽フェス「META=KNOT」や、KAMITSUBAKI STUDIO所属のCIELのVRChatライブを制作しており、法人化されたばかりのスタジオです。ユーザーが参加しやすい場所としてのVRChatを用いながら、VTuber・VSingerの交流の場所が生まれそうなこの流れは、是非注目して見ていきたいところです。

無原唱レコードのミナミイズミ、朱名、メーメントヴァニタスによるオリジナル曲「Mock,mock」のMVも公開されました。3人の個性がしっかり出ていつつも、サビでぴたりとそろったときのシナジーもばっちりな、ノリのよい楽曲になっています。

【 法律骨コラボ 】生物系メスガキVTuber!?骨格標本師なぬのさんと話そう 【 詩花羽なぬの /弁護士Vながのりょう】#弁護士

「法律骨コラボ」というまず見慣れないようなタイトルが目を引く今回のコラボ配信。弁護士VTuberながのりょうと、骨格標本師VTuberという異例の活動をしている詩花羽なぬのによる異色対談です。イノシシの子、豚、ヘビ、カミツキガメ、アリゲーターガー、アライグマなどの骨格標本を配信でガシガシ作っている詩花羽なぬのの活動にフォーカスしながら、法律の観点から標本について掘り下げていく興味深い内容になっています。

特定外来生物であるかどうかの問題や、標本のもとをどこから手に入れるのか問題から、人骨で人体模型を作って良いのか、人骨でアクセサリーを作っても良いのか、法的に「死」とはどこからなのか、など刑法にかかわるディープな部分までがっつり掘り下げて話が進んでいます。

詩花羽なぬのの標本作り活動はものすごく本格的で、実写メインなので資料的価値も高いもの揃い。普段の生活ではまず見る機会がないような標本制作の現場が映像化されています。だからこそ興味をそそる部分だらけの作業が見られるのですが、今回のながのりょうとのコラボでの法律的視点を更に加えると、より深く標本作りのあり方に迫ることができ、彼女の動画が一層楽しめるはずです。

あくまたいそう第666

にじさんじの赤羽葉子ギルザレンIII世、通称「MAKAI-NET」の二人による教育番組的新曲が、ハロウィンに発表されました。懐かしのテレビ子供番組風の映像が心をくすぐってきます。「あくまたいそう」なので、もちろん集まるのは良い子のみんなではなく、悪い子のみんな。体操のお兄さんお姉さん的に、あくま的なワクワクを振りまいてくれます。

作詞は赤羽葉子本人のもの。そもそも歌がうまいふたりですが、今回は悪魔的エンタメに極振り。特に赤羽葉子の一度聞いたら忘れられないようなシャウトが、メタルスタイルの楽曲としてしっかりここに刻まれたという部分も聞く価値ありです。

オカルトやホラーを題材に、エンタメ作品作りへのこだわりに定評のあるこの二人組。今までも「MAKAI-NET SHOPPING」や「にじさんじの奇怪な物語」の企画でそのこだわりと腕前を発揮していました。

森中花咲伏見ガクとの4人で構成されている人気ユニット「にじさんじオカルト研究会」のハロウィン配信も行われ、また「にじさんじユニット歌謡祭2022」のライブでの映像も公開されました。「MAKAI-NET」「にじさんじオカルト研究会」のユニットの空気感は、個性のぶつかりあいで独特の楽しさがあるのがよくわかるアーカイブになっています。

【オリジナル曲】りゅうぐ~/根間うい【MV】


沖縄の魅力をアピールし続けている根間ういのオリジナル新曲は、「すいすい はーいやいーやーさーさ」の掛け声でテンションが否が応でもあがってくるポジティブチューン。三線の音色が沖縄の空気感に心を誘ってくれます。

歌詞を書いているのは根間うい本人です。沖縄の海をイメージしたこの作品、今回は深く深く潜りながら、じっくりと自らをも噛み締めているかのよう。解放感はありつつも、自身の歩みと沖縄のよさを見つめ直すタイプの歌詞になっているのが興味深いところです。
「道標だった大事な夢のカケラが壊れても 瞬きをするたびに魔法をかけて 境界線を溶かしていく」「見つけたんだ ずっとずっと探した場所 怖くないよ 頑張り方忘れちゃっても」など、何もかもがハッピーではなく、苦労をしてきたゆえに語られている歌詞には重みがあります。それらを味わい尽くした上で「心が踊りだす!潜っていこう 誰も知らない深い場所へ」と、元気いっぱい、パワーあふれる根間ういの歩みの決意を高らかに歌っているからこそ、この曲はディープな部分まで彼女の魅力で溢れています。

〖Original MV〗オープニングテーマ / あまねもも〖Official〗

「ほんのワンクールじゃ終わらない 私というストーリー」。あまねももがアップしたオリジナル新曲MVは、彼女の前向きな気持ちがしっとりと伝わってくる、聞いていて心ワクワクするようなポジティブなポップチューンです。

ドラマ作品のように例えつつ、表現者としての自身を歌う今作。朝オープニングテーマとともに「私の最新話」がはじまり、「「はじめまして」のたびに増えてゆく登場人物相関図」に目が回ったりと、彼女の楽しい日々の様子を当事者として、客観的に歌詞で語ります。
その中で彼女が自身の歩みを踏みしめながら、しっかりと一歩ずつ前に向かって歩んでいく様子が印象的。何が起きるかわからないような状況に飲まれていくのも体験しつつ、「明日はどんな私を描いてゆこう 終わらない夢を見る」と歌う様子はとても楽しそうです。
彼女の歌声は優しくも芯があり、前向きでありつつも穏やかです。自身が切り開いていく日々に一緒に視聴者を巻き込んでくれるような彼女のスタイルが伝わってくる今作。最後に「壮大なエンディングテーマ」で締めくくりながら、また明日の「オープニングテーマ」を期待できるような、続いていくからこそ楽しい彼女の活動がうまく表現されたこの曲は、まさにあまねももが織りなす作品群のオープニングテーマ的楽曲として、今後長く聞きたくなる作りになっています。

[ Original ]ムリスキダイスキ / 紗彩木ひそり[ MV ]

推す気持ちと推される気持ちがたっぷりつまった、紗彩木ひそりのオリジナル新曲MVが公開されています。作詞は紗彩木ひそり自身によるもので、誰かに対して「推し」の感情を抱いたことがある人には共感度の高い歌詞になっているかもしれません。

MVと歌詞ではファン側の紗彩木ひそり目線、推される側の紗彩木ひそりの両方が描かれているのが興味深いところです。「好き が溢れてく ハートサイン 送るよ 気づいてね!」という歌詞の部分では、ステージ上からもハートサインを送っていますし、観客側からもハートサインを返しています。「気づいてね!」はどちらからの気持ちもたっぷり詰まっていそうです。
「「あなたがいる」それだけで大勝利!」というパートでも、推される側からのファンを指す「あなた」、ファン側からの推しを見る「あなた」が交差する様子が表現されています。
アイドルとファンのエネルギー循環がとても心地よく、双方が幸せになっていく様子が見事に描かれた一作です。彩木ひそりの歌声はその時に生まれるであろう幸せな感情を丁寧に表現しており、一曲まるまる幸福感に満ちています。跳ねるようなポップなメロディも、推し活をしているときのハッピーな気持ちそのもののよう。是非ライブで合唱しながら、幸せのエネルギー循環を味わいたくなる一曲です。

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